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【ニューヨーク11日共同】中国の胡錦濤国家主席が今年1月、訪中した北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と会談した際、米国の金融制裁解除を6カ国協議復帰の条件とせず切り離して考えるよう求めたのに対し、金総書記が「そんなことをしたら、われわれの政府は崩壊する」として拒否したことが11日、分かった。複数の外交筋が明らかにした。金融制裁をめぐる中朝首脳の具体的やりとりが明らかになったのは初めて。
この発言は、北朝鮮がいかに米金融制裁に圧迫を受けているかを示している。米金融制裁が解除されるまで6カ国協議復帰に応じないとしている北朝鮮のトップが、議長国中国のトップの「勧奨」を拒んだことで、2月再開が既に絶望視されている6カ国協議再開の行方はさらに不透明になった。
金融制裁で「政府崩壊」 中国主席に金総書記 (共同通信) - goo ニュース 日朝政府間協議で、拉致問題に進展がなかったことから、日本では経済制裁を求める声が高まっていますが、北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)大使は「制裁に対抗する準備はできている」と改めてけん制しました。
北朝鮮・宋日昊大使:「我々は『対話』にも『圧力』にも準備ができている」
北京からの帰国を前に、宋大使は「経済制裁を求める日本の雰囲気は、両国の関係を遠ざけるだけ」と非難したうえで、「圧力への準備」について、「会談のなかで明かした」とだけ語りました。北朝鮮は、以前から「経済制裁を発動すれば、宣戦布告とみなす」と強調していることから、会談でもミサイル発射の凍結解除など、軍事的なカードをちらつかせた可能性が指摘されています。
宋大使は、また、拉致の実行犯とされる辛光洙(シン・グァンス)容疑者の身柄引き渡しの要求については、「話にならない」と切り捨てました。
ANN NEWS≪親北発言、保守層が警戒≫
「四月に北朝鮮を訪問する」-韓国の金大中前大統領の訪朝計画に、「南北連合制への準備ではないのか」との関心が高まっている。鉄道での北朝鮮行きを強く希望している金大中氏は(南北は)「東北アジアの流通基地」を目指すべきだ-などと、統一政策により踏み込んだ発言もしており、保守層には警戒感が広がっている。
金大中氏の訪朝計画の発端は昨年十二月初旬、ノーベル平和賞受賞五周年にちなみ盧武鉉大統領が金氏に祝電で「一度、北朝鮮を訪問されたらいかがか。政府も積極的に応援する」と持ちかけたこと。金氏は元旦、与党ウリ党の議員らに「健康や事情が整えば」と再訪朝の意思を明言。「(陸路)汽車で行きたい」と述べ、このところ「四月中旬か下旬」の金氏訪朝は既成事実化しつつある。
当の金大中氏は米国のバーシュボウ駐韓大使と会談、訪朝問題を話し合うなど“政治活動”を開始したほか、「“漢江の奇跡”に続いて“鴨緑江の奇跡”を実現して(南北が)東北アジアの物流基地になることが、われわれの生きる道だ」「(北の)労働力活用の面からみて、南の遊休資金を投資し、北の資源を南北で共同開発するのが有利だ」「北朝鮮が中国の影響下に入らないようにするために、南韓(韓国)は最大の協力をしなければならない」(今月三日、野党・国民中心党幹部との会談で)など政策論にも積極的な発言が目立つ。北朝鮮の偽造通貨問題や核問題についても、バーシュボウ大使に「米国も北朝鮮を刺激する発言を自制すべきだ」(韓国紙、中央日報)などと語ったとされ、これまで以上に親北姿勢が目立っている。
金大中氏の訪朝計画に韓国の保守層が警戒感を持つのは、金氏が昨年十二月の講演で「韓国の南北連合制と北の“低い段階の連邦制”を統合した統一の第一段階に入るべきだ」と発言しているためだ。南北は二〇〇〇年に当時の金大中大統領と金正日総書記による首脳会談で「南北は南の連合制案と北の穏やかな連邦制案に共通性があることを認め、今後この方向で統一を志向していくことにした」(南北共同宣言)と宣言しているが、最近の金大中氏はさらに統一に前のめりだ。野党ハンナラ党はじめ在野保守層は、金正日政権を「国家」として認める金大中氏の「南北連合制」を「亡国への道」と猛反対している。
韓国では十日、親北色の強い李鍾●・前国家安全保障会議事務次長の統一相兼国家安全保障会議常任委員長への就任が決まった。李統一相の下、金大中氏の訪朝準備が進むとみられているが、なぜ「四月中旬か下旬」なのか。
盧武鉉政権は五月末、ソウル市長など地方自治体首長を選ぶ統一地方選挙を控えている。同選挙は〇七年末の次期大統領選挙の前哨戦であると同時に、盧政権終盤戦の政治力を占う戦いとなることからも、「金大中氏の四月訪朝」は韓国政界では実に“思わせぶりのタイミング”というわけだ。
金大中氏にとって「ポスト盧武鉉」は、自ら切り開いた「太陽政策」「南北和解」の命運がかかっている。こういった背景もあって金氏の訪朝には「南北連合制」だけでなく、「南北平和条約の準備?」など、さまざまな憶測が飛び交っている。(ソウル 久保田るり子)
●=夾の人を百に
【2006/02/12 東京朝刊から】
Sankei Web 国際 金大中前韓国大統領、4月訪朝計画 「南北連合制」の布石?(02/12 11:31)
