From:ななころ
図書館研究個室より
◆銀行取引停止
「姫路の不動産王がやばいらしい・・・」
そんな記事を書いたのが、ほんの2週間前でした。
日刊SPAの記事によるもので、資産管理会社と揉めていて、返済が滞っているという記事でした。
記事には不明な点も多くありましたが、ブログやSNSにアップされた成功とは大きく異っている、ドロドロとした現実が垣間見える記事となっていました。
2020年08月27日「姫路の不動産王こと大川護郎氏が破綻!?驚」
そして昨日、帝国データバンクより新たな情報がもたらされました。
大川護郎さんの法人「(株)ANGELO」が銀行取引停止になったというのです。。。驚
記事によると、新たなに購入した物件の稼働状況が悪く、過剰な広告宣伝費と金利負担が重くのしかかり、債務超過になっていたとあります。
=== 記事一部抜粋 ===
代表が「姫路の不動産王」として知られる不動産賃貸業
銀行取引停止処分受ける 負債100億円
「兵庫」 (株)ANGELO(資本金4億8700万円、姫路市南畝町1-41、登記面=大阪府大阪市中央区中寺1-2-23、代表大川護郎氏)は、9月10日付で銀行取引停止処分となったことが明らかになった。
しかし、収益面については、新たに取得した賃貸物件の稼働状況が低調だったうえ、過剰な広告宣伝費や100億円を超える借入金に伴う金利負担などが重なり、同期に約5億9200万円の当期純損失を計上し、大幅な債務超過に転落。また、この間に一部取引先への支払い遅延が露見するなど対外信用が低下していた。このため2019年9月までに金融機関に対して返済猶予を要請するとともに、経営再建のために新たに賃料回収業務を不動産管理会社に委託していたが、その不動産管理会社とトラブルが発生。同社からの家賃入金が滞ったことでさらに資金繰りが悪化し、弁護士を立てて改めて金融機関に借入金返済猶予の交渉を進めていたが、具体的な方向性を示すことができないまま、ここへ来て今回の事態となった。
負債は約100億円の見込み。なお、現在も営業は継続中。
(2020/09/10(木)帝国データバンク記事より)
=== ここまで ===
◆一年以上も前から火の車
帝国データの記事によると、すでに2019年2月期には「約5億9200万円の当期純損失」を計上しており、すでに債務超過状態に陥っていたとあります。
日刊SPAの記事では、2020年4月から管理会社の入金ストップ、コロナ影響か!?、などと書かれていましたが、一年以上も前から財務状況が厳しくなっていたようです。
一年以上前よりすでに一部の取引先への支払いが遅延が発生。
2019年9月までに銀行に対して返済猶予をお願いしていたようです。
1冊目の著書出版が2018年7月。
楽待に華々しく登場したのが2018年10月。
ブログが立ち上がっているのが2019年1月。
内状は火の車だったころから、メディア露出が増えていっているのです。。。
◆負債額は100億円?
また、負債額にもズレが生じています。
今回の帝国データの記事では、負債額は「100億円」とされています。
一方で、1冊目の著書には「442億円」とあります。
複数法人を所有していていらっしゃるようなので、必ずしも負債額は一致しないのかもしれませんが、ちょっとした違和感を感じるのです。
著書には、かなり細かい具体的な数字を出されているので嘘ではないと思うのです。
嘘ではないとしたら・・・。
(憶測となってしまうので、ここまでにしておきます。)
◆大川さんの復活はあるのか?
債務超過に陥り銀行との取引停止となった大川護郎さん。
今後、復活はあるのでしょうか?
著書に書かれている数字が本当だとすると、「平均借入期間が20.91年」「残返済年数17年」とあります。
2018年6月末時点での数字ですから、すでに2年経っているので、「残返済年数15年」です。
ということは、リスケして返済期間を猶予してもらえれば、十分に返済していける数字です。
しかし、記事にはこうあります。
「弁護士を立てて改めて金融機関に借入金返済猶予の交渉を進めていたが、具体的な方向性を示すことができないまま、ここへ来て今回の事態となった。」
つまり、返済猶予の交渉を進めていたにも関わらず、今回の事態に陥ったようなのです。
とするならば、復活はかなり厳しいということが考えられます。
ただ、大川さんは、長年賃貸経営や事業をしてきた歴戦のツワモノです。
資金繰りや会社経営についてはものすごい知識と経験があることでしょう。
先ほど言った通り負債額には大きなズレがあります。
法人は不動産賃貸業だけでも複数所有されています。
これが何を意味するのか?
一部で噂されているような不義理をされるような方ではなく、著書やセミナーで拝見しているような人格者であるならば、きっと復活するのではないかと考えている次第です。
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◆編集後記
大川さんは著書やセミナーなどで、夢として「ゼロ円賃貸」を掲げていました。
「ゼロ円賃貸」によって、貧しい人が救われ、地方創生も叶えられると・・・。
その構想に大きな影響を受けた人も多いのではないでしょうか!?
ななころもその一人です。
「本当に実現したらすごいな」と。。。
しかし、かぼちゃの馬車のコンセプト「家賃ゼロでも儲かる」と同じように、その理想は脆く崩れ去ろうとしています。
ななろには真実がどこにあるのかは分かりません。
大川さんがどんな方かも分かりません。
ただ、1つの会社が倒産したところで、大川さんの人生が絶たれるわけではありません。
知識も経験も実行力も影響力も持っている方ですから、世の中にとって素晴らしいことをしようとしている方なのであれば、復活してほしいなと願っています。