米韓“韓国製”めぐり交渉 へ
韓国のメーカーが北朝鮮で作った製品を「韓国製」としてアメリカが輸入を認めるかどうかなどを焦点に、米韓2国間の大詰めの交渉が今月8日からソウルで開かれる予定で、北朝鮮の核問題の進展を前提にアメリカ側が柔軟な姿勢に転じる可能性も出始めています。
アメリカと韓国は、去年6月以降、自由貿易協定の締結に向けて政府間の交渉を続けています。これまでの交渉で、韓国側は、北朝鮮と共同で開発している北朝鮮のケソン工業団地で作った製品や食品を「韓国製」としてアメリカに輸出することを求めています。これに対し、アメリカ側は、経済制裁を科している北朝鮮で作られたものを「韓国製」と認めるわけにはいかないと強く反発し、交渉は難航しています。しかし、さきの6か国協議で北朝鮮をテロ支援国家の指定から外す作業を始めることで合意するなど、ここに来てブッシュ政権の対北朝鮮政策には微妙な変化が見られます。このため、ケソン工業団地の扱いをめぐっても、今月8日からソウルで行われる8回目の交渉で、核問題での進展を前提に条件付きで韓国側の要求を受け入れるなど、アメリカが柔軟な姿勢に転じる可能性も出始めています。
NHKニュース
北朝鮮が食糧40万トン要求
韓国のイ・ジェジョン統一相は、ピョンヤンで開かれていた韓国と北朝鮮の閣僚級会談で北朝鮮側が食糧40万トンと肥料30万トンの支援を要求してきたことを明らかにしたうえで、韓国政府として前向きに検討する姿勢を示しました。
南北の閣僚級会談は、2日まで4日間にわたってピョンヤンで開かれ、朝鮮半島の非核化のためさきの6か国協議での合意が円満に履行されるよう共同で努力することや、離散家族の再会を今月末から5月初めにかけて行うことなどで合意しました。その一方で、韓国から北朝鮮へのコメなどの支援をいつ再開するかや支援の規模については合意文に盛り込まれませんでした。これについて、韓国側の首席代表を務めたイ・ジェジョン統一相は、2日夜ソウルに戻ったあと記者会見し、北朝鮮側が食糧40万トンと肥料30万トンの支援を要求してきたことを明らかにしました。そのうえで、イ統一相は、これまで行ってきた支援と同じ規模だと指摘したうえで、韓国政府として来月開かれる経済協力に関する協議などを通じて前向きに検討する姿勢を示しました。ただ、北朝鮮が核施設の停止・封印や査察の受け入れをまだ実行に移していない段階でイ統一相が具体的な支援の規模に言及したことは、韓国国内で保守派を中心に強い反発を招くことも予想されます。
NHKニュース
合意順守なければ進展なし 北朝鮮制裁解除で米副長官
来日中のネグロポンテ米国務副長官は2日、都内の米国大使館で記者会見し、米政府が北朝鮮に対する制裁やテロ支援国家指定を解除する可能性について「われわれはすぐに動くとは言っていない。北朝鮮が先の6カ国協議合意を順守しなければ大幅な進展は望めない」と述べ、北朝鮮側の一層の譲歩が必要との認識を表明した。
副長官は北朝鮮が否定している高濃縮ウランによる核開発計画について「北朝鮮が過去に持っていたことは確信しているが、それを継続しているかどうかについては、それより弱い確信しか持てない」と述べた。
日本人拉致問題については「日本の懸念には十分留意している。北朝鮮は日本の要求を聞かなければならない」と言明、日本政府と足並みをそろえる姿勢を強調した。
米下院に提出されている太平洋戦争中の従軍慰安婦問題に関する決議案については「日本と関係国との間での解決を望む。東アジア地域は重要な問題に直面しており、その前進を阻んではならない」と、中立の立場を貫く考えを示した 。(共同)
合意順守なければ進展なし 北朝鮮制裁解除で米副長官 [CHUNICHI WEB PRESS]