北支援で溝埋ま らず 12日も協議続行
【北京=大谷次郎】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は11日、北京市内の釣魚台迎賓館で2国間会談や首席代表会合を開き、核放棄の見返りとして北朝鮮が要求しているエネルギー支援を中心に協議を行った。しかし、200万キロワットの電力支援など大規模なエネルギー支援を要求する北朝鮮と支援に反対する日米中韓露の5カ国との溝は埋まらず、調整作業は12日に持ち越した。合意できないまま、協議を終える可能性も出てきた。
米国のヒル国務次官補は11日深夜、記者団に対し、「明日が最終日になる」と明言。「今日、北朝鮮側と会談した。焦点はエネルギー支援だ。いま北朝鮮が平壌と協議している」と述べ、北朝鮮に歩み寄りを促した。
協議筋によると、北朝鮮は寧辺の核関連施設の凍結と国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れなどの初期的措置の見返りとして、電力200万キロワットの供給と年間200万トンの重油提供などエネルギー支援の実施を合意文書に明記するよう求めている。
佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長は、協議終了後の11日夜、市内のホテルで記者団に対し、「情勢は依然厳しい。明日になれば(決裂か合意か)どちらに行くか、はっきりする」と指摘した。日本政府筋も「北朝鮮が考え直すことが重要」と述べ、北朝鮮の出方次第で協議を打ち切らざるを得ないとの考えを示唆した。
韓国の千英宇・外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長は、協議終了後「明日、協議してみないと展望はできない。争点は狭まっているが参加国の中心的な利害にかかわっている」と指摘した。
一方、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関誌「朝鮮新報」(電子版)は11日、1月の米朝ベルリン会談では米国が金融制裁を30日以内に解除することを約束。北朝鮮は60日以内に初期段階措置を履行することを約束していたと伝えた。
北支援で溝埋まらず 12日も協議続行|中国・台湾|国際|Sankei WEB
「見返り」で6か国協議難航、大枠合意へ修正案準備か
【北京=福島恭二、黒見周平】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議は4日目の11日、北京の釣魚台国賓館で、議長国・中国と米朝などの2国間会合や首席代表会合が開かれ、合意文書採択を目指して詰めの討議が行われた。
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北朝鮮が「初期段階の措置」を取る見返りとして大規模なエネルギー支援を明記するよう求めていることから、協議は難航。中国は譲歩を求めたが、北朝鮮は態度を変えなかった。中国は12日を期限として大枠合意を目指している模様だが、最終的な合意の成否は北朝鮮の出方次第となっている。
米国首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は11日夜、宿舎のホテルで記者団に「明日が最終日になるだろうと中国が通告してきた」と述べ、中国が12日を事実上の期限とみなしていることを明らかにした。
日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長も11日夜、「情勢は依然厳しい。明日になれば、議論が収束に向かうのか、そうでないのかはっきりするだろう」と述べた。同局長はこれに先立つ同日午前、「過剰・過大な期待を北朝鮮が持っていることが問題で、それを考え直さない限り合意は難しい」と強調した。
北朝鮮の要求についてロシア首席代表のアレクサンドル・ロシュコフ外務次官は同日、「重油と電力を合わせた支援」だと言明。協議筋によれば、北朝鮮が200万キロ・ワットの電力、年間200万トンの重油など「法外な」要求を次々に持ち出しているという。
中国が当初提示した合意文書の草案では、北朝鮮が60日間以内に寧辺の5000キロ・ワットの実験用黒鉛減速炉など核施設の稼働停止・封印、国際原子力機関(IAEA)による監視などの「初期段階の措置」を受け入れるのと同時に、他の5か国はエネルギー支援を行うとされていたが、北朝鮮は支援の開始時期、規模、期間を明確にするよう要求。ほかにも、米国の金融制裁解除、テロ支援国リストからの除外などを求めているという。
一方、別の協議筋は11日、中国が対立点を棚上げした大枠合意を目指して、修正案を準備している模様だと述べた。ロシュコフ次官は、12日の協議次第では「合意文書がまとまる望みはある」と述べた。
修正案が出された場合、北朝鮮が初期段階の措置を取るのに応じて、他国がエネルギー支援を行うとの原則だけを定め、具体論を作業部会での討議に先送りするものとなる可能性が高い。ヒル次官補は「(細部は)作業部会に委ねた方がよい」と強調した。
作業部会は、2005年9月採択の共同声明に盛り込まれた課題別に、朝鮮半島の非核化、北朝鮮への経済・エネルギー支援、北東アジアの安保協力、日朝関係正常化、米朝関係正常化の五つの設置が有力。
(2007年2月12日1時28分 読売新聞)
「見返り」で6か国協議難航、大枠合意へ修正案準備か : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
6者協議、エネルギー支援規模なお対立 12日終了か
北京で開かれている6者協議は4日目の11日、寧辺(ヨンビョン)の核施設稼働停止などの見返りとして北朝鮮が求めているエネルギー支援の問題を集中的に論議した。だが、重油など相当量の支援を求める北朝鮮と他の5カ国の溝は大きく、12日の協議次第では合意文書を出すことなく終了する可能性が出てきた。
米国首席代表のヒル国務次官補は11日夜、記者団に「中国から明日(12日)が最終日といわれている。問題はエネルギーの量だ。北朝鮮が核放棄から逃れられるような方法は考えていない」と述べ、エネルギー支援の規模や期間に関し、北朝鮮と5カ国の認識の差が障害になっているとの見方を示した。
ヒル氏はさらに「合意できなければ、かなり問題で、外交的には挫折だろう」と述べた。これに対し、韓国の千英宇(チョン・ヨンウ)・首席代表は「協議は明日(12日)までと決めたわけではない」と語った。
日本の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長は「情勢は依然として厳しい」と述べた。協議筋によると、北朝鮮は初期段階の措置の見返りを求める一方、核廃棄までの期間の重油提供を要求。日米などは見返り措置分だけを明記し、残りは作業部会に先送りすべきと主張しているという。
11日は米朝などの二国間や多国間協議の後、午後に首席代表会合を開いたが、意見の差は埋まらなかったという。
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