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横田めぐみさんの夫である可能性が高いキム・ヨンナムさんの拉致事件に関与した北朝鮮の元工作員は、韓国の新聞の取材に対し、「ヨンナムさんもわたしも、自分の意思とは関係ない人生を余儀なくされた」と述べ、北朝鮮がヨンナムさんを拉致したことをあらためて示唆しました。
この北朝鮮の元工作員はキム・グァンヒョン氏で、1978年にキム・ヨンナムさんが韓国南西部の島の海水浴場から拉致された事件について、韓国の情報機関に対しみずからの関与を認め、現在はソウルで暮らしています。30日付けの韓国の有力紙「朝鮮日報」は29日朝、キム元工作員が出勤する途中で行ったインタビューを伝えました。この中でキム元工作員は、ヨンナムさんが母親らと28年ぶりの再会を果たしたことについて、「テレビで再会の様子を少し見た。とてもかわいそうで切ないことだ」と述べたうえで、「ヨンナムさんもわたしも、自分の意思とは関係ない人生を余儀なくされた」と指摘しました。インタビューは、拉致されたことを否定したヨンナムさんの会見の前に行われたものですが、キム元工作員の発言は、北朝鮮がヨンナムさんを拉致したことをあらためて示唆したものとなりました。
NHKニュース北朝鮮の核開発問題をめぐる6か国協議でアメリカの代表を務めるヒル国務次官補は、29日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する構えを見せているなかでは、みずからの北朝鮮訪問など、北朝鮮側が求めている2国間の対話に応じるわけにはいかないという考えを示しました。
議会下院の外交委員会の公聴会で証言したヒル国務次官補は、北朝鮮による弾道ミサイル発射の可能性について「発射可能な状態に近づきつつあるとも取れる兆候が見られる」と述べ、依然として、北朝鮮が発射に踏み切る可能性があるという認識を示しました。そして、日本など関係国と連携して、引き続き北朝鮮に自制を求めていく考えを強調しました。そのうえで、ヒル次官補は、北朝鮮がアメリカとの2国間の対話を求めていることについて「北朝鮮がミサイル発射の意図を見せているときに、わたしが北朝鮮を訪問することには問題がある」として、今の時点でみずからが北朝鮮を訪れるなど、対話につながる動きには否定的な姿勢を示しました。また、ヒル次官補は、公聴会のあと記者団に対し、6か国協議再開の見通しについて、北朝鮮側がアメリカによる金融分野での制裁措置を理由に協議再開を拒否していることは理解できないとしたうえで「北朝鮮は協議での合意を履行する意思がないのではないか」と述べ、北朝鮮側の姿勢を非難し ました。
NHKニュース【ソウル=峯岸博】韓国各紙は30日、韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さん(44)の29日の記者会見をそろって一面で取り上げた。拉致の事実を否定したことに重点を置き、「(北朝鮮による)幼稚なシナリオ」(朝鮮日報)などと発言内容に疑問を呈する論調を掲げた。
中央日報は社説で「英男氏の拉致は、工作に参加した後に韓国で捕まったスパイによって確認された事案だ」とし、「北(朝鮮)が再会を政治的に利用することは10分予想された」と指摘した。
横田めぐみさんが「1994年に自殺した」と発言したことにも、ソウル新聞やハンギョレ新聞などが「全部を信じにくい」「十分な証拠によって証明されなければ日本の家族が抱く疑惑を解消できない」と報じた。
一方で「今回のケースを北への圧力に活用しようという日本の態度は変えるべきだ。めぐみさんの安否確認と遺骨問題は対話の中で解決策を模索するほうがいい」(ソウル新聞)との主張もあった。 (13:00)
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