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北朝鮮・拉致問題:解決へ訪米、飯塚さんが報告--前橋で講演 /群馬

 北朝鮮拉致被害者、田口八重子さん(失そう当時22歳)の兄で、家族会副代表の飯塚繁雄さん(67)と田口さんの長男飯塚耕一郎さん(29)の講演会(群馬ボランティアの会など主催)が20日、前橋市内であった。飯塚さんは4月、横田早紀江さん(70)らと渡米し、ブッシュ大統領と面会。「ブッシュ大統領との面会は、拉致解決への強いメッセージになった」と成果を報告した。
 飯塚さんらは米国下院議会での証言や政府高官らとの面会を通じ、アメリカに拉致事件解決への協力を求めた。
 講演会で、飯塚さんは「アメリカが人権を何よりも大切にする国だと実感した。多くの高官が協力を約束してくれた」と話した。また、耕一郎さんは「私はまだ、田口八重子を『お母さん』と呼んだことがない。呼べる日が来るまで協力してほしい」と、会場に詰めかけた約130人に支援を訴えた。【杉本修作】

5月21日朝刊
(毎日新聞) - 5月21日13時1分更新
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拉致被害者家族ら3人来県

被害者奪還強く訴え

 北朝鮮拉致被害者の田口八重子さん=失跡当時(22)=の兄で、拉致被害者家族会副代表の飯塚繁雄さん(67)と田口さんの長男飯塚耕一郎さん(29)ら三人が二十日、初来県して前橋市の市総合福祉会館で講演会を開いた。繁雄さんは、横田めぐみさんの母早紀江さん(70)が、ブッシュ米大統領との面会が実現した四月訪米の成果を報告。「活動の通過点として大きな成果だが、中途半端に終わらせてはいけない」と最終的な被害者奪還を強く訴えた。 (藤原哲也)

 田口さんは一九七八年六月、仕事に向かうためベビーホテルに二人の子どもを預けたが、そのまま拉致された。八七年の大韓航空機爆破事件の犯人「金賢姫」の日本人化教育係「李恩恵」と同一人物だとされる。

 訪米団長を務めた繁雄さんは、人権問題に関心の高い米政府高官や議員の反応を紹介。「今までにないインパクトを世界中に与えた。トンネルの向こうに光が見えた」と手応えを強調した。

 耕一郎さんは一歳で母と生き別れ、二十一歳まで拉致の事実を知らず繁雄さんに育てられた心情を説明。四年前の日朝首脳会談で北朝鮮から田口さんの死亡が伝えられたことを振り返り、「勝手に拉致しておいて勝手に殺すなと言いたい。死亡報告書を覆す情報も出てきている。米国を含めたグローバルな対応で解決できれば」と訴えた。

 「救う会全国協議会」の平田隆太郎事務局長(54)は、経済制裁に対する日本政府の鈍い動きを懸念。「『対話と圧力』ではなく、まず圧力が必要」と話した。講演会では県内在住の拉致被害者家族二人も紹介された。

 講演会後には記者会見も開かれ、繁雄さんは被害者家族の高齢化も懸念しながら「一年以内に問題を解決してほしい」と政府に要望。耕一郎さんは「韓国側の拉致被害者と一緒に、民族を超えて被害者を帰してもらいたい」と訴えていた。

【社説】南北会談とミサイル発射準備は別のもの

北朝鮮が最大射程距離6000キロであるテポドン2号の発射準備をしていることが明らかになった。

日本のメディアは、咸境道(ハムギョンド)のミサイル基地で全長35メートルのミサイルが発射台に移動する様子が衛星で観測されたと報道した。国防部も「綿密に注視して多角的に確認中」と明らかにした。北朝鮮がミサイル発射を強行するかは未知数だが発射の兆候があることだけは確かで、その背景が大きく注目されている。

北朝鮮は今回将官級軍事会談で西海北方境界線(NLL)を再設定しなければならないと執拗に要求した。25日に予定された鉄道試験運行のための軍事保障協議には目もくれなかった。韓国側と軍事的緊張緩和のための会談をすると言いながら、他の一方ではミサイル発射準備をしてきたのだ。

ここには汎用性の布石が打たれている。韓国側に対して「対話の意志」があるという点をちらりと見せながら、金融制裁を含む米国の強い圧迫は、緊張の絶頂を通じて崖っぷち戦術で突破するというものだ。韓国政府は彼らのこうした計算に乗せられた形だ。北朝鮮がこんな方法で対応すれば問題が解けると計算したら計算違いだ。

北朝鮮は拉致人権問題で国際的孤立がますます深くなっている。経済状況も根本的によくなることができない。韓中の支援でやっと体制を維持している実情ではないか。こんなときにミサイル発射を強行すれば韓国を含むどこの国家が北朝鮮を助けようとするか。事態を一手に悪化させるのだ。米国のブッシュ政府がこのようなやり方の脅威にどうやって対応してきたかは自らよく知っているだろう。中国ならば歓迎するか。「韓半島安定」が譲歩することができない国益である彼らも喜ばないだろう。

政府も「北朝鮮に支援さえすれば問題が解ける」という単線的な思考からこれからは抜け出さなければならない。こんな脅威をする北朝鮮を大統領が出て条件なしに支援するなどと言えば、我々も国際社会で北朝鮮とまったく同じ扱いを受けるだろう。誰より韓国政府が北朝鮮に対して強力に警告しなければならない。「安保」と「交流協力」をこれ以上混乱するな。
Japanese JoongAngIlbo