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韓国の左右団体、北の人権問題めぐりブリュッセルで激突

 今月22日から北朝鮮人権国際大会が開かれるベルギーのブリュッセルでは、北朝鮮問題より韓国の「左・右派組織の対立」に多くのスポットライトが当てられるものと見られる。

 北朝鮮人権問題をめぐって見解を異にする国内の各組織は、今月20日からそれぞれの代表団をブリュッセルに派遣し、ヨーロッパ連合(EU)の関係者や市民たちを対象に広報合戦に入る。

 昨年、北朝鮮人権問題・ソウル大会を開いた右派陣営からは、正しい社会市民会議の柳世熙(ユ・セヒ)共同代表を団長にし、 自由主義連帯の申志鎬(シン・ジホ) 代表、自由北朝鮮放送のキム・ソンミン代表など、およそ10人が今回の大会に派遣される予定だ。

 大会出席者たちは、ヨーロッパ議会で、脱北者による証言などを通じて、北朝鮮の人権状況を知らせる一方、改善を促す問題について国際的協力を呼びかける予定だ。また今月23日から開催されるEU首脳会議における北朝鮮人権問題に対する論議も促している。出席者たちは19日の発表文で、「今回の大会が、闇のなかで苦しんでいる北朝鮮の兄弟たちに大きな希望を与えるだろうと期待している」と明らかにした。

 一方、この大会に反対する左派傾向の各組織は、およそ100人の「平和遠征隊」を派遣すると明らかにした。同遠征隊は今月24日までブリュッセルの各地で「米軍の韓国住民虐殺」「在韓米軍による犯罪写真展」「米国の人権じゅうりん写真パレード」「捕虜虐待パフォーマンス」などを行う計画だ。また記者会見などを開いて、「韓半島(朝鮮半島)に自主・平和統一を実現しなければならない」とし、韓米同盟の解体、米軍撤退を主張する計画であることがわかった。

 これらの左派・右派の各団体は、早くも神経戦を繰り広げている。「平和遠征隊」は、ホームページで、「人権を覇権政策の道具として利用する北朝鮮への敵対政策が、米国、日本に続き、ヨーロッパ連合にまで広がっている」とし、「これは、わが民族の団結に冷や水を浴びせる許せない行為」と位置付けた。

 人権大会に出席する代表団は、ニューライトのホームページで「一部の民間団体まで乗り出して、反人権集団という汚名を自ら招いているのは理解できない」と明らかにした。

 政府の一部からは、「平和遠征隊」のブリュッセル活動が、過激なデモに発展しかねないという懸念の声が強まっている。

朝鮮日報
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)

肉親返せ 思い一つ/横田夫妻と県内家族面談

拉致の悲劇 語らう
 北朝鮮による日本人拉致問題で、拉致被害者家族会代表の横田滋さんと早紀江さん夫妻が十九日、那覇市内のホテルで、拉致の疑いが指摘される県内の「特定失踪者」五人の家族と初めて会った。互いに消息が絶えた経緯を語り合い、励まし合う。念願がかなった県内の家族は、「思いは一つ」「勇気づけられた」と、感激した表情を浮かべた。(阿部岳)

 「どれだけ悲しい時間を重ねてこられたか」。娘のめぐみさんを奪われた早紀江さんが、出席した家族九人を気遣う。「一人でも多く帰ってくるよう、一緒に頑張りたい」。突然、子やきょうだいが目の前からいなくなる共通の体験が、双方を結び付けた。

 那覇市の下地元枝さん(73)は一九八五年、上京しアルバイトをしていた三男の才喜さん=当時(22)=と連絡が取れなくなった。「明けても暮れても息子のことばかり考える。風で玄関の音がしても、帰ってきたのかと思う」

 手を尽くして捜し回ったが才喜さんは見つからず、今は北朝鮮にいると考えている。横田夫妻に会い、「心を強く持って頑張らないといけない。いつか明るい話ができたら」と希望をつなぐ。

 面談の会場となったホテルは、泊港に面する。七七年、漁船員の金武川栄輝さん=当時(26)=は同港から平良港を経て出漁した後、行方が分からなくなった。一度は生存をあきらめ、遺骨の代わりに泊港の石を拾って供養していた父の清吉さん(79)=うるま市=は「生きている間に『元気だ』と聞きたい」と語る。

 栄輝さんと横田めぐみさんの失踪日は、九日しか離れていない。横田夫妻に会いたいと願ってきた妹の宮城祐子さん(52)は「細々とやってきた署名活動を、県内でも広げたい」と提案した。

 タイムス女性倶楽部の講師として来県した横田夫妻。全国を駆け回るが、沖縄と青森では講演したことがなく、「これで四十六番目」とそろって笑顔を浮かべた。

 県内の特定失踪者は、めぐみさんのように政府が拉致認定しているわけではない。しかし、滋さんは「肉親を思う気持ちに認定の有無は関係ない。真相がはっきりするよう、手を携えていきたい」と、きっぱり言った。
沖縄タイムス

「世論で被害者救出を」/横田夫妻が県内初の講演

 第十九期タイムス女性倶楽部(主催・沖縄タイムス社)の第四回講演会が十九日、那覇市のかりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれた。拉致被害者家族会代表の横田滋さんと早紀江さん夫妻が、県内で初めて講演。「ブルーリボンに願いを込めて」と題して、娘のめぐみさんら北朝鮮による拉致被害者の救出に支援を呼び掛けた。

 滋さんは、政府が当初「国益に反する」と拉致問題を取り上げなかった経緯を紹介。「世論の高まりがなければ、政府は北朝鮮との国交正常化に重点を置く。皆さんが拉致に関心を持つことが、大勢の人を助けることになる」と、会場を埋めた約六百人に訴えた。

 北朝鮮がめぐみさんの「遺骨」として引き渡した骨が別人だったことに、早紀江さんは「総理が怒りを態度で表し、経済制裁を言うべきだ。日本の政治家には人間の心の琴線に触れるものがない」と、政府の対応を批判した。

 「私たちは何度もショックを受け、何十年も悲しみが続き、いまだにうそをつかれている」と早紀江さん。めぐみさんを案じる母の言葉に、参加者がハンカチで目元を押さえる姿も目立った。

 拉致問題を早くから報じてきた朝日放送ドキュメンタリー担当部長の石高健次さんも講演し、「家族は政治家や官僚の無責任を身に染みて感じている」と指摘した。会場からは「基地問題でも温度差がある。どうすれば政府は動くか」などの質問が出された。
沖縄タイムス