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日朝協議、武部幹事長も「真剣に圧力考えねば」

蓮池夫妻と同じ招待所に 拉致実行朴工作員

 北朝鮮による拉致事件で、被害者の蓮池薫さん(48)=新潟県柏崎市=夫妻が、拉致実行犯とされる「朴(パク)」と名乗る工作員について「一九八六年以降、同じ招待所で生活していた。日本に帰国する際には『また戻ってきなさい』と言われた」と警察当局に証言していることが十日、分かった。警察当局は、八三年に日本を出国して以降、足取りがつかめなかった朴工作員の最近までの動向を解明する有力情報とみている。

 証言によると、朴工作員は七八年七月、柏崎市内で蓮池さん夫妻を拉致した後、一緒に平壌に入り、しばらくは妻の旧姓・奥土祐木子さんに朝鮮語を教えた。その後、いったん姿を消したが、八六年からは、平壌の同じ招待所で夫妻と生活を共にしてきたという。

 朴工作員は蓮池さんと同じ職場にいて、工作員教育や日本語文献の翻訳作業などに携わっていた。被害者の地村保志さん(49)夫妻=福井県小浜市=も同じ招待所で暮らしていたため、両夫妻とは家族ぐるみの付き合いになったとされる。

 二〇〇二年十月、蓮池さん夫妻らが日本に帰国する際、朴工作員が子どもたちの面倒を見ることになり、夫妻に「また戻ってきなさい」と言ったという。

 警察当局は、朴工作員が北海道出身の小住健蔵さん(一九三三年生まれ)に成り済ました西新井事件で、一九八五年に国際手配され、海外活動を控えていたとみている。

政府・与党、北朝鮮への圧力強化へ

 政府は先の日朝政府間対話で日本人拉致問題の進展がなかったことを踏まえ、現行法の厳格適用による北朝鮮への圧力策を強める方針だ。経済制裁法の発動は当面、見送り、対話のパイプは維持するが、強硬姿勢を強めることで拉致問題での譲歩を促す。

 麻生太郎外相は10日の記者会見で「役所の中で案が出ているのは確かだ」と、圧力策の具体的な検討を表明。外務省の梅田邦夫アジア大洋州局参事官も民主党の拉致問題対策本部で「圧力を強化する必要がある。北朝鮮は日本の世論を気にしている」との見方を示した。

 安倍晋三官房長官は関係省庁に具体策の検討を指示。政府内では(1)在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関連施設への課税強化(2)北朝鮮の船舶への安全検査の厳格化(3)北朝鮮からの麻薬密輸の取り締まり強化――などの案が浮上している。 (07:01)
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