From:ななころ
コメダ珈琲より
◆前回記事のあらすじ
前回の記事では、コロナの影響で不動産価格にどのような変化が出ているのかをお伝えしました。
日経新聞の記事にあった都内の不動産買会社の調査では、
不動産投資家の9割が今後不動産価格は「下がる」と答えている一方で、
健美家のレポートでは、現在のところ(2020年1月~5月)は下落の兆候はほぼ見られませんでした。
逆に、投資家の75%が「積極的に新規投資する」と答えるほど意欲的。
不動産価格は下がるどころか、当分の間は下がる気配はありません。
もちろんコロナの影響による企業倒産や個人破産による局所的な掘り出し物件が出る可能性もありますが、瞬間蒸発することでしょう。
それもそのはずです。
今は政府がお金をじゃぶじゃぶに供給しているため、焼け太りしている人も増えているからです。
なにせ「空前絶後の規模」ですからね・・・苦笑
(もう正直に言いましょう笑、コロナ前に比べてお金が増えた人)
そのため、資金が潤沢になり投資機会を伺っているライバルが激増しているのです。
楽待も会員が20万人を超えたそうです。
楽待会員の42%が自己資金1000万円以上。
5億円以上持っている人もいるようですよ。
こうなってくると、不動産価格に影響が出てくるのは当分先になりそうです。。。
とはいえ、もっと長期的な視点で考えると、「今後は物件価格は下るのは間違いない」ともななころは考えています。
そこで気になってくるのが、
「当分の間下がらない」→ 「当分」とはいつまでか?
「物件価格が下がる」→ どのくらいまで物件価格は下がるのか?
ということではないでしょうか。
◆年内は下落の兆候は表れない!?
まず「いつごろから下落の兆候が表れるか?」ですが、年内は下落の兆候が表れないとななころは考えています。
なぜなら一層お金がじゃぶじゃぶになるからです。
持続化給付金や協業協力金やコロナ関連融資でじゃぶじゃぶになっているところに、今後さらにお金が供給されます。
第二次補正予算では「家賃支援給付金」なるものも登場しています。
前年同月比50%売上減などで、最大600万円(6ヶ月分の家賃)が給付されるというものですが、業種によってはどうとでもなってしまいます。
特に売買専門の不動産業者などは、売上に大きなバラツキがありますので、前年同月比50%減などは普通にあることでしょう。
600万円というと、1億円の物件を両手で売ったときの仲介手数料相当になります。
もしななころが不動産業者だったら、いっそのこと1ヶ月間休みにして、思いっきりバカンスを楽しむなんてことも考えるかもしれません。
バカンスしたらお金がもらえるんですから!
細かい要件はまだ分かりませんが、不動産会社だったら自社物件を関連会社に賃貸していることも多いでしょうしね。
飲食業などは本当に苦しんでいると思いますが、良いか悪いかはおいといて、このように不動産投資に意欲的なところにお金が回る仕組みになっているのです。
投資に意欲的なわけです。
◆いつごろから下落の兆候が表れるか?
ただ、お金がじゃぶじゃぶになった反動は必ずあります。
コロナ関連の給付金や融資は、たとえるならばドーピングや麻薬のようなものです。
一時的に元気になったとしても、いずれ副作用をもたらします。
ななころは、学生の頃、よく知らずに栄養ドリンクを飲んでいました。
特に試合前に飲んだりしていたのですが、たしかにテンションが上るものの、試合後に疲れがドッと出るのですね。
効果もどんどん薄れていく。。。
副作用の兆候が表れてくるのが、早くても今年の秋から冬。
そこから不動産価格に影響が出始めるのは、さらに半年~1年かかります。
もし不動産価格が下がるとしても、兆候が表れ始めるのが「2021年後半以降」となりそうです。
◆どこまで下がるのか?
さらに、「どのくらいまで物件価格は下がるのか?」を予想するのは難しいのですが、リーマンショック後のレベルになる可能性は十分に考えられます。
昨日見た健美家のレポートの価格でいうと、以下の通りです。
・1棟アパート・・・2020年5月時点 6,430万円 → 4,000万円代
・1棟マンション・・・2020年5月時点 1.5億円 → 1.3億円代
オリンピックの開催の可否やコロナの第二波の第三波の影響度よっては、もっと悲惨なことになるかもしれません。
これからの日本の人口減少社会を考えると、十分に考えられることです。
ただ、底にたどり着くには、今から3年4年はかかることでしょう。
2008年後半のリーマンショック後に、不動産価格が底値になったのが2012年です。
目に見えた買い時がくるのは、まだまだ先になりそうです。
ですから、私たちができることは粛々と準備を進めることだと考えている次第です。
収支の悪い物件を持っている人は、いち早く売却して整理することが重要になってきますね。
<関連記事>
2020年5月11日「コロナは儲からない物件を掴まされてしまった人にチャンスをもたらす!?」
(画像をクリックすると拡大)
◆編集後記
これだけお金がじゃぶじゃぶになると、ついつい「くれくれマインド」になっている自分がいるので注意しています。
この「くれくれマインド」、結構コワイです。
前述のドーピングや麻薬と同じように効果が薄くなり、「もっと欲しい」「もっとくれ~」とどんどん要求が高まってしまうのです。
そして、効果が切れた途端、脱力感とイライラ感がやってきてしまうのです。
子供を見ているとすごく良く分かります。
最初は「がんばったご褒美」で買ってあげるのですが、どんどん要求が高まっていきます。
逆に買ってあげないと、泣き叫んだり、わがままを言って手がつけられなくなります。
成功者のマインドとは真逆のマインドです。
くれぐれも「くれくれマインド」にならないように注意にしましょうね。