「見 返り」で北朝鮮と対立、調整続く…6か国協議
【北京=瀬口利一、黒見周平】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議は3日目の10日、北京の釣魚台国賓館で、議長国・中国がすべての参加国と精力的に2国間会合を行い、合意文書の採択を目指して調整作業を続けた。
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6か国は、北朝鮮が核放棄に向けて核施設の稼働停止などの「初期段階の措置」を取る一方、他の5か国が見返りとして北朝鮮に代替エネルギーを供給することでは原則一致しているものの、エネルギー支援の時期や規模などをめぐる北朝鮮と他国の対立が依然、狭まっていない。
このため、中国が出す見込みだった合意文書草案の修正案は10日は出されなかった。中国は引き続き、意見集約に努める構えだが、早期合意に達するかどうかは不透明さを増している。
ロシア首席代表のアレクサンドル・ロシュコフ外務次官は10日夜、宿舎のホテルで記者団に、エネルギー支援を「いつから、どれだけ、どのぐらいの期間(行うか)という三つの難題がある」と指摘。北朝鮮が初期段階措置として、寧辺(ヨンビョン)の5000キロ・ワット黒鉛減速炉など核関連施設の稼働停止・封印、国際原子力機関(IAEA)要員による監視などを受け入れるのに応じて、他の5か国がエネルギー支援をどう実施するかの組み合わせが最大の焦点だ、と説明した。
さらに、北朝鮮が燃料・電力不足を補う量として、電力200万キロ・ワット相当の重油などを要求していると明らかにした上で、「彼ら(北朝鮮)はたくさん取ろうとし、他国にはそれぞれの思惑がある」と指摘した。200万キロ・ワットは、1994年の米朝枠組み合意に基づいて北朝鮮が獲得するはずだった軽水炉2基の出力に相当する電力量。
日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長も、「北朝鮮(の要求)とは相当かけ離れたものがある」と指摘した。
米国首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は、対立点は「定義というより、量の問題だ」と述べ、「履行問題を話し合っている時には正確性が要求される」と強調。妥結までに「もう1、2日かかるだろう」との見通しを示した。
(2007年2月11日1時45分 読売新聞)
「見返り」で北朝鮮と対立、調整続く…6か国協議 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
北朝鮮の食糧不足深刻、100万トンの穀物輸入が必要
【ジュネーブ=渡辺覚】国連食糧農業機関(FAO)が9日発表した世界の穀物需給に関する報告によると、北朝鮮は2007年も深刻な食糧不足が続き、コメなど約100万トンの穀物輸入が必要となる見通しだ。
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FAOの報告は、06年の北朝鮮の穀物生産高を、前年比約30万トン減の約380万トンと推定。2000年以降、生産量は一応の回復を見せているものの、国内需要をまかなう水準にはほど遠いという。
さらに報告は、昨年夏の弾道ミサイル発射強行以来、国際社会から北朝鮮向けの食糧援助が急減したと指摘。昨年11月以降の食糧輸入実績は、援助分も含めて約8000トンにとどまっており、「今後どれほどの輸入が確保できるか懸念される」としている。
(2007年2月10日20時55分 読売新聞)
北朝鮮の食糧不足深刻、100万トンの穀物輸入が必要 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
北朝鮮、年200万トン重油要求 6者協議は難航
2007年02月11日03時07分
北京で開かれている6者協議で、北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の核施設の稼働停止などの見返りとして「年間200万トンの重油提供」を要求していることがわかった。協議関係筋が明らかにした。北朝鮮はこの意向を韓国に伝えた。韓国は受け入れ可能なのは50万トン程度と判断し、10日、各国との協議で負担の調整に入ったが、支援規模や期間をめぐって意見がまとまらず、協議は難航しているという。
同筋によると、9日開かれた南北朝鮮の会合で北朝鮮首席代表の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官が韓国側に要求を語った。200万トンは年間の提供量とされる。同筋は、軽水炉型原発が提供されるまで支援を受け続ける考えではないかとみている。
韓国は議長国の中国や米国に伝え、10日の二国間協議などで話し合われた。韓国側は50万トンを上限として5カ国が均等に分担する案を提案したが、日米ロ3カ国は難色を示しているという。
200万トンという量については韓国政府も多すぎると判断した模様だ。先に訪朝した元米政府当局者に対して金次官が「50万トンを超える量」を求める方針を示したことを根拠に、50万トンを上限とする案を各国に打診したものとみられる。
また、別の協議筋は「北朝鮮はいろんな数字を言っている。200万トンを前提に議論はしていない」と語った。
中国が8日示した合意文書の素案では、北朝鮮が2カ月以内に寧辺の核施設の稼働を停止させ、国際原子力機関(IAEA)の査察官を復帰させる見返りに、5カ国が北朝鮮に経済・エネルギー支援をする内容が盛り込まれている。
ロシア首席代表のロシュコフ外務次官は10日夜、記者団に「問題は北朝鮮に供給される支援の規模と時期、期間だ」と述べ、北朝鮮が相当規模の支援を要求していることを示唆。中国の秦剛・外務省副報道局長も同日夜の記者会見で「討論の焦点は北朝鮮に対する経済とエネルギーの協力問題だ。各国はそれぞれの主張を出したが、今のところその差は比較的大きい」と述べ、5カ国の足並みがそろっていないことを指摘した。
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