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よど号妻子 帰国再開へ

政府間協議に合わせ

 北朝鮮に残るよど号ハイジャック事件グループが、日朝関係の悪化に伴い昨年10月以降中断していた妻子の日本への帰国を再開する方針を固めたことが関係者の話で分かった。

 11月3日から北京で約1年ぶりに日朝政府間協議に応じる北朝鮮当局の意向に沿った動きとみられる。グループは、メンバー自身を含む全員の帰国意思を表明し2001年以降、妻子ら22人が順次帰国したが、昨年末に拉致問題をめぐり日朝協議が途絶え、帰国を見合わせていた。

 11月上旬に支援者が訪朝し、帰国時期などを打ち合わせる。少なくとも子ども1人が年明けにも帰国する見通し。

 よど号グループは、1970年に羽田発福岡行き日航機「よど号」をハイジャックして北朝鮮に渡航。メンバー9人のうち3人が既に死亡、2人が逮捕されており、北朝鮮に残るのは小西隆裕容疑者(61)=よど号事件で国際手配=ら4人。

 後に合流した日本人妻や北朝鮮で生まれ育った子どもらは既に大半が帰国、現在は故田宮高麿・元赤軍派幹部の妻森順子容疑者(52)=旅券法違反容疑で国際手配=ら妻2人と支援者1人、子ども3人がメンバーと一緒に暮らしているとされる。

 北朝鮮による拉致被害者をめぐっては、元神戸外大生有本恵子さんに対する結婚目的誘拐容疑で、メンバー魚本(旧姓・安部)公博容疑者(57)が国際手配され、森容疑者ら妻2人も、欧州で失跡した石岡亨さんと松木薫さんの拉致への関与が指摘されている。

 妻子の帰国は、田中義三受刑者(57)=懲役12年確定=の妻(49)=有罪判決確定=が昨年10月に帰国して以来。
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よど号:家族の帰国再開へ 支援者が11月初め訪朝

北朝鮮に滞在する日航機「よど号」乗っ取り事件メンバーが、家族の帰国を近く再開させる方針でいることが分かった。支援者が来月初めに訪朝し、メンバーらと日程などを打ち合わせる。今も残る家族は6人いるが、欧州での拉致事件への関与が指摘される妻2人も含まれている。警視庁は2人が帰国すれば旅券法違反容疑で逮捕し、拉致事件についても捜査を進める。

 家族の帰国は、昨年10月の田中義三服役囚(57)の妻以来となる。メンバーらは昨年暮れまでの段階では、家族を今年5月末ごろまでに順次帰国させる方針だった。昨年12月の横田めぐみさんの偽遺骨問題の発覚で悪化した日朝関係だが、来月3日に両政府間対話の開催が決まるなど改善の兆しが出てきたことが、帰国再開の背景にあるとみられる。

 訪朝するのは、これまで妻子の帰国を進めてきた支援団体「人道帰国の会」の山中幸男代表で、来月5~8日に滞在する。家族は01年5月から22人が帰国した。残るのは乗っ取り事件メンバー4人と家族6人。

 このうち、80年に欧州で失跡した石岡亨さんと松木薫さん拉致事件への関与が疑われているのは、メンバーの若林盛亮容疑者(58)の妻の若林(旧姓・黒田)佐喜子容疑者(50)と、死亡した田宮高麿最高幹部の妻、森順子容疑者(52)=いずれも旅券法違反容疑で手配=だ。2人は、石岡さんらの失跡直前に一緒に行動していたことが分かっている。

 関係者によると、メンバーらは昨年末には、子供3人の後、黒田、森の両容疑者と、メンバーの赤木志郎容疑者(57)の妹の夫を帰国させる方針だったとされる。山中代表は「最近になってメンバーから家族の帰国準備のために来てほしいと連絡があった。年明けのなるべく早い時期に、まず子供1人を帰国させたい」と話している。

 <解説>日朝対話と連動か

 日本と北朝鮮の政府間対話の開催に合わせた時期の「よど号」グループ帰国再開の動きには、北朝鮮の対日戦略が透けて見える。米国の「テロ支援国家」指定の根拠の一つであるメンバーの存在は、北朝鮮にとっては「重荷」だけでなく、「外交カード」としての側面もあるようだ。

 グループの帰国を巡って、北朝鮮がその姿勢を表明した例では、昨年7月の朝鮮中央通信の報道がある。メンバーから帰国への協力を求める手紙を受けた北朝鮮政府が「帰国には反対しない。日本政府とメンバーらが直接協議すべき問題」とし、北朝鮮とは直接的には無関係との見解を示したものだ。

 ただ、その後、横田めぐみさんの偽遺骨問題で日朝協議が滞ると、家族の帰国の動きが止まっただけでなく、メンバーの帰国準備のために今春訪朝予定だった弁護士にも「延期」通告があった。だが理由についての詳しい説明はなかったという。こうした状況から、メンバーらの動向は、やはり依然として北朝鮮当局の強い意向によると類推される。今回の動きも、時期からみて日朝政府間対話の再開と無関係ではないだろう。

 打ち合わせで訪朝する山中幸男氏は「これからの帰国がどうなるかは、日朝関係次第」と話している。北朝鮮は今後、メンバーらを何らかの形で日本や米国に対する「外交カード」として利用するものと考えられる。

毎日新聞 2005年10月30日 3時00分

MSN-Mainichi INTERACTIVE アジア

横田夫妻“拉致問題進展を”

拉致被害者の横田めぐみさんの両親が29日、東京で開かれた集会で講演し、来月3日から再開される日朝の政府間対話で拉致問題が進展するよう政府は全力で取り組んでほしいと訴えました。
この集会は、東京・青梅市などが人権問題を考えるために開いたもので、めぐみさんの両親や蓮池薫さんの兄の透さんら600人あまりが参加しました。集会でははじめに横田滋さんが講演し、「来月3日から再開される日朝の政府間対話で、日本政府はめぐみの偽の遺骨の問題をきっかけにさまざまな交渉をしていくと思うが、今度こそ何らかの進展があると期待している」と述べ、問題解決に向けて政府が全力で取り組むよう訴えました。続いて横田早紀江さんが「めぐみが死んだというなら本物の遺骨を出してくればいいのに、去年北朝鮮が出してきたのは偽物でした。私はそのとき『お母さん、この骨は私じゃない。私はここにいるから助けて』と叫ぶめぐみの姿が見え、絶対に助け出そうと誓いました」と話しました。また、蓮池透さんは「今回の対話が本当の正念場だ。日本が主導権を握り、問題解決に向かうよう、政府は十分に戦略を練ってほしい」と訴えました。集会のあと横田早紀江さんは、アメリカのライス国務長官が、町村外務大臣との会談で、日朝の政府間対話で拉致問題の解決を最優先に取り上げるとした日本の立場を支持すると発言したことについて「ライス国務長官は、日ごろから命の尊さを一番に考えて下さる方で、その姿勢がまったく変わっていないことを心強く感じました」と話しました。
NHKニュース