レオパレス2020年3月期決算発表、過去最大の赤字へ、どうやって再建を目指す? | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。

From:ななころ
プライベートオフィスより


◆レオパレス2020年3月期の決算

先週5日に、レオパレス21の2020年3月期の決算が発表されました。

施工不備問題を解決できないまま、コロナの影響が重なり、過去最大の巨額の赤字となっています。


=== 記事一部抜粋 ===

レオパレス、再建に暗雲

コロナ打撃、前期800億円赤字 法人需要減や改修遅延


 賃貸アパート大手のレオパレス21の経営再建に暗雲が漂っている。同社は4日、2020年3月期の連結最終損益の見通しを引き下げ、過去最大の803億円の赤字だったもようだと発表。新型コロナウイルスの影響で主力の法人利用が急減しているほか、施工不備問題で改修費用がかさむ。入居率が回復する兆しも見えず、信頼回復への道のりは険しいままだ。

(2020/6/5 日経新聞記事より)

=== ここまで ===

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予想していたとはいえ、これは苦しいですね・・・汗


803億円もの赤字です。

赤字額が、リーマンショックの煽りを受けて巨額赤字を計上した2010年3月期を超えてしまいました。


2010年3月期といえば、、、

そうです!

レオパレスがオーナーとサブリース契約を一方的に解除していった時期です。

「終了プロジェクト」と題され、次々とレオパレスオーナーへ死の宣告通知を行っていきました。



そして、なりふり構わないレオパレスの対応は、見事そこから業績をV字回復させ、右肩上がりで推移して2018年3月期には過去最高益を計上していました。


しかし、なんという巡り合わせでしょうか!?


当時の「終了プロジェクト」対応について、テレビ東京「ガイアの夜明け」がレオパレスを直撃取材。


そこから施工不備問題へと発展していき、今回の巨額赤字につながっていったのです。

巨大ブーメランとして返ってきたのです。


 2018年1月15日「ガイアの夜明けが告発!レオパレス社からの突然の家賃保証(サブリース)の解除通告・・・

 

 



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◆業績回復に向けて次々と対策をするが・・・

それでは、レオパレスは今後どうなるのでしょうか?

倒産してしまうのでしょうか?


今回の決算を見ると、今すぐ倒産するといったことはなさそうです。

現金及び現金同等物の期末残高は減少しているものの、まだ「589億円」も残っているからです。
 


また、巨額赤字を食い止めるために、「約1000人の希望退職募集」を発表しています。

1000人規模というと、全社員の18%というから大きな規模ですね。


=== 記事一部抜粋 ===

業績悪化のレオパレス21 約1000人の希望退職募集を発表


 アパートなどの施工不備が見つかったレオパレス21は、建物の改修費用が膨らむなどして、ことし3月期の決算で最終的な損益が800億円余りの赤字となりました。
 

 これを受けて会社は、今月22日から来月末にかけて、全社員の18%にあたるおよそ1000人の希望退職を募集すると発表しました。

 

 対象は35歳以上の社員で、通常の退職金に上乗せして、特別退職金を支払うとともに、再就職の支援を行うということです。


(2020年6月5日 NHKニュースより)


=== ここまで ===


この他にも、取締役の数を12人から9人に削減したり、役員報酬の減額を継続したりするなどして、業績改善に努めています。

2年3年計画で、黒字化するように計画を立てているようです。

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とはいえ、遅かれ早かれ苦しくなってくることは目に見えています。

どれも出血を一時的に止めるだけの対応策で、根本的な問題解決にはなっていないからです。

施工不良問題という病原を取り除かない限り業績回復することはできないのです。



◆どうやってV字回復する?

それでは、どうやって巨額赤字を脱してV字回復へもっていけばいいでしょうか?


ななころは、自身の勉強のために「もし自分が経営者だったらどうする?」という発想で、企業の問題に取り組んだりするのですが、これはレベルが高い・・・。

かなり難しい問題です。


そんな難しい課題を突きつけられたレオパレスに対して、大株主の村上世彰氏が、大規模な増資を引き受けると提案していると報じられました。


=== 記事一部抜粋 ===

村上氏 増資引き受け提案 レオパレスに数百億規模


 賃貸アパート大手のレオパレス21に対し、大株主の村上世彰氏がきょう、大規模な増資を引き受けると提案したことがテレビ東京の取材で分かりました。金額は数百億円規模だということです。村上氏は「大株主として協力したい」と話しています。レオパレスは、きょう2020年3月期の最終赤字がこれまで予想していた304億円から、803億円に拡大したと発表していて、今後1,000人規模の希望退職者を募る方針です。村上氏の提案については、「必要な情報は適時開示する」としています。

(2020/06/04 WBSより)

=== ここまで ===


ななころも村上氏の著書を以前に読ませて頂いたことがあります。

子供のお金の教育のために、家族でレストランで食事をした時に、代金を当てクイズをするというのは面白い発想だなと思いました。


賛否両論ある方ではありますが、投資の組み立て方など、とても頭の良い方だなと感じました。

一方で、論理的な結果を出すためにはドライな決断ができる方でもあるなとも感じました。


以前にレオパレスがV字回復した時のように、会社や株主のためなたら、レパレスオーナーに対して「終了プロジェクト第二弾」を発動することもできるかもしれません。


信頼も業績も失墜したレオパレスを、村上氏はどうやって業績をV字回復させようと考えているのでしょうか?

サブリースを解除せずに、レオパレスオーナーと共存しながら、この問題を解決する道はあるのでしょうか?



◆編集後記

先週末は、行きつけの焼肉屋さんに家族を連れて行ってきました。


自宅からすぐにある焼肉屋さんなのですが、古くてみすぼらしいお店なのですが(失礼)、お肉の質が良くて本当に美味しい。

これまでななころもいろいろな焼肉屋さんに行きましたが、こんなに美味しい焼肉屋さんは、なかなかありません。


商売っ気が無いため普段からお客さんはあまりいないのですが、コロナの影響があってから輪をかけてお客さんが入っていない状況でした。

店主の老夫婦の顔は不安そうで、元気が無くなっていました。


そこで、緊急事態宣言期間中は少しでも売上に貢献できればと毎週のように通いました。


持続化給付金や感染防止協力金を教えてあげて、要項を印刷して持っていき、申請を勧めたりもしました。


そして緊急記事帯宣言が解けてから初めて行ったのですが、心なしか元気になっていてホッとしました。

「持続化給付金や感染防止協力金も申請できた!」と喜んでいました。


不動産投資の世界も「知っているか知らないかで大きく差が出る世界」ではありありますが、知らないということは本当に恐ろしい。。。

しかも1人では情報収集には限界もあります。


このブログもそうですが、少しでも多くの人の参考になるように、情報発信できればいいなと感じている次第です。