北朝鮮、米国がテロ支援国リストからの除外に合意したと表明
【ソウル 3日 ロイター】 朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮は3日、米国が北朝鮮をテロ支援国リストから除外することに合意した、と表明した。KCNAが外務省報道官の発言として伝えた。
KCNAは「米国は、テロ支援国リストからの除外や制裁の完全廃止など、政治・経済的な補償措置をとることで合意した」と伝えている。
ヒル米国務次官補によると、週末の米朝国交正常化作業部会で、北朝鮮は核プログラムの申告と無能力化で合意した。ただ米国務次官補は、北朝鮮をテロ支援国リストから外すことで合意したとは話していない。
2007/09/03 18:42
北朝鮮、米国がテロ支援国リストからの除外に合意したと表明
日本人妻 忘れないで 『里帰り』再開 親族ら切望
五日からモンゴルで始まる六カ国協議の日朝作業部会。拉致問題の進展が期待されているが、在日朝鮮人の帰国事業で北朝鮮に渡った日本人妻の親族らは、複雑な思いで見つめている。日朝関係の悪化から日本人妻の「里帰り」は七年前に中断し、多くは消息さえ分からない。親族らは「人道問題として里帰り再開を」と望みをつなぐ。
北朝鮮の日本向けの日本語ラジオ放送「朝鮮の声」が七月、二〇〇〇年九月に日本人妻第三陣で里帰りした安田黎子さん(75)の肉声を流した。同月十六日から三日間連続で約十分ずつ、「朝鮮の社会主義制度が世界一」と題し「何不自由なく暮らせるようにしてくれた」と金正日総書記らをたたえた。その一方で、里帰りのおかげで当時九十歳の母親と対面できたことも話している。
朝鮮の声放送に詳しい関係者によると、日本人妻の肉声放送は珍しく、さまざまな憶測を呼んでいる。二〇〇〇年に安田さんが里帰りした時に面会した東京都調布市の妹(70)は「喜んでもらえたが、それ以来何の連絡もない」と言う。放送について「どういうことか皆目見当がつかない。元気でいてくれればいいけれど」と心配していた。
安田さんの肉声が流れたことについて、在日本朝鮮人総連合会関係者は「日本人妻の里帰りを日朝間で協議しようということだ」と述べ、膠着(こうちゃく)した日朝関係に対する北朝鮮側のメッセージと解説した。だが、今回の日朝作業部会で里帰り問題がテーブルにのる気配はない。
川崎市に住む田代かず子さん(62)は〇三年夏を最後に、北朝鮮に暮らす姉からの手紙が途絶えている。「私たち親族は北朝鮮で(姉ら日本人妻が)どんな状況にあるのか知りたい。政府は人道問題としての日本人妻の里帰りを忘れないでほしい」と話した。
<メモ>日本人妻里帰り 1959年から84年までに日朝両国の赤十字間の協定に基づき在日朝鮮人やその家族約9万3000人が北朝鮮に渡り、うち約1800人が日本人妻とされる。日朝両赤十字の合意で、97年11月に第1陣15人、98年1月に第2陣12人、2000年9月に第3陣16人が一時帰国した。現在は、拉致問題による対北朝鮮世論の悪化などで中断している。
東京新聞:日本人妻 忘れないで 『里帰り』再開 親族ら切望:社会(TOKYO Web)
核無力化 米朝「年内」で合意 計画の完全な申告も
ジュネーブで開かれた米朝国交正常化を話し合う6者協議作業部会は2日閉会した。米代表のヒル国務次官補は閉会後の記者会見で、北朝鮮と年内に「すべての核計画の完全な申告」と核施設「無能力化」を行うことで合意したことを明らかにした。一方、北朝鮮代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は閉会後、「多くの問題で意見の一致を見た」と語り、米国によるテロ支援国家指定の解除をめぐる問題で進展があったことを示唆した。
「年内無能力化」は米国が強く求めていた。完全な履行が実現すれば、北朝鮮の核問題は大きく前進することになるが、具体的な中身は明らかになっていない。金氏は「合意通り核計画を申告し、核施設の無能力化を実行することを明確に表明した」と記者団に語ったが、「年内」という表現は使わなかった。
また、ヒル氏は北朝鮮が申告に高濃縮ウランによる核開発計画を含めるかどうかについて「すべてというのは『すべて』という意味だ。良い議論を持った。今後も議論を続ける」として明言しなかった。無能力化の対象施設は「(北朝鮮の)申告に基づいて決まる」と述べた。北朝鮮が稼働を停止した寧辺の核施設以外については議論を棚上げした形で、核心の問題で立場の違いが残されたままだ。
北朝鮮が米側に求めているテロ支援国家の指定や対敵国通商法に基づく制裁の解除を巡っては、金氏は「米側は彼らが約束している政治経済的保障措置を取ることを再び確認した」と述べた。ヒル氏は1日の会見で指定解除に向けた進展がありうることを示唆した。
asahi.com:核無力化 米朝「年内」で合意 計画の完全な申告も - 国際