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6カ国協議:北朝鮮、見返りで条件闘争 工程表作り難航

【北京・堀山明子】6カ国協議首席代表会合は19日、争点の北朝鮮核廃棄に向けた「第2段階措置」の完了目標期限で合意できないことが濃厚になった。北朝鮮は非核化と見返り措置に関する全体的なロードマップ(行程表)の必要性には理解を示したが、見返りを前提条件にしたため、作業部会で詰めた議論が必要との判断になった。

 ヒル米国務次官補は19日夜、記者団に対し、8月中に五つの作業部会すべての開催を目指すと述べ、米国が提起する第2段階措置の年内終了は「十分可能だ」と自信を見せた。一方、6カ国外相会議は「現実的には9月になる」と述べた。次回6カ国協議での行程表合意を経て、外相会議に弾みをつけたいという意図がうかがえる。

 しかし、作業部会で突破口が開ける保証があるわけではない。北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)外務次官は19日午前の首席会合で、核施設無能力化の定義で独自の主張をしたり、非核化の段階別の見返りを要求。中国は19日夜、行程表抜きの議長声明草案を各国に提示せざるをえなくなったようだ。

 韓国の千英宇(チョンヨンウ)朝鮮半島平和交渉本部長は「(行程表について)次回6カ国協議で合意しようという共通認識はできた」と強調したが、作業部会で各論に入れば議論は難航する可能性が高い。

毎日新聞 2007年7月20日 3時00分

MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際

北 “日本の朝鮮総連弾圧は'現代版民族浄化'”

'日本糾弾'群衆大会を開催… 北の'財源'朝鮮総連は瓦解するのか

日本政府の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の建物の売買禁止の仮処分の措置などと関連し、北朝鮮は日本が同胞の人権を侵害していると、これに対する調査を要請する書簡を国連に送ったことが分かった。

北朝鮮は日本に居住している自国民が、‘現代版民族浄化’にあたる迫害にあっていると主張している。

朝鮮中央通信はこの日、“パク・キリョン国連駐在北朝鮮大使が、最近の在日本朝鮮人総連合会に対する日本政府の異例な弾圧と関連し、国連のバン・キムン事務総長に6日付けで書信を送った”と伝え、最近、朝鮮総連の建物と土地が競売に出されたのは、“朝鮮の主権に挑戦する邪悪な違反行為”と力説した。

パク大使は“日本のこうした犯罪行為は、国連人権委員会の憂慮対象に含まれる”と述べ、“最近の、朝鮮総連に対する日本政府の処遇を‘現代版民族浄化’に分類して、第61回国連総会の議題に盛り込まなければならない”と主張した。

この間、数千万ドルの資金を北朝鮮に秘密裏に伝達するなど、現在まで約5億ドルを超える債務をかかえている朝鮮総連は、東京にある中央本部の建物と土地が差し押えられた。

これと関連し、先月日本の整理回収機構(RCC)は、朝鮮総連を相手におこした訴訟で、朝鮮総連に請求額627億円(約4719億ウォン)の全額支払いを命じ、朝鮮総連本部の土地・建物に対する売買禁止の仮処分措置を下した。

これに先立ち、朝鮮総連の東京本部をはじめとし、地方本部や学校など、29の施設のうち、9ヶ所がRCCに差し押えられており、今後、残りの20ヶ所も差し押えられる可能性がある。

しかし、北朝鮮は日本政府のこうした措置に対して、日本内部の法的・経済的問題ではなく、朝鮮総連を崩壊させるための対北敵対政策の象徴だと主張している。北朝鮮は日本の措置に対応するため、全方向に攻勢を広げている。

北朝鮮は今月10日に平壌市で群衆大会を開くなど、‘日本の朝鮮総連弾圧政策’を糾弾する、群衆集会を全国に拡散させている。集会では‘悪の土地、日本列島を丸ごと席巻してしまわなければならない’ など、ストレートな非難が行き交ったという。

北朝鮮が‘日本糾弾’群衆大会を開いたのは、2001年の朝鮮総連本部に対する押収捜索以後、6年ぶりだ。

こうした北朝鮮の対応は、朝鮮総連の債務問題を外交問題にすり替え、政治的解決をはかり、朝鮮総連内部の分裂を阻むための措置であると思われる。

アメリカの時事週刊誌タイムも10日に、‘金正日はどのように日本のファンを失ったのか’という題の記事で、“1990年代に入り、北朝鮮の苛酷な人権弾圧の実態が知られて、2002年には北朝鮮政権が1970年以後、日本人を拉致した事実まで明らかになり、昨年は核実験まで実施し、在日朝鮮人は北朝鮮政権や朝鮮総連から遠のいていった”と報道した。

朝鮮総連は全方向的な努力を通じて、危機からの脱出を試みているが、数億ドルの債務を抱え、今後衰退の道をたどると予想される。

だが、北朝鮮がこの問題を6カ国協議と連結させようとする動きも見え、状況が反転する可能性もある。北朝鮮の核問題と拉致問題で、両国が前向きな解決策を探る場合、朝鮮総連の債務の問題が、多様な形で解決される可能性も排除できない。

Daily NK - 北 “日本の朝鮮総連弾圧は'現代版民族浄化'”

「オオカミ少年」ヒル氏、協議の見通しまた外れ

6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補が、協議の先行きに関する予測をはずし続けている。前向きな発言を繰り返すが、相手は体制の存続をかけて臨む百戦錬磨の北朝鮮代表団だけに、ヒル氏の思い通りにいかないようだ。

 ヒル氏は首席代表会合2日目の19日朝、「今日が最終日になる」と記者団に宣言した。だが、その数時間後には翌日の協議継続が決定。過去の協議でも事態が見通し通りに進まないことが多く、「オオカミ少年」ぶりが目立つ。

 前向き発言には協議の流れを作り出そうとの狙いもあるとみられるが、最近は本人も「見通しを示すといつも外れる」と述べ、的中率の低迷を自覚しているようだ。

asahi.com:「オオカミ少年」ヒル氏、協議の見通しまた外れ - 北朝鮮核問題