拉致被害者家族ら3人来県 | trycomp2のブログ
被害者奪還強く訴え
北朝鮮拉致被害者の田口八重子さん=失跡当時(22)=の兄で、拉致被害者家族会副代表の飯塚繁雄さん(67)と田口さんの長男飯塚耕一郎さん(29)ら三人が二十日、初来県して前橋市の市総合福祉会館で講演会を開いた。繁雄さんは、横田めぐみさんの母早紀江さん(70)が、ブッシュ米大統領との面会が実現した四月訪米の成果を報告。「活動の通過点として大きな成果だが、中途半端に終わらせてはいけない」と最終的な被害者奪還を強く訴えた。 (藤原哲也)
田口さんは一九七八年六月、仕事に向かうためベビーホテルに二人の子どもを預けたが、そのまま拉致された。八七年の大韓航空機爆破事件の犯人「金賢姫」の日本人化教育係「李恩恵」と同一人物だとされる。
訪米団長を務めた繁雄さんは、人権問題に関心の高い米政府高官や議員の反応を紹介。「今までにないインパクトを世界中に与えた。トンネルの向こうに光が見えた」と手応えを強調した。
耕一郎さんは一歳で母と生き別れ、二十一歳まで拉致の事実を知らず繁雄さんに育てられた心情を説明。四年前の日朝首脳会談で北朝鮮から田口さんの死亡が伝えられたことを振り返り、「勝手に拉致しておいて勝手に殺すなと言いたい。死亡報告書を覆す情報も出てきている。米国を含めたグローバルな対応で解決できれば」と訴えた。
「救う会全国協議会」の平田隆太郎事務局長(54)は、経済制裁に対する日本政府の鈍い動きを懸念。「『対話と圧力』ではなく、まず圧力が必要」と話した。講演会では県内在住の拉致被害者家族二人も紹介された。
講演会後には記者会見も開かれ、繁雄さんは被害者家族の高齢化も懸念しながら「一年以内に問題を解決してほしい」と政府に要望。耕一郎さんは「韓国側の拉致被害者と一緒に、民族を超えて被害者を帰してもらいたい」と訴えていた。

