trycomp2のブログ -2547ページ目

拉致:家族会、小住さんの被害者認定申し入れ

 蓮池薫さん夫妻の拉致事件で逮捕状の出た北朝鮮の元工作員で通称「チェ・スンチョル」容疑者は、警視庁が85年に摘発したスパイ事件では、「朴」と呼ばれた工作員で、既に出国し、手が届かない状況だった。20年以上を経て、拉致に絡んだとして再び捜査線上に浮かんできた。拉致被害者の家族会は2日、チェ容疑者がなりすますために、北朝鮮に連れて行かれたとして北海道出身の小住健蔵さんを拉致被害者と認定するよう政府に申し入れた。

 ◇チェ容疑者、小住さんになりすまし

 チェ容疑者は85年に警視庁が摘発したスパイ事件「西新井事件」の首謀者だ。同事件では、チェ容疑者の工作活動を手伝った協力者が外国人登録法違反容疑で逮捕されている。

 捜査の過程で浮かんだのが、工作員が別人(日本人)になりすます手口(背乗(はいの)り)。韓国などへの潜入の際に、日本人として入国し工作活動を展開するためだ。70年ごろ秋田県の海岸から密入国したチェ容疑者が、まずなりすましたのが福島県出身の男性だった。

 東京・山谷にいた男性を病院に連れて行くなどして信用させ、男性名義の運転免許証や旅券を取得、海外渡航を開始した。密入国後に都内の会社に就職したチェ容疑者は、勤務態度はまじめで、同じ会社のパートの女性と同居。その裏で、北朝鮮に親族のいる在日韓国・朝鮮人に接触し、協力者の獲得に励んでいた。

 西新井事件での捜査では、76年に男性が死亡したため旅券などが使えなくなり、79年まで日本を離れていたとされる。男性の後釜にされたのが、小住健蔵さんだった。

 小住さんは61年に就職のため上京後、家族と連絡を絶った。こうした状況に目をつけたチェ容疑者は本籍を勝手に東京に移し、80年に小住さん名義の旅券を取得した。本籍の異動に気づいた家族が、小住さんの都内の自宅に電話したところ、チェ容疑者は「(小住さんは)マージャンに行っている」などと言って逃れたことも当時の捜査で分かっている。

 蓮池さん夫妻の拉致は、当時の捜査ではチェ容疑者が日本を離れていたとされる、78年7月に発生したが、警察当局は「ひそかに日本へ出入りしていた」とみる。

 蓮池さんは北朝鮮滞在中、チェ容疑者の身分証を盗み見て名前を知ったが、西新井事件当時、同容疑者は「朴」と名乗ったほか、今回明らかになった「チェ・スンチョル」を使ったことも判明している。

 チェ容疑者は小住さんらの名義の旅券で海外渡航を繰り返し、83年2月に成田からマレーシアへ出国したのを最後に足取りが途絶える。蓮池さん夫妻の証言によると、その後、チェ容疑者は北朝鮮に戻り、平壌の招待所で監視や世話役として過ごしていたという。

 拉致での捜査について、警視庁幹部は「小住さんは長い間、家族も所在が分からない状態だった。当時の状況がよく分からず、拉致での立件は容易ではない」と話している。

           ◇

 家族会などによる小住さんの拉致認定を求める2日の申し入れは、内閣府の拉致問題連絡・調整室で行われた。家族会事務局長の増元照明さん(50)や救う会幹部ら4人が出席し、速やかな認定を求める小泉純一郎首相あての要請書を提出した。増元さんは「小住さんは明らかに背乗りされている。早く認定してほしい」と話した。

 小住さんの妹(64)=北海道函館市在住=は2日夜、毎日新聞に、「なんでうちの兄になりすます必要があったのかという怒りはある」と言葉少なに語った。

 ◇解決協力訴える海外向けパンフ 政府特命チーム

 政府の「拉致問題特命チーム」(議長・鈴木政二官房副長官)は2日の会合で、拉致問題の実情と、解決に向けての協力を訴える海外向けのパンフレットを作成することを決めた。国際世論を喚起する狙い。

 パンフレットは外務省が今月中に英語版を作成し、在外公館を通じて各国に配布するほか、国際会議でのアピールに生かす。中国語、韓国語、フランス語、スペイン語版も検討する。

 国内向けポスターも来月中旬をめどに作り、全国の地方自治体や郵便局に配布・掲示する考えで、政府高官は「国内外で世論を形成することが北朝鮮への最大の圧力になる」と説明している。【坂口裕彦】

毎日新聞 2006年3月2日 21時27分 (最終更新時間 3月2日 22時08分)
速報
拉致:家族会、小住さんの被害者認定申し入れ-事件:MSN毎日インタラクティブ

小住健蔵さんの拉致被害者認定を要請

 北海道出身で1980年に失踪し、北朝鮮に拉致された疑いが濃い失踪者の小住健蔵さんの支援者らが2日、内閣府を訪れ、拉致被害者として政府認定を行うよう要請しました。

 「明らかに北朝鮮が関与してるのに、拉致認定されなければ、あとに続く450の特定失踪者が不安に思いますから」(増元照明さん)

 「本当にこれ(=チェ容疑者の逮捕状請求)が小住さん救出につながっていくのかどうか。今はただ早く助けたい」(救う会道南・佐藤代表)

 北海道出身の小住健蔵さんは東京・山谷で働いていましたが、80年に失踪し、行方がわからなくなっています。

 先月、蓮池薫さん夫妻を拉致した疑いで逮捕状が出された北朝鮮の工作員「朴(パク)」こと通称チェ・スンチョルは、小住さんになりすまして80年6月に小住さん名義の旅券を取得。6回に渡り海外渡航を繰り返し、83年2月にマレーシアに出国後、足取りが途絶えています。

 小住さんは、チェ容疑者が旅券を取得した数カ月前に北朝鮮に拉致された可能性が高く、地元・北海道の支援団体「救う会道南」の佐藤健治代表らは2日、小住さんを拉致被害者として政府認定するよう内閣府に要請しました。

 小住さんの妹、本郷紀代子さんは「兄が家を出て1人で暮らして50年近い歳月が経過した。一刻も早く兄の消息を教えて下さい」とコメントしています。(02日17:22)

小住健蔵さんの拉致被害者認定を要請

小住さんの拉致認定を要請 被害者家族会が政府に

 北朝鮮による蓮池薫さん(48)夫妻拉致事件などで工作員チェ・スンチョル容疑者の逮捕状が出たのを受け、拉致被害者家族会は2日、同容疑者が成り済ましていた北海道出身の小住健蔵さん(1933年生まれ、61年ごろ失跡)を17人目の被害者に認定するよう内閣府に申し入れた。

日本政府はこれまで蓮池さんら11件16人を被害者に認定している。

申し入れでは、家族会の増元照明事務局長(50)が、「(失跡から)50年近い歳月が経過した。一刻も早く兄の消息を教えてください」との小住さんの妹の訴えを読み上げ、拉致問題連絡・調整室の江村興治室長が「関係当局に伝える」と答えた。
小住さんの拉致認定を要請 被害者家族会が政府に (共同通信) - goo ニュース