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平和な普通の家庭が、なぜこんな苦しみを味わわねばならないのか―。そんな思いがこみ上げてくる。松山市のフジグラン松山で開かれている北朝鮮による拉致被害者らの写真展を訪れた▲
横田めぐみさんは家族写真がほとんど。印象に残ったのは、山口県萩市への旅行で母早紀江さんや双子の弟と手をつなぎ、楽しそうに歩く写真。母の手作りの服を着てご機嫌な表情がよけいに胸に突き刺さる▲
生まれたばかりの弟にキスをする写真は秀逸で、父滋さんがカメラ好きだったのがうなずける。「お嫁に行くときにでも持たせよう」と、十三歳で拉致される直前まで撮り続けたという。初節句でめぐみさんにほおずりする滋さんの姿もあった。今もそのぬくもりを忘れられないに違いない▲
両親とももう七十歳を超えた。全都道府県を訪れ、講演も千回に上る。あきらめない姿勢が人々の心を引きつけてきた。米国人が作ったドキュメンタリー映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」も来月から国内上映される。関心を絶やさないことが力となる▲
安倍晋三首相は政府に拉致問題対策本部を新設し、北朝鮮の核実験に対して拉致問題も理由に独自制裁を決めた。だが、北朝鮮は「問題は解決済み」との姿勢を崩さない。先行きは不透明だが、今は圧力を強めるしかあるまい▲
北朝鮮の拉致被害者らに向けて短波放送が昨秋から流されている。「明るいめぐみちゃんが元気で帰ってくるのを待っています」。早紀江さんの呼び掛けが届くことを祈りたい。
愛媛新聞社ONLINE 【丹東(中国遼寧省)=宮沢徹】中国の主要銀行が一斉に北朝鮮への送金を停止した。北朝鮮から中国への送金の受け入れも停止が広がっている。核実験再実施の阻止に向けた北朝鮮への圧力強化の一環とみられる。
すでに北朝鮮への送金停止を決めていた中国銀行に続き、中国建設銀行、招商銀行、交通銀行、中国農業銀行の主要大手行が21日までに送金を停止した。中朝貿易の窓口になっている国境地域、遼寧省丹東の各行支店関係者が明らかにした。20日から送金を停止した招商銀行は「国家間の事情が理由と聞いており、再開時期は決まっていない」としている。 (07:01)
NIKKEI NET:国際 ニュース 【北京=野口東秀】中国指導部は、北朝鮮の金正日総書記と唐家セン国務委員との会談を境に、北朝鮮に対する厳しい姿勢から“懐柔策”へと重心を戻した。中国はライス米国務長官との会談で、北朝鮮の6カ国協議への早期復帰を目指すことで合意したが、北の説得に失敗すれば、中国の国際的な発言力は失墜しかねない。中国は今後、制裁と懐柔策の両方を使いながら、北朝鮮の説得にあたるものとみられる。
中朝国境最大の町で両国間の物流の7~8割が集中するといわれる遼寧省丹東では最近、「朝鮮からのトラックは空っぽで来て、野菜や小麦粉など食料を積んで帰る」(中国紙)という。
北朝鮮から空のトラックで中国に来るのは、国連安保理の制裁決議のため中国税関での検査時間が長引くのを避けるためか、中国側からの要請を受けたのかどちらかとされる。さらに、中国から北朝鮮に向かう貨物検査も目に見えて厳しくなっているが、中国は今後さらに、独自の「検査リスト」に基づき、北への圧力を強めるとみられている。
香港紙などによると、中国銀行や中国建設銀行など中国の4大国有商業銀行と英大手銀行HSBCが、中国当局の通知を受けて北朝鮮への送金業務を停止した。
丹東から出発していた北朝鮮観光ツアーを取り消す旅行社も出始めた。延辺朝鮮族自治州では21日に当局が北朝鮮へのツアー中止を求めたようだ。
専門家によると、訪朝視察団や商談会、中国企業のプロジェクト見直しの動きが出ているといい、対北投資にブレーキがかかる可能性もある。
さらに国境周辺での軍事演習や、兵器部品の供給停止なども含まれる可能性がある。
一方、中国筋は21日、北朝鮮を過度に刺激するとして、安保理決議に盛り込まれた海上での貨物検査には「従来通り、参加しない」と改めて指摘した。
また、中国から北朝鮮への主な援助物資である石油、食糧、肥料などは制裁品目に入っておらず、とくに食糧については「人民の生活に直結するため止める考えは、今はない」(同筋)という。ただ、北朝鮮の原油消費量の8~9割を占めるとされる中国からの原油供給がストップした場合、北朝鮮経済が受けるダメージは甚大だ。
外交筋によると、中国は、北朝鮮が再び核実験準備を進めるなど、今後の対応次第では、原油の供給を削減する可能性が高いという。
中国は北朝鮮が崩壊すれば、北からの大量の難民流入や、南北統一で米国の影響力が半島全体に及ぶことを恐れているとされる。このため、中国としては、これら“制裁カード”をタイミングを計りながら切ることで、北朝鮮の6カ国協議への早期復帰を実現させる構えのようだ。
しかし、こうした中国のやり方は、北朝鮮が核計画を断念しない以上、いたずらに核開発の時間を与えるだけ、という冷めた見方もある。
(10/22 00:06)
Sankei Web > 国際 > 北への原油削減カギ 中国、食糧供給は継続方針(10/22 00:06)
