北朝 鮮口座の凍結、マカオ当局解除 米が全面譲歩
米財務省は10日、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮関連資金をマカオ当局が全額凍結解除する、と発表した。米政府は解除を支持するとしている。当初予定していた中国銀行への送金は行わず、BDAの口座凍結を直接解除する。資金の全額返還を強く求めてきた北朝鮮側に全面的に譲歩した形だ。
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マカオ 北朝鮮資金の凍結解除
北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の進展の障害となっていた、北朝鮮の口座凍結問題で、マカオの金融当局は、10日夜、「すべての口座の所有者は、自由に資金を引き出すことができる」と述べ、凍結を全面的に解除したことを明らかにしました。アメリカ財務省は、すでに、この決定を支持する考えを示しており、アメリカによる北朝鮮への金融制裁が、名実ともに解除されたことになります。
マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」にある北朝鮮関連の口座が凍結されている問題は、北朝鮮が、すべての資金が返還されないかぎり、核問題の協議には応じられないとしていることから、6か国協議が進まない大きな要因となってきました。これについて、マカオの金融管理局の当局者は、NHKの取材に対し、「マカオの法律では、凍結されている資金に問題はない」と強調したうえで、「すべての口座所有者は、自由に資金を引き出すことができる」と述べ、北朝鮮関連の口座の凍結を、全面的に解除したことを明らかにしました。この問題では、アメリカと北朝鮮の間で、凍結された資金は、全額、中国銀行の北朝鮮の口座に移されたあと、北朝鮮国内で、教育や人道分野に使われることで、いったん合意が成立していました。ところが、▽中国銀行が、不法な取り引きにかかわった資金の受け入れを拒否したほか、▽50余りの口座のうち、一部の所有者が、資金の移転に同意しなかったことなどから、凍結解除の手続きは暗礁に乗り上げていました。マカオ金融管理局の当局者は、凍結が解除された日時や、いきさつ、それに、凍結された口座の所有者が、今後どのように資金を引き出すのかなど、具体的な対応については明らかにしていません。アメリカ財務省は、すでにマカオの金融当局の決定を支持する考えを示しており、すべての資金が口座の所有者に戻ることで、アメリカによる北朝鮮への金融制裁が、名実ともに解除されたことになります。北朝鮮側が、今回の決定を受け入れれば、今月中旬が期限となっていた核施設の稼働停止・封印など初期段階の措置に、速やかに北朝鮮が踏み出すことも予想され、6か国協議での合意が、ようやく実行に移される可能性が出てきました。
NHKニュース
北朝鮮、凍結資金の返還なければ核施設停止せず=NBC
【ワシントン 9日 ロイター】 北朝鮮は核施設の停止・封印の期限である4月14日を前に、同国を訪問中のリチャードソンニューメキシコ州知事をはじめとする米超党派代表団に対し、2500万ドルの凍結資金が返還されなければ協力できないとの方針を示した。米NBCテレビが9日、報じた。
マカオの銀行、バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されている北朝鮮関連資金の移管をめぐる問題の影響で、2月の6カ国協議で合意した核施設の停止・封印など「初期段階の措置」は履行されないままとなっている。
NBCナイトリーニュースによると、北朝鮮当局者は米代表団に、凍結資金が移管され次第、国際原子力機関(IAEA)の査察官の入国を認めると述べた。
2007/04/10 13:06
北朝鮮、凍結資金の返還なければ核施設停止せず=NBC