ウラン問題の先送り示唆=北朝鮮次官が北京入り-6カ国協議
【北京25日時事】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議が27日に北京で開幕するのを前に、北朝鮮首席代表の金桂冠外務次官が25日、空路北京入りした。金次官は空港で記者団に対し、ウラン濃縮問題について「申告段階になってから話すことで、今は急ぐことではない」と述べ、優先課題とせず、問題を先送りする方針を示した。
金次官は今回の協議の展望に関して「各国の義務事項を話し合う重要な会議」と位置付け、見返り措置に重点を置く意向を示した。一方、核施設「無能力化」の方法は「核専門家らが議論する問題だ」と語り、今回の協議で突っ込んだ議論を行うかどうかについて明言を避けた。
時事ドットコム:ウラン問題の先送り示唆=北朝鮮次官が北京入り-6カ国協議
再稼働までに「1年以上」 無能力化定義で米次官補
【ニューヨーク24日共同】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は24日、北朝鮮の核施設無能力化について「(封鎖した施設を再稼働するまでに)1年以上はかかるものにしたいと思っている」と述べた。
また「難しい交渉となるだろうが、しっかりと準備もしてきたので何らかの進展があるだろう」と、次回6カ国協議での無能力化手順などの合意に期待を示した。27日からの協議に向けニューヨークを出発する際、空港で記者団に語った。
ヒル次官補はまた、無能力化などの見返りとして提供されるエネルギー支援について「(中国に続いて)次は米国の番だ。予定通り行われるだろう」と述べ、近日中に重油5万トンの提供が始まるとの見通しを示した。
2007/09/25 06:16 【共同通信】
再稼働までに「1年以上」
福田自民党総裁 偏重の対米重視修正期待 晋林波・中国国際問題研究所教授
「福田政権」の目玉は、アジア重視の外交姿勢だ。日中平和友好条約を果たした父、福田赳夫元首相にその原型をみる。中国は大きな期待を持って新政権の誕生を歓迎し、長期政権化を望んでいる。
中日間の諸問題で具体的な成果を上げ、実質的に戦略的な関係構築を進める方向に、中国は動くだろう。
中国は安倍晋三首相とは「もろい土台」の上で期待を抱いたが、中国とパイプを持つ福田新政権下では「堅固な土台」に立脚する期待に変わると言ってもいいだろう。
安倍氏は、小泉純一郎前首相の靖国神社参拝を支持していたが、福田氏は支持していない。中日関係は安定するだろう。信頼関係の土台は築かれており、中国にとって真剣に協議できる相手だ。
台湾、歴史認識、日本の国連安保理常任理事国入り、双方の国民感情の課題など、中日間の諸問題は一気に解決するわけではない。中国の期待は度を越してはいない。長期政権になれば諸問題の解決の芽が出るだろう。
米朝接近を背景に日本の拉致問題解決が難しくなっており、東アジアにおいて日本は独自外交を示す必要に迫られている。福田氏個人の国際情勢認識も加わり、偏重した対米重視政策が修正される可能性がある。
米朝接近で、中国も朝鮮半島に対する影響力の低下を懸念する。戦略的な中日協力関係を構築する必要性が増している。それは対米牽制(けんせい)にもなる。
胡錦濤政権は、環境・省エネを重視し持続的な安定成長を目指す指導理念「科学的発展観」を掲げている。福田政権はその実現に有利だ。経済協力および安全保障分野での協力拡大を意味するからだ。双方が信頼関係を利用し「実の伴う関係」に向かうはずだ。
福田氏の指導力は小泉氏を超えず、穏健で調整型の指導者だ。強い個性もさほどみえない。対話の相手として付き合いやすい。しかしバランス感覚に優れ、中国の要求を簡単にのむわけでもなく、したたかな人物とみる。(談)
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【プロフィル】晋林波
ハーバード大、京大などで客員研究員を経て2003年から中国国際問題研究所教授。専門は東アジア国際関係と日本の政治・外交。
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