「世論で被害者救出を」/横田夫妻が県内初の講演 | trycomp2のブログ

「世論で被害者救出を」/横田夫妻が県内初の講演

 第十九期タイムス女性倶楽部(主催・沖縄タイムス社)の第四回講演会が十九日、那覇市のかりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれた。拉致被害者家族会代表の横田滋さんと早紀江さん夫妻が、県内で初めて講演。「ブルーリボンに願いを込めて」と題して、娘のめぐみさんら北朝鮮による拉致被害者の救出に支援を呼び掛けた。

 滋さんは、政府が当初「国益に反する」と拉致問題を取り上げなかった経緯を紹介。「世論の高まりがなければ、政府は北朝鮮との国交正常化に重点を置く。皆さんが拉致に関心を持つことが、大勢の人を助けることになる」と、会場を埋めた約六百人に訴えた。

 北朝鮮がめぐみさんの「遺骨」として引き渡した骨が別人だったことに、早紀江さんは「総理が怒りを態度で表し、経済制裁を言うべきだ。日本の政治家には人間の心の琴線に触れるものがない」と、政府の対応を批判した。

 「私たちは何度もショックを受け、何十年も悲しみが続き、いまだにうそをつかれている」と早紀江さん。めぐみさんを案じる母の言葉に、参加者がハンカチで目元を押さえる姿も目立った。

 拉致問題を早くから報じてきた朝日放送ドキュメンタリー担当部長の石高健次さんも講演し、「家族は政治家や官僚の無責任を身に染みて感じている」と指摘した。会場からは「基地問題でも温度差がある。どうすれば政府は動くか」などの質問が出された。
沖縄タイムス