合意文書修正案出せず=見返りで北朝鮮と開き-6カ国協議
【北京10日時事】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は3日目の10日、議長国・中国が米朝など各国と相次いで2国間協議を開き、北朝鮮が寧辺の核施設閉鎖など「初期段階措置」を取った場合の見返り措置について集中的に議論した。日本代表団筋によると、大規模なエネルギー支援を要求する北朝鮮と5カ国の間の立場に大きな開きが残っており、調整は難航している。中国は同日、合意文書の修正案を提示できなかった。
ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は10日深夜、記者団に対し、合意文書について「妥結を妨げている問題が一つあり、あと1、2日間必要かもしれない」との認識を示した。
中国外務省の秦剛副報道局長は同日夜の記者会見で「焦点は北朝鮮への経済・エネルギー支援だが、立場の相違が比較的大きい」と指摘。佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長も同夜、記者団に「解決方法が見いだせず、厳しい状況が続いている」と述べた。
タス通信によると、ロシア首席代表のロシュコフ外務次官は同日、最も困難な点は「(北朝鮮への)経済支援の規模とその時期・期間だ」と述べた。
日本代表団筋は「まだ調整に時間がかかる」と協議が長期化する可能性を示唆。中国は11日も各国と調整を続け、打開策を模索する。
時事ドットコム:合意文書修正案出せず=見返りで北朝鮮と開き-6 カ国協議
日朝対話実現微妙に 拉致重視の日本批判
【北京=吉田昌平】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議で、日本と北朝鮮の2国間協議の実現が微妙な情勢になってきた。
北朝鮮は8、9両日で、日本以外の4カ国と2国間協議を行った。しかし、日本とは8日夜のレセプションで首席代表同士が会話を交わしただけで、実質協議の見通しは立っていない。昨年末の協議と同様、北朝鮮が日本以外の4カ国とだけ協議に応じるという“日本外し”の様相を呈してきた。
さらに、北朝鮮の国営中央通信は9日、日本人拉致問題を重視する日本に対し「6カ国協議を故意に妨害しようとしている」と批判。外務省内には、北朝鮮が「最近は日本を批判しない」(幹部)ことから、今回は対話への期待感もあったが、日本を「協議参加の資格もない」と名指しした同通信の報道を見る限り歩み寄りの姿勢は見えない。
実際、拉致問題の進展に関しては、米国が北朝鮮との協議で「日朝関係を進展させることが北朝鮮にも利益になる」と援護射撃をした程度だ。
日本首席代表の佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長は10日夜、日朝関係に関する作業部会の設置について「大きな争点になっていると思わない」と記者団に述べたが、これは協議が核放棄に関する見返り措置に集中しているため。裏返せば、拉致問題の影が限りなく薄くなっていることにほかならない。
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北の核、「リビア型」解決目指す=枠組み合意と異なる方式-米紙
【ワシントン10日時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の合意文書案について、北朝鮮が2カ月以内に主要な核施設を閉鎖・封印する見返りに韓国が重油を提供し、さらに米国との関係正常化交渉を開始する行程表を盛り込む案で、米朝両国が合意に近づきつつあるようだと報じた。
米政府高官は同紙に対し、同案の内容について、核兵器開発を断念して関連資材の引き渡しを決定した「リビア型」と説明。北朝鮮核施設の「凍結」にとどまった1994年の米朝枠組み合意とは、大きく異なると指摘した。
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