北朝鮮:米朝軍事会談提案 狙いは平和論議の主導権獲得か
【北京・西岡省二】北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は13日、談話を発表し、朝鮮半島の平和と安全保障と関連した問題を討議するため、国連代表も参加のうえで米朝軍事会談を開催するよう提案した。朝鮮中央通信が伝えた。
核問題をめぐる6カ国協議で合意された「初期段階措置」の履行が迫り、18日から同協議の首席代表会合が開かれる。同会合などでは、朝鮮戦争休戦協定の平和協定への転換を含む平和体制協議も課題となるため、北朝鮮は米国との軍事会談提案で平和体制論議の主導権を得たいとの思惑があるとみられる。
談話はまた「我々は南朝鮮(韓国)からの米国の核兵器撤収と朝鮮半島非核化を終始主張してきた」と改めて指摘しており、核実験を実施した「核保有国」として米国と対等な立場で、韓国における米国の「核の傘」撤収も議題に含めた「核軍縮会談」開催を画策する狙いもあるようだ。
だが、談話は「いつ、どこであれ双方が合意する時期と場所で」と日程的な条件は示していない。また「国連代表」が朝鮮戦争に参戦した在韓国連軍を指すかなど具体的な言及はなく、朝鮮戦争に関与した中国や韓国の立場に触れていない。
◇北朝鮮人民軍の談話要旨
・交戦相手である米国の威嚇に対し、自らの生存権を守るため、必要な自衛手段を整えた。
・米国が核問題を理由に今後も圧力を加え、韓国での大規模演習や武力増強を中止しなければ、(核廃棄に向けた6カ国協議の)2月合意や6カ国協議(の枠組み)は破綻(はたん)する。
・朝鮮半島の平和と安全保障に関する問題を討議するため、双方が合意する時期・場所で、国連代表も参加する米朝軍部間の会談開催を提案する。
毎日新聞 2007年7月13日 19時25分 (最終更新時間 7月13日 21時33分)
MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際
目を通す時間はない=北朝鮮提案に米次官補
ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は13日、北朝鮮が提案した米朝軍事会談について「今は6カ国協議で忙しい。報道で読んだだけで(提案の詳細に)目を通す時間はない」と述べ、性急に応じる考えのないことを明らかにした。外務省で記者団に語った。
時事ドットコム:目を通す時間はない=北朝鮮提案に米次官補
米朝軍事会談の開催提案=圧力なら6カ国協議失敗も-北朝鮮軍
【ソウル13日時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は 13日、談話を発表し、朝鮮半島の平和と安全保障に関する問題を討議するため、国連の参加の下、米朝軍事会談を開催することを提案した。韓国の通信社・聯合ニュースなどが伝えた。
核問題をめぐる6カ国協議首席代表会合が18日から始まることを念頭に、休戦協定を平和体制に転換する議論を米朝の軍当局間でも進めていきたいとの意思を示したとみられる。米国との軍縮会談開催や在韓米軍の撤退を画策する狙いもあるとみられる。
談話は一方で「米国が核問題を口実にして今後も圧力を加えるなら、やむを得ず米国の核攻撃と先制攻撃に備えた対抗手段をより一層完備していくことに総力を傾けざるを得ない」と米国の対応次第では核能力の増強を進めていくとの考えを強調。この場合、6カ国協議の合意履行や協議そのものが「吹き飛ぶ」と警告した。
時事ドットコム:米朝軍事会談の開催提案=圧力なら6カ国協議失敗も-北朝鮮軍