From:ななころ
プライベートオフィスより
◆不動産会社の脱税告発ラッシュ
昨年末、「わひこ」の創業者が脱税容疑で逮捕されたことをお伝えしました。
4億円あまりの所得を隠し、1.2億円を脱税していたとのことでした。
2019年10月23日「速報・不動産業者(株)わひこ創業者が脱税容疑で逮捕!」
さらに、先月「消費税還付」を指南していた不動産投資専門の税理士が、脱税容疑で国税局から告発されたことを取り上げました。
8億円あまりの所得を隠し、2.1億円を脱税しているという容疑です。
2020年6月1日「「消費税還付」指南の不動産投資専門の税理士が、脱税容疑で捕まる?」
そして、ここ1週間でも不動産会社が続々と脱税容疑で告発されていますす。
まさに不動産会社の脱税告発ラッシュです。。。
◆共通点は「天ぷら」
まず1社目が、渋谷区の不動産会社「ことは」です。
ひらがなで独特な社名ですね。
約2.3億円の所得を隠し、法人税約6千万円を脱税していたとされています。
いわゆる「天ぷら」という手法を使って、後で現金でバックさせていたようですね。。。
「天ぷら」というと、ノルマに追われた営業マンが苦し紛れにやってしまう架空売上を指す場合もありますが、脱税手法としてもよく使われます。
「架空売上 → 空売上 → から揚げ → 天ぷら」が語源のようですね。
(ななころがサラリーマン時代にもこれで処分される営業が後を立ちませんでした。。。)
「隠した金の大半は、事務所内の社長室で現金のまま保管」とありますから、金庫に5千万円近くの現金があったのですね!?汗
=== 記事一部抜粋 ===
脱税容疑で不動産会社告発 架空経費計上、5900万円―東京国税局
架空の経費を計上し、法人税約5900万円を脱税したとして、東京国税局査察部が法人税法違反容疑で、不動産会社「ことは」(東京都渋谷区)と佐藤儀範社長(48)を東京地検に告発していたことが23日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、佐藤社長は2018年に行われた土地取引で、知人が経営する不動産会社に架空の契約書を作るよう依頼。コンサルタント料名目で振り込みをした後、現金で戻させるなどの手口で、19年3月期の1年間で約2億2800万円の所得を隠し、法人税約5900万円を脱税した疑いが持たれている。
(2020年06月23日 時事ドットコム記事より)
=== ここまで ===
続いて、2社目と3社目が品川区の不動産会社「ドリームジャパン」と中央区の不動産会社「オッツ・インベストメント」です。
ドリームジャパンが、5.1億円の所得を隠し、約1.6億円を脱税した疑い、
オッツ・インベストメントが、約1億円の所得を隠し、約2.4千万円を脱税していた疑いです。
2社は共謀して、これまた「天ぷら」をやっていたようです。
=== 記事一部抜粋 ===
脱税容疑、不動産2社告発 虚偽の申告書提出も―東京国税局
不動産の売却益などを隠し、法人税など計約1億6800万円を脱税したとして、東京国税局査察部が法人税法違反などの疑いで、不動産会社「ドリームジャパン」(東京都品川区)と実質経営者の赤松賢一氏(53)を東京地検に告発したことが2日、関係者への取材で分かった。
査察部は、ドリーム社の取引先の不動産会社「オッツ・インベストメント」(中央区)と尾内柳一社長(57)も法人税法違反容疑で告発。オッツ社はドリーム社に虚偽の業務委託契約書を作らせ、架空の経費を計上。18年5月期までの2年間で約9700万円の所得を隠し、法人税約2400万円を脱税した疑いが持たれている。
(2020年07月02日 時事ドットコム記事より)
=== ここまで ===
さらに、4社目は、港区の不動産会社「アジレックス」です。
実質的経営者の茂呂田鉄也容疑者が、約5億円の所得を隠し、1.2億円を脱税していた疑いで逮捕されました。
同容疑者は、「アジレックス」の他に、「ハーフブロード」(杉並区)、「トッププロモーション」(同)の合計3社を経営。
これまた「天ぷら」で脱税を行っていたようです。
豪邸にも驚きましたが、80歳という年齢にも驚きました!
=== 記事一部抜粋 ===
法人税1億円超を脱税、容疑で不動産会社代表を逮捕…架空の支払手数料を計上
経営に関わっていた不動産会社3社の法人税計1億円超を脱税したとして、東京地検特捜部は2日、不動産会社「アジレックス」(東京都港区)の代表取締役・茂呂田鉄也容疑者(80)を法人税法違反容疑で逮捕し、同社を捜索した。
(2020/07/02 読売新聞記事より)
=== ここまで ===
◆お金で人生を狂わす人、幸せになる人
このように続々と不動産会社が脱税容疑で告発および逮捕されているわけですが、総じて言えることは「儲かっていたんだなぁ~」ということです。
2014年から2018年ごろまでの融資ジャブジャブ時代に、不動産会社はがっぽりと儲けていたのですね。
ななころも不動産会社をやっていれば良かったですかね!?笑
とはいえ、「お金は人生を狂わす」とも言います。
お金が増えるほどに人生が豊かになる人と、お金があればあるほど人生を狂わせる人もいます。
今回の不動産業者のように、お金があり過ぎるばかりに、大切なものを失ってしまった人たちも実在するのです。
ななころは、そこそこ不動産投資で成功して、サラリーマン時代には考えられなかったそこそこのお金を手にしました。
しかし、これからどれだけ大金を手に入れたとしても、お金に振り回される人生ではなく、「お金はあくまでも人生を豊かにする手段の1つに過ぎない」と肝に命じておこうと考えた次第です。
あなたはどちらの人生を選びますか?
◆編集後記
今日は脱税容疑で告発された不動産業者の話題でしたが、ななころもこれまでたくさんの不動産業者にお会いしてきました。
自身が不動産投資をしていたり、サラリーマン不動産投資家の集まる会員制のコミュニティを運営している関係上、アプローチを頂くこともあります。
猛烈なアプローチをされた怪しい業者もありました笑
しかし、利益相反となってしまう面もあり、不動産業者とはなるべく深いお付き合いをしないようにしてきました。
特に収益不動産の売買専門の業者さんとは。
それでも、数社だけ信頼できる不動産業者とお付き合いをさせて頂いています。
その数少ない業者さんの1社が、富士企画さんです。
その(株)富士企画の社長の新川さんとは、会員さんからの紹介を受けて、そこから長年懇意にさせて頂いています。
新川さんは(株)クリスティの社長でもあります。
(ちなみに、懇意にと言っても、会員さんが富士企画やクリスティから物件買っても、ななころには一銭も入りません。実は物件を買ったこともないのです。)
新川さんの人柄が好きなのですね。
最初は色黒で見た目が怖いと思いましたが、商売の不動産についてよりも、プールサーフィン世界13位にアピールする信頼できる面白い人です。
そんな新川さんから、まるで夏のお中元のように、新刊が届きます。
今年も届きました!笑
サーフィンが大好きということで、毎年波の日(7月3日)に新刊を出されているのですね。
本はこれから不動産投資を始める人に向けた、良い意味で教科書的な内容。
戸建、区分、1棟モノ、幅広く網羅されています。
(経験者は物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、出口の部分を読まれると良いかなと思います。)