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北朝鮮がミサイルを連続発射した5日、鹿児島県民からは北朝鮮の真意が読めず不安を訴える声や、政府に毅然(きぜん)とした対応を求める意見が聞かれ、韓国からの留学生は「民族統一」への悪影響を懸念した。
鹿児島市宇宿町の主婦岩崎キミ子さん(80)は「なぜなのか意味が分からない。戦争につながるような行為で、とても怖い。経済制裁でこれからどうなるか分からないが、戦争だけはしてはいけない」などと話した。
「日米への威嚇であり、食料などの支援を引き出すための手段」とみるのは鹿屋市下高隈町の中野隆太郎さん(55)。「拉致問題をみても、北朝鮮の対応は形ばかりだ。日本は経済制裁を含め毅然とした態度で臨むべき」と強調した。
鹿児島大学法文学部の木村朗教授(51)=平和学・国際関係論=は「米の経済制裁に追いつめられた北朝鮮が、米に直接対話を求めたシグナル」と指摘。「国力が疲弊し、石油・食糧不足にあえぐ国が本当に戦争を仕掛けられるだろうか。切迫した危機が始まったかのようにあおるのはかえって危険。市民まで動揺する必要はない」と冷静な対処を求めた。
在日本朝鮮人総連合会鹿児島県本部の黄甲鳳(ファン・カツポン)委員長は私用で都内に滞在。「詳しい情報を知らない。何とも言えないし、話す立場にもない」
在日本大韓民国民団鹿児島県本部の者珍鉉(チョ・チンヒョン)事務局長(43)は「強く抗議したい。理由は分からないが孤立を深めるだけだ。日本での共生を目指している在日まで誤解される」と憤った。
韓国・済州大学から交換留学生として鹿児島大学に留学している夫善熙(ブ・ソニ)さん(21)は「問題は話し合いで解決すべき。韓国の融和政策は間違っていないが、うまくいかないのが残念。北朝鮮と日本の関係悪化は韓国にも影響し、民族統一が遅れる」と心配した。
■「制裁、拉致解決まで」/被害者家族
ミサイルを発射した北朝鮮に日本政府が経済制裁を発動した5日、鹿児島県内の拉致被害者家族らは「当然」と受け止め、「拉致解決まで制裁を解除しないでほしい」と訴えた。
増元るみ子さんの弟で被害者家族会事務局長の照明さん(50)=東京=は「言語道断の挑発行為。経済制裁はようやく日本が強い態度に出たという感じだが、なぜ半年間の期限付きなのか」と指摘。「被害者全員が帰国するまで解除させてはならない」と強調した。
市川修一さんの兄健一さん(61)=鹿屋市輝北町市成=は「北朝鮮が経済的に相当追いつめられている表れ」と、米国による金融制裁の影響とみる。「日本も、船舶の入港禁止だけでなく金融制裁まで踏み込むべき」と注文を付ける。
「救う会鹿児島」の花牟礼薫会長(51)は「拉致解決のためではなく、こんな形で経済制裁が発動されるとは。ミサイルも重要な問題だが、政府は拉致との『包括的解決』を忘れないでほしい」と話した。
南日本新聞 鹿児島県内ニュース
【平壌6日共同=磐村和哉】横田めぐみさんの夫だった韓国人拉致被害者の金英男さん(44)が六日、平壌で共同通信など日本メディアと会見し、めぐみさんに拉致の経緯を聞かなかったと述べる一方、日本政府に渡しためぐみさんの「遺骨」について「偽物だというなら返してくれればいいではないか」などと述べ、返還を要求した。娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さん(18)も途中から同席した。
英男さんは六月末に北朝鮮・金剛山で母親と姉に再会、韓国取材団と会見したが、日本メディアとの会見に応じたのは初めて。結婚当時の写真やウンギョンさんが満一歳の時にめぐみさんと三人で撮影した記念写真二枚も公開した。
英男さんは「遺骨」を職場の事務室に保管していたとした上で「思い出すたび骨つぼを開けて触ったりした」「鑑定で自分や火葬を手伝った人のDNAがなぜ検出されなかったのか、理由を聞きたい」と述べた。
