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米国のシーファー駐日大使が27日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで講演し、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母早紀江さんが28日にブッシュ大統領と面会することについて「大統領の心に必ず感動を与えると確信している。大統領が早紀江さんと会う機会を得たことを大変うれしく思う」と述べた。
大使は、会場からの質問に答え、今年3月に新潟市のめぐみさんが消息を絶った現場を視察し、家族やめぐみさんの元同級生と会談した様子について語り、「非合理で、人の理解を超える」と問題の解決を訴えた。
また米国のボルトン国連大使は27日、国連本部で「北朝鮮の核問題をめぐる6者協議があれば、我々は必ずこの拉致問題を取り上げるだろう」と語った。
asahi.com:シーファー大使、拉致問題で熱弁?-?国際 【ワシントン=石間俊充】北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(当時13歳)の母親、早紀江さん(70)と、めぐみさんの弟、拓也さん(37)は28日午前11時(日本時間29日午前0時)すぎからブッシュ米大統領とホワイトハウスの大統領執務室で面会した。
大統領は「米国は人権を尊重し、自由社会を実現することを強く保証する」と述べ、拉致問題解決への協力を約束した。
被害者家族は今回の大統領面会を事態打開への大きな一歩と位置づけており、米国の支援を受けることで拉致問題解決に向け北朝鮮に対する国際圧力がいっそう高まるのは確実とみられる。
ブッシュ大統領が首脳以外の日本人と面会するのは極めて異例。大統領は北朝鮮からの脱出住民(脱北者)家族らとともに約30分面会した早紀江さんらに対して「きょうはこれまでに最も心を動かされた会談だった」と述べるとともに、「信じがたいのは北朝鮮が国家として拉致を許したことだ。国際社会から尊敬を得たいのなら、人権を尊重することだ」と、北朝鮮を激しく非難した。
早紀江さんはブッシュ大統領に、拉致実態や、大統領と米国民への感謝の念をつづった英文の手紙をめぐみさんら被害者の写真とともに手渡した。また、面会では丸テーブルに悲しげなめぐみさんの写真が置かれた。また、中国・瀋陽の日本総領事館に駆け込んだキム・ハンミちゃん(6)ら脱北者も面会に加わったほか、加藤良三・駐米大使も同席した。
めぐみさんを巡っては、結婚していた男性がDNA鑑定の結果、韓国人拉致被害者の金英男さんである可能性が極めて高いことが4月中旬に判明。早紀江さんが金さんの母親に会うため5月訪韓を検討するなど、日韓両国の間で拉致問題への連携した取り組みが始まっている。今回のブッシュ大統領と横田さん母子の面会で、日韓に米国も加わった協力関係が構築される可能性もあり、日本国内での拉致問題の活動にも新たに弾みがつきそうだ。
早紀江さんら被害家族は24日のワシントン入り以来、イングランド国防副長官やヘンリー・ハイド下院国際関係委員会委員長など米政府、議会関係者らと精力的に面会、27日には早紀江さんが下院公聴会で証言して米国民に拉致の実態を強く訴えた。
(2006年4月29日1時52分 読売新聞)
横田さん拉致解決訴え、ブッシュ大統領が協力約束 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)【ワシントン=中村将】訪米中の拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(70)と弟、拓也さん(37)が28日午前11時(日本時間29日午前0時)から、ブッシュ大統領と面会した。面会で大統領は、「国の指導者が拉致を奨励するのは心がない」と北朝鮮の金正日総書記を批判。そのうえで、「(拉致問題解決への)働き掛けを強めたい」と述べた。
面会は30分間で、加藤良三日本大使が仲介役として同席した。早紀江さんらは北朝鮮側が提供してきた、拉致された直後とみられるめぐみさんの写真や他の拉致被害者の写真、早紀江さんら家族が英文でメッセージをかいた手紙、拉致被害者救出の象徴である「ブルーリボンバッジ」などを大統領に直接手渡し、拉致問題解決への協力を訴えた。
ブッシュ大統領は神妙な表情で早紀江さんの訴えを聞き、早紀江さんもブッシュ大統領の話をひざの上で手を組んで真剣に耳を傾けた。また、拓也さんは大統領の方に身を傾けて、一言も聞き漏らさないような表情だった。
面会で大統領は、「最も心を動かされた面会の一つだ。お母さん(早紀江さん)がほしいのは再会だけだ。信じがたいのは、国家として拉致を許したことだ。指導者が拉致を奨励することは心がない」と指摘。
さらに、被害者家族たちが拉致問題解決に向けさまざまな運動を展開していることに、「人権を尊重しない人に発言するのは勇気のいることだ。お母さんたちの行動を誇りに思う。人権を尊重することを私たちは守る」と語った。
また、マクレラン米大統領報道官は、早紀江さんらと大統領の面会について「大統領は北朝鮮の人権状況に関心を持っている」と述べた。
面会に先立って、早紀江さんはホテルのロビーで、「今年中にはたくさんの拉致被害者、苦しんでいる人が自由になれるようお力添えいただきたいと訴えたい」と語った。拓也さんも「他の被害者の気持ちも含めて、心を通してブッシュ大統領にお伝えしたい」と話した。
一方、公聴会を主催した国際人権小委員会のスミス委員長(共和党)は、拉致問題を7月にロシアのサンクトペテルブルクで開かれる主要国首脳会議(サミット)の主要議題として提起するよう、ブッシュ大統領に働きかけていく意向を表明した。
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≪横田早紀江さんの手紙全文≫
横田早紀江さんがブッシュ米大統領にあてた英文の手紙の全文は、次の通り。
親愛なる大統領閣下
娘のめぐみは1977年、北朝鮮に拉致されたとき、13歳で、中学校から歩いて帰る途中だった。その後、20年間は、彼女に何が起きたのか分からず、苦悩の時を過ごした。
後に亡命した北朝鮮工作員からめぐみが拉致されたことを聞いた。工作員は「彼女は、工作船の船底にある小さな暗い部屋に閉じ込められ、(日本から北朝鮮へ)暗い海を渡る間、『お母さん助けて』と叫びながら、部屋の壁をつめでかきむしっていた」と証言した。
同封したのは、拉致された後、北朝鮮で撮られためぐみの写真。めぐみは、音楽が好きで、元気な女の子だった。でも、この写真では、とても寂しそうで、私は、思わず「めぐみ、あなたはこんなところにいたの。とても怖かったでしょうね。まだ助けてあげられなくてごめんね」と言い、写真をなでた。
今でも、めぐみとほかの拉致被害者は、北朝鮮で生きているに違いない。子供の失われた年月は、取り返しがつかないが、世界中の国から拉致された被害者を救い、残りの人生を自由の国で過ごさせてあげることはできる。政府から非道な人権侵害を受ける北朝鮮の国民のことも忘れてはならない。
大統領、私たちがあなたと米国民の助けをどんなにありがたいと感じているか知っていただきたい。
横田早紀江
(共同)
(04/29 01:45)
Sankei Web 社会 米大統領、拉致を批判「働き掛け強めたい」 横田さん面会(04/29 01:45)
