韓国の拉致被害者 帰還実現を
韓国の拉致被害者の家族が2日、北朝鮮との軍事境界線の近くで集会を開き、来月初めにピョンヤンで開かれる南北首脳会談を通じて拉致被害者の帰還を実現させるよう訴えました。
これは、地村保志さん夫妻の拉致事件などで国際手配されている北朝鮮の元工作員のシン・グァンス容疑者ら63人が、平成12年の南北首脳会談の合意に基づいて韓国から北朝鮮に送還され、2日で7年になるのにあわせて、韓国の拉致被害者の家族会などが開いたものです。南北の軍事境界線近くの展望台に集まったおよそ100人の関係者は、韓国の拉致被害者ひとりひとりの名前を読み上げました。そして、被害者にあてたメッセージが書かれた風船を飛ばし、来月2日からピョンヤンで開かれる南北首脳会談を通じて、拉致被害者の帰還を実現させるよう訴えました。韓国政府が認定している拉致被害者は480人余りに上りますが、北朝鮮は韓国人を拉致した事実を一貫して否定しており、安否の確認などは進んでいません。このため、韓国の拉致被害者の家族会は、7年ぶりの南北首脳会談で、拉致問題を議題として必ず取り上げるよう韓国政府への働きかけを続けることにしています。
NHKニュース
米 首都で拉致被害者救出訴え
北朝鮮に拉致された疑いのある人は、日本や韓国など8か国で8万人以上に上るとして、日本人らのグループがアメリカの首都ワシントンで被害者の早期救出を訴える集会を開いています。
この集会は、ワシントン周辺に住む日本人らのグループ「ワシントンDCらち連絡会」が呼びかけてホワイトハウスの前で1日始めたもので、ボランティアおよそ20人が集まりました。参加者たちは、各国の政府に拉致被害者と認定されている人はごく一部で、北朝鮮に拉致された疑いがある人は、日本や韓国、タイなど8か国で8万3400人余りに上るとして全員の早期救出を求める声明を英語で発表しました。そして横田めぐみさんなどの拉致被害者や、拉致された疑いで行方不明になっている人たちの名前をひとりひとり読み上げていきました。通りがかった人たちは、足を止めて拉致問題について説明したプラカードに見入ったり、参加者の声に耳を傾けたりしていました。グループでは、およそ4日かけて8万人以上の名前を読み上げる計画です。活動を呼びかけた浅野泉さんは「国際社会が協力して拉致問題の解決に取り組むようアメリカをはじめ世界の人々に訴えていきたい」と話しています。
NHKニュース
テロ支援国・拉致など論議継続へ=北朝鮮、「日朝」に期待感-米朝部会
【ジュネーブ2日時事】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米朝国交正常化に関する作業部会は2日、ジュネーブの北朝鮮国連代表部で2日目の協議が行われる。最終日となるこの日の協議では、北朝鮮のテロ支援国指定解除や日本人拉致の問題などについて引き続き論議するとみられる。
米代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は初日の協議後、記者団に対し、「拉致問題で北朝鮮に態度の変化があったとは言えないが、北朝鮮側は日本との2国間協議(日朝国交正常化作業部会)が有益なものとなるよう期待感を示した」と語った。
北朝鮮当局者はこのところ、安倍晋三首相が「過去の清算」に触れたことを評価しており、ウランバートルで5日から行われる日朝部会で拉致問題に関し柔軟姿勢を示すかどうかに関心が集まっている。
テロ支援国指定の解除問題に関しては「北朝鮮は相当な関心を持っており、論議した。互いの見解を十分理解した」と説明。北朝鮮が否定しているウラン濃縮による核開発計画についても「深い議論を行った。論議を続ける」と述べた。
ヒル次官補はまた、北朝鮮の核放棄に向けた「次の段階」措置の履行目標をめぐり、「米朝間で十分な理解が得られた」との認識を強調。今月中旬にも開催される6カ国協議の全体会合で、核施設の無能力化などについて「より詳細な履行計画」を合意文書にまとめることができるとの見通しを明らかにした。その上で、「次の段階」の措置の年内履行は「まだ十分可能」との楽観的な見方を示した。
時事ドットコム:テロ支援国・拉致など論議継続へ=北朝鮮、「日朝」に期待感-米朝部会