越前福井に北陸の城下町・一乗谷朝倉氏遺跡を訪れる北陸本線『青春18きっぷ』でいく駅弁一人旅 | サラリーマンおやじのさえずり小鳥っぷ(小旅行)

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夏のお盆・お墓参りの時候です。今年もお墓参りを兼ねて青春18きっぷでの鉄道旅を楽しみます。今回は前から一度行きたかった「一乗谷朝倉氏遺跡」の訪問を目的に福井で北の庄城跡・福井城址とお城めぐりをすることにしました。ということで金曜日の夜に高速バスで大阪に向かい早朝お墓参りを済ませてしまいます。

 

 

10:00大阪駅発で敦賀まで出るには、湖西線より東海道本線から米原経由で北陸本線に入り敦賀を目指すルートを駅員さんに推奨された。13:15に敦賀に着き、13:40発福井行きに乗るため、大急ぎで改札をでた1Fにある駅弁売場で名物の「鯛の舞」を購入します。

 

 

一乗谷に行くには、越美北線(九頭竜線)に乗り換えるため福井駅のひとつ手前越前花堂駅で乗り換えます。

 

 

ここで越前大野行きに乗車し4つめの「一乗谷」でおります。この時すでに15:10です。

 

一乗谷駅から一乗谷朝倉氏遺跡までは約1.5kmということで一乗谷川をさかのぼっていきながら歩いていきます。

 

 

一乗谷の朝倉氏は、越前国守護の斯波氏に仕え、応仁の乱などを経て越前の守護代から守護大名、そして戦国大名と進化していきました。朝倉孝景が一乗谷に家臣を集めて城下町を造ったことに始まり、5代103年にわたって中世越前の中心として発展しました。一乗谷川に沿って細長く延びている谷の前後を遮断するように上城戸、下城戸を設け、その内側に、朝倉氏や家臣の館、町屋が区画整理されて広がっています。住居部分の館の背後の一乗城山(標高473m)に一乗谷城、その周辺の山々にもいくつもの城砦を配置して、谷全体を守っている城塞都市です。天正元年(1573)織田信長の軍勢に焼き払われてから、約400年の時を経て地中から蘇ったのです。

 

駅から足羽川沿いに歩き、一乗谷川との合流から右折し、川沿いに歩いていくと、一乗谷の北、最も谷幅が狭まるところにに築かれ、直角に折れ曲がる「下城戸」にぶつかります。高さ4m、長さ38mの土塁が残り巨石を組んだ通路跡が残っています。

 

 

しばらく川沿いを歩くと右手にところどころ四角い跡地のようなところがある野原がみえます。当地は「一乗谷古絵図」によれば朝倉式部大輔景鏡の館があったところと推定されています、景鏡が朝倉家最後の城主義景の従兄弟にあたり、朝倉一族の中でも特に地位が高く、大野郡司も務めていました。屋敷の南北に外濠と土豪がめぐり、敷地の規模は5000㎡以上と朝倉義景館に次ぐ広さです。

 

 

さらに一乗谷川に沿って歩いていきます。

 

 

老舗料亭「開花亭」が手掛ける大人のレストラン、一乗谷レストラント前バス停の斜め前方は「平面復元地区」となっています。南北に走る幹線道路を中心にまちが形成された地区です。西の山際には多くの寺院跡があり、土塁、柿経、卒塔婆や墓地などが見つかっています。また道沿いには、大甕を並べた紺屋をはじめ、数珠屋、鋳物師、檜物師、刀研ぎ師などの職人の家や坪庭のある医者の家が建ち並んでいました。

 

 

朝倉館跡の正面には、一乗谷のシンボル「唐門」が立っています。朝倉義景の菩提を弔うために建てられた松雲院の山門であると伝えられ、現存するものは江戸時代に再建されたものと推定されます。

 

 

門表には五三の桐の紋と朝倉氏の三ッ盛木瓜の家紋が彫られています。

 

 

 

 朝倉氏5代目・朝倉義景の館跡は、城下町のほぼ中心に建てられ、この館で政治などの諸事を行っていたと考えられます。三方を巾8m、深さ3mの掘と厚いコの字形の土塁で厳重に守られ、唐門をくぐれば、16棟もの屋敷跡の礎石が整然と並んでいて、格式の高い屋敷が建っていたことを物語っています。南北2つの区画の分けられた朝倉館の敷地は約6500㎡もあり、主殿、会所、茶室、日本最古の花壇のほか台所、厩、蔵などが整然と配されていました、主殿では後の15代将軍足利義昭が訪れたときに豪華な宴が繰り広げられたといわれています。

 

 

東の山際にある館跡庭園は力強い滝石組、護岸石組を持ち、その洗練された石組に京都との交流が偲ばれます。

 

 

「湯殿跡」「諏訪館跡」「南陽寺跡」「館跡」の4庭園は特別名勝に指定され、とりわけ「諏訪館跡庭園」のある諏訪館は朝倉義景の妻「小少将」も館で、その庭園は遺跡の中でもい最も規模の大きいものです。中心の4m余りの巨石は、滝石組をなしており、全体に水平感と垂直感を基本にして安定感のある構成になっています。

 

 

館の東南の隅に「朝倉義景墓所」がります。江戸時代の初め頃造られたと思われる石造りの墓です。義景の法名は松雲院殿大球宗光大居士といいます。

 

 

発掘調査をを基に、武家屋敷と職人等の町屋を復原したのが「復原町並」です。ここでは塀に囲まれた重臣の屋敷が山際に並び、計画的に造られた道路をはさんで武家屋敷や庶民の町屋が形成されていた様子がリアルに再現されています。。地下に残されていた塀の石垣や礎石は発掘された当時のものを用い、柱や壁、建具なども出土した遺物に基づき忠実に復原されています。

 

 

復原町並を出る時にソフトバンクのCMがここで撮影されたのは2010年冬。ここで白い犬のお父さんの故郷が一乗谷という設定でした。

 

 

一乗谷駅に戻り福井駅行きを待ちますがその前「結の故郷 越前大野」行きが先にきました。

 

 

福井駅到着で今宵は福井フェニックスホテルで宿泊です。