米政府高官の発言要旨
【ワシントン25日共同】米政府高官の25日の発言要旨は次の通り。
一、ブッシュ大統領は(拉致被害者横田めぐみさんの母親)横田(早紀江)さんらと面会し、拉致が重要な問題であることを理解している。大統領は日本を見捨てない。この問題をうやむやにはしない。
一、何かを前進させるため、米国がほかの問題を棚上げするという見方は真実ではない。日本側の懸念は承知しているが、米側から見れば現実味はない。
一、大統領は「北朝鮮問題」の解決を単に核問題だけでなく、ほかの問題、特に人権問題を含めて解決することだと心から信じている。ブッシュ大統領ほど北朝鮮の人権状況に強い感情を抱いている人物はいない。
一、(テロ支援国家の指定解除には)長い時間がかかる。どのくらいかかるかは北朝鮮次第。核放棄を真剣に協議し、米朝、日朝間の協議を前進させれば可能になる。「行動対行動」の原則だ。
一、マカオの銀行からの資金送金問題で、米国は途方もない誠意を示した。今度は北朝鮮が試される番だ。
一、北朝鮮の核放棄に向けた初期段階措置の履行には、現時点では楽観的でいたい。しかしわれわれは選択肢を持っている。非常時の計画を用意している。北朝鮮が時間稼ぎをすれば検討せざるを得なくなるだろう。
一、北朝鮮との間で金融制裁を今後科さないという約束や合意はしていない。違法行為を発見すればいつでも行動する。
中国新聞・詳報
拉致で「日本見捨てない」 北朝鮮政策で米高官
【ワシントン25日共同】米政府高官は25日、北朝鮮による拉致問題について「ブッシュ大統領は日本を見捨てない。この問題をうやむやにはしない」と明言、核問題の進展を優先させるために拉致問題の解決を後回しにすることは絶対にないと強調した。
また北朝鮮が核放棄に向けた「初期段階措置」を履行しない場合に備えた対抗策の「非常時の計画」を用意していると述べ、金融面などから一層の圧力をかける余地があるとの見解を示した。共同通信とのインタビューで語った。
米国はヒル国務次官補の訪朝などで北朝鮮との対話路線に転じているが、同高官は米国が拉致問題を置き去りにするのではないかとの日本側の見方は誤っていると指摘。「何かを前進させるため、米国がほかの問題を棚上げするというのは真実ではない。大統領は『北朝鮮問題』の解決を単に核問題だけでなく、ほかの問題、特に人権問題も含めて解決することだと信じている」と述べた。
中日新聞:拉致で「日本見捨てない」 北朝鮮政策で米 高官:国際(CHUNICHI Web)
BDAの他にウィーンにも北朝鮮口座
現代グループ金剛山観光代金の受け皿
昨年10月末に凍結口座解除
【ウィーン25日小川敏】オーストリア内務省関係者が匿名を条件に本紙に明らかにしたところによると、ウィーンの大手銀行には韓国現代グループの金剛山観光業の独占権利金などの受け皿用の北朝鮮口座があり、凍結されていた同口座の解除を北朝鮮と話し合いながらも、米国はその公表を控えていたという。
さらに、?北朝鮮が昨年10月、核実験を実施した直後、米国の圧力もあって、同口座は凍結されたが、?米朝は2月の6カ国協議開催直前、ベルリンで2カ国協議を開き、そこでマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)凍結資金の北朝鮮口座への移動問題と共に、ウィーンの凍結資金の解除問題が話し合われ、両国は「北朝鮮の核の無力化」の履行条件として、BDAとウィーンの凍結された北朝鮮資金の解除で合意していたという。
BDA問題は、2月13日の核合意に基づく「初期段階の措置」の履行の行方を握る問題としてこれまで注目されてきた一方、マカオの口座(約2500万ドル)の数倍の額を抱えるウィーンの北朝鮮口座(推定4~5億ドル)については、一切公表されなかった。
その背景について、同関係者は、ウィーンの北朝鮮資金の総額が巨額であり、明らかになれば、対北経済支援に支障をきたすうえ、太陽政策を推進する韓国側への配慮もあって、米朝が公表を避けることで一致したからだろうと受け取っている。
なお、駐オーストリアの親北実業家は25日、本紙の質問に答え、「凍結されていた北朝鮮資金は最近、解除されたと聞いた」と語り、内務省関係者の情報を追認した。
2007/6/26 0:34
BDAの他にウィーンにも北朝鮮口座