また、姉の金英子さんは、英男さんが対面の際「遺骨に他人の遺骨が混ざっていたかもしれない」「めぐみは三歳の時に交通事故に遭った」と話していたと明らかにしたが、英男さんはそうした発言を否定した。
めぐみさんの両親に送った手紙で「一九九三年に死亡」としていたのは「時間がなく、あわてて書いたので日付を錯覚した」「筆跡が公開されるのではないかと思い、関係部門の人に書き写してもらった」と説明した。
めぐみさんが二十二歳の時に出会ったとし「かわいくてしとやかだった」「日本語を学ぶために知り合って六カ月後にプロポーズし、一九八六年八月に結婚した。私としては幸福だった」と回想。
めぐみさんはウンギョンさんの誕生を喜び「育てるのに心血を注いでいた」といい「朝鮮語が非常に上手で、結婚生活でもほとんど朝鮮語を使った」と思い出を語った。
めぐみさんは「父は銀行員で、あちこち転勤があり、広島にもいた」「小さいころ母に弟がほしいと言うと、双子の弟が生まれた」と家族の話もしたという。
めぐみさんと暮らしていたのは「特殊機関が一般的に使う」平壌市順安区域大陽里地区で、日本人拉致被害者の蓮池薫さんや地村保志さんと交流があったという。
ウンギョンさんは、横田滋、早紀江さん夫妻に「本当に孫娘に会いたければ、こちらに来てください」と平壌での対面を訴えた。
「反感買い、内容変えた」
横田滋さん
拉致被害者横田めぐみさんの夫だった金英男さん(44)が平壌で日本のメディアと会見し「結婚生活は幸福だった」などと話したことについて、めぐみさんの父横田滋さん(73)は六日、東京都内で記者会見し「今回は家庭生活のこともある程度分かった。前回の(韓国メディアとの)会見と比べると愛情のある表現だと思う」と語った。
表現が変わった理由については「(前回の会見で)やっぱりめぐみは死んだんだという日本の世論が出ると思ったが何の効果もなく、むしろ日本人の反感を買い、逆効果だと分かったからではないか」とみている。
金さんはめぐみさんと撮った結婚当時の写真を公開。滋さんは「病気には見えないし、一時的にせよ、幸せな時期があったかもしれない」と穏やかな表情を見せた。
金さんの会見に同席した孫のキム・ウンギョン(ヘギョン)さん(18)がめぐみさんの思い出を話さないことについて、滋さんは「実際は死んでいないからではないか」と推測。ウンギョンさんから平壌に会いに来てほしいと求められたことには「対面したい気持ちは非常に強いが、めぐみのことがはっきりするまで自重したい」と話した。
滋さんは、金さんがめぐみさんの「遺骨」を火葬した時期を「一九九七年春」とした点が気になるという。「前は火葬にしたのは埋葬後二年ぐらいと言っていて、一九九四年に死亡したのなら九六年になる。(九七年は)めぐみの拉致が明らかになった時期と同じだから、別人の遺体を焼いてめぐみのものにしようとする意図があったのではないか」と述べた。
【共同】
政府に遺骨返還要求 金英男さん会見 ウンギョンさん途中同席【ワシントン6日共同】6日付の米紙ワシントン・ポストは社説で、北朝鮮のミサイル基地への先制攻撃を条件付きで支持する見解を表明した。
社説は、北朝鮮のミサイル発射によって、ブッシュ政権は中国と韓国に対し、北朝鮮に寛容な政策を見直すよう強く求めることが可能になったと指摘。「中韓が北朝鮮の大量破壊兵器開発を本気で止めたいと思っているなら、今こそそれを示す時だ」と強調した。
その上で「両国が行動する気がないなら、ブッシュ政権はさらなるミサイル発射を防ぐ手段を考慮すべきだ」として、ペリー元国防長官らが先月22日付の同紙への寄稿で提唱した先制攻撃論に言及。「(寄稿時は)時期尚早(の議論)と考えたが、外交が失敗し続けた場合、将来の選択肢としなければならない」と、中韓両国の対北朝鮮政策に変化がなければ、先制攻撃もやむを得ないとの立場を打ち出した。 (17:10)
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