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テポドン発射の動き 親北・韓国、打つ手なし

緊張拡大抑止に重点/経済制裁に動かず

 【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮のテポドン・ミサイル発射の動きに対し韓国政府は、発射がないことを“願う”だけで対応に苦慮している。状況を鋭意注視しているが、今のところ国家安全保障会議(NSC)の招集など表だった動きは見られない。対北朝鮮政策では“日米韓協力体制”がいわれてきたものの、今回の事態でも韓国が最も緊張がない。

 韓国政府は中国やロシア経由でそれなりに北朝鮮に対する批判の声を伝え、光州で開催された南北協力イベントに際しても北朝鮮代表団(団長・祖国平和統一委員会書記局長)に、ミサイル発射計画への懸念を伝えてきたという。しかし韓国政府の対応策としては、今や“発射阻止”より発射された場合、その意味を “縮小”してとらえ、北朝鮮をめぐる緊張拡大を抑える方に重点を置きつつある感じだ。

 韓国マスコミによると、韓国政府は発射に関する確実な情報はまだないとし、発射が計画されているとしても遅れる可能性があるとしている。テポドン発射には“変数”があるため、北朝鮮では事前に祝賀行事のようなものを設定し国民に知らせることはないというのが韓国での見方だ。

 テポドン情報がしきりに伝えられているこの数日間、韓国では北朝鮮代表団を迎え「6・15南北共同宣言6周年」の“祝賀イベント”が開かれ反米が強調され、金大中前大統領主催のノーベル平和賞受賞者会議でも北朝鮮批判より米国に対する批判や注文が多いという“親北ムード”が目立った。

 また16日には韓国軍幹部を集めての「全軍主要指揮官会議」があり、その席で盧武鉉大統領は長大な訓示をしたが、内容は歴史の引用など“原論的”な講義で、ミサイル問題など北朝鮮との軍事・安保に関する具体的な言及はなかった。

 韓国政府はテポドン発射の場合、韓国の対北支援に支障が生じるとして北朝鮮を“説得”しているという(韓国政府筋)。しかしこれまでの対北融和策の修正につながる対北支援中断を、対北制裁として決断する考えは今のところない。

 このため北朝鮮は韓国を甘く考え、韓国の主張には耳を貸さない状態が続いている。ただテポドン発射の場合、韓国の“尻抜け”的な対北支援に国際社会の批判が高まることは確実で、韓国政府としては苦しい局面を迎える。
Sankei Web 産経朝刊 テポドン発射の動き 親北・韓国、打つ手なし(06/19 05:00)

緊張高まる中の離散家族再会=19日から金剛山で-南北朝鮮

 【ソウル18日時事】南北朝鮮の離散家族再会事業が19日から30日までの日程で、北朝鮮の金剛山で行われる。北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者金英男さんと母崔桂月さんとの対面は28日から。北朝鮮で長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備が進行していると伝えられ、緊張が高まる中での家族対面となる。
 14回目となる今回の再会事業は南北共同宣言6周年(6月15日)を記念し、規模を通常の2倍に拡大。19日から4回に分けて行われ、生き別れとなった韓国と北朝鮮のそれぞれ200家族が対面を果たす予定となっている。 
(時事通信) - 6月18日19時1分更新
Yahoo!ニュース - 時事通信 - 緊張高まる中の離散家族再会=19日から金剛山で-南北朝鮮

テポドン2号:発射情報なし 北朝鮮公式メディアも報じず

 【北京・西岡省二】北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めているとされる問題で、18日夕時点で発射したとの情報はなく、北朝鮮の公式メディアも一切報じていない。

 同ミサイルに関連し、韓国の聯合ニュースは同日、ワシントン発で、複数の外交筋が「ミサイル周辺に燃料タンクが数十個あり、既に燃料が注入された可能性がある」と指摘したと報道。一方で同筋が「断定はできない」と語ったことも付け加えた。

 北朝鮮が今後、テポドン2号発射に踏み切るかは不透明だが、仮に発射させず機材を撤収させた場合は「強硬姿勢を見せることで日米を揺さぶる」(北京の外交筋)ことが狙いだった可能性が高まる。北朝鮮には、米国の金融制裁解除に向けた米朝対話の糸口を探る一方、国内世論の引き締めを図りたいという意図がうかがえる。

毎日新聞 2006年6月18日 19時09分
テポドン2号:発射情報なし 北朝鮮公式メディアも報じず-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