福田首相の出方を注視 拉致問題は解決済み 北朝鮮の金永南委員長
【平壌12日共同=磐村和哉】北朝鮮のナンバー2、金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長は十二日、平壌の万寿台議事堂で共同通信、韓国・聯合ニュースと会見、対日関係について、懸案の拉致問題は「既にすべて解決した問題だと申し上げる」と原則的立場を表明する一方、九月に発足した福田康夫首相の政権について「出方を見守りたいと思っている」と述べた。
宋日昊(ソンイルホ)朝日国交正常化交渉担当大使も十一日の共同通信との会見で、福田首相の対話を重視する姿勢を肯定的に受け止める考えを示しており、北朝鮮が福田政権下での関係改善に、慎重ながらも期待を抱いていることをうかがわせた。
金委員長はまた、米国との関係正常化の見通しに関して、「あくまで米国(の出方)次第だ」とした。
中国新聞ニュース
<拉致被害者>蓮池 さん、曽我さん、地村さんら5年目の近況
拉致被害者5人の帰国から15日で5年を迎える。それぞれが地元で社会復帰を果たし、子供たちと新たな人生の道を歩んでいる。そして、残る拉致被害者の一刻も早い帰国を願い続ける。【前谷宏、磯野保、高橋隆輔】
新潟県柏崎市の蓮池薫さん(50)、祐木子さん(51)夫妻は、7月の中越沖地震で自宅が避難勧告の対象となり、薫さんの実家で暮らす。夫妻は12日、市を通じて「未帰還者の帰国なくしては、私たちの拉致事件も決して終わりません」などとする帰国5年のコメントを発表した。
大学の非常勤講師で朝鮮語を教え、翻訳家でもある薫さんが翻訳した韓国の本は既に10冊を超えた。祐木子さんは市内の保育園の調理担当を続けている。大学院の修士課程に進学した長女重代さん(25)は、教員免許の取得を目指している。大学2年の長男克也さん(22)は、勉学に励んでいる。
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新潟県佐渡市の曽我ひとみさん(48)は今年4月、同市の正職員に採用され、市高齢福祉課に所属。市内の養護老人ホームで入所者の食事の配膳(はいぜん)や入浴の手伝いなどを担当している。夫ジェンキンスさん(67)は、昨年から市の観光施設で臨時職員として働き、売店で菓子などを販売する。
長女美花さん(24)は、新潟市内の専門学校で保育士、幼稚園教諭の資格試験を目指している。次女ブリンダさん(22)は新潟市内にあるブライダル関連の専門学校を来春卒業予定で、佐渡市内のホテルに就職が内定している。
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福井県小浜市観光交流課職員の地村保志さん(52)は、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の撮影補助も担当。ともに暮らす地元の信用金庫職員の長女恵未さん(25)が知人に「忙しそうにしていますよ」と話す多忙さだ。
妻の富貴恵さん(52)は市内の県の機関でパスポートの発給業務をしている。大学4年の長男保彦さん(24)は市内の企業に就職内定。次男清志さん(19)は、大阪外大(10月に大阪大に統合)に入り、アパートで学生生活を送る。
夫妻は12日、「拉致問題の早期解決のためできる限りの協力をしていきたい」などとするコメントを出した。
◇被害者救出にあらゆる手段を…蓮池さん
蓮池薫さんの兄で、拉致被害者家族会の副代表の蓮池透さん(52)は、毎日新聞に今の思いなどを語った。薫さんたちは「自分たちだけ戻ってきてしのびない」との気持ちで生活しており、「政府に被害者救出のためにあらゆる手段を講じてほしいと望んでいる」と明かした。
薫さんらが公の場でほとんど発言しないことについて、透さんは「横田めぐみさんたちはまだ帰国しておらず、『自分たちだけ戻ってきてしのびない』と思っている。北朝鮮を刺激しないためにもメディアには出ず、自分たちの情報を、北朝鮮の矛盾を浮き彫りにする証拠として政府レベルの交渉に役立ててほしい思いがある」と代弁した。
薫さんらは既に、政府や警察、関係する家族に知っている話を伝えているという。透さんは「つらいのは(薫さんらが)『まだすべてを話していない』と世間から疑われること。限定された地域で生活していたので、すべてを知っているわけではない」とおもんぱかった。
また、北朝鮮の話を薫さんから聞くなどしたことから、「北朝鮮の反日感情は根深い。日本はその原因を考える必要があり、敵対心で応じるだけでは問題はこじれるばかり」と政府に柔軟な対応を求め、「被害者家族の活動の原点は、体制崩壊を目指すことではなく、『失われた家族を取り戻したい』との思い。それを実現するため、あらゆる手を尽くしてほしい」と話した。【工藤哲】
<拉致被害者>蓮池さん、曽我さん、地村さんら5年目の近況(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
キム総書記 米の姿勢を評価
先週行われた韓国と北朝鮮の首脳会談の際、北朝鮮のキム・ジョンイル総書記が「アメリカには誠意が感じられる」と述べて、核問題をめぐる6か国協議などを通じたアメリカの姿勢を評価していたことが明らかになりました。
これは、韓国のノ・ムヒョン大統領が、11日、韓国の記者団との懇談で明らかにしたものです。それによりますと、先週ピョンヤンで行われた南北首脳会談の際、キム・ジョンイル総書記は、6か国協議が進展しているとしたうえで、「アメリカの態度を肯定的に評価している。今回は誠意が感じられる」と述べて、アメリカの北朝鮮に対する姿勢を評価したということです。また、キム総書記は「終戦宣言に関心がある。一度進めてみよう」と述べて、朝鮮戦争の正式な終結に向けた取り組みに前向きな態度を示したということです。さきの6か国協議では、年内に北朝鮮の核施設の無能力化を行うことなどで合意しており、キム総書記の発言からも、北朝鮮のアメリカに対する評価がこうした協議の進展につながったことがうかがえます。
NHKニュース