TRIANGLE -76ページ目
知らなくていい
冷たくなる
凍てついた空気
喉に触れて
泣きそうに震える
掴んだ腕も
爪を立てて
探してはのは
こんなはずじゃなくて
少しずつ変わっていく
移り変わる季節の隙間
覗き見たものは
何時だって変わらずに
形を無くしても
色を失っても
其処に居る、
其処に在る。
眠っていたような
そんな感覚で
歪めた表情も
触れられない遠さで
言葉を無くして
音を失っても
僕は此処に居る、
君は此処に在る。
あえて、言わないよ
それだけでいいんだ
冷たく変わる
空気に喉を震わせて
伝った頬に触れた温度は
何時だって変わらない
何時だって同じで
少しずつ変わっていく、
それでも僕は此処に居る。
此処に在る。
吐き出した呼吸を
目一杯詰め込んで
肺に満たした酸素は
少しずつ死んでいった
枯れた世界を
踏み躙る様に
笑えないよって
何度も繰り返して
それだけの日々で
割れていく
遠くなった嘘で
消えてしまえば
違うんだよ。
もう言えないのに、
届けないまま
続けれられなかった言葉が
静かに放物線を描いて
笑みを湛えて溶けていった
明日はきっと、
夜を連れてきて
もう一度って
溢れさせて。
冷たくなった指先で
静かに別れを告げて
何も見ないで、
忘れようよ
正しいさとか、
そんなのは要らないから
項垂れた頭に触れて
揺れ出した世界で
この時間を思い出そうか
俯いた頬は温く
温度を失い始めた
ほら、違うんだ。
違うんだ。
静かに閉じた
目蓋の裏
通り過ぎる人の波
チカチカと点滅する街灯
抜き去っていく電車
揺られている吊り革は
逆らう事なく流されて
聞きたくない言葉
イヤホンの音に掻き消えて
僕の知らない言葉
死んじゃうのにね。
赤、青、白、黒、
丁寧に並べて
境界線の上
誰の笑みを抱えて
爪で弾いた
夕暮れを迎えて
リズムは、狂い始める
肌を突き刺す
目蓋は開かないまま
涙を零した
僕は、まだ、知らないふり
イヤホンの隙間から
溢れだした音は
僕の救いを振り払って
それでいいの?
遮断機が僕を置いて
世界を二つに分けていく
さようなら。
沈んでいく夕日は
きっと僕の全てを背負って
じゃあ、どうすれば。
続かない話は
何時か、何処かの事
おやすみなさい。
死んでいく細胞に語って
リズムは部屋に散らばって
吊り革は、君を置いて。
掻き鳴らしたギターは
腰かけた海月の様に
ふわりと景色から消えていく
零れ出した言葉
忘れてしまえよ、
誰の為でもないのだから
割れた硝子の隙間
雨を振りまわして
君を追いかける
背中は記憶を連れて
僕の意味を知りたがる
それは何処に居るの?
過ぎた季節に歩いて
踏み締めた地面も
立ち込める土の匂いも
きっと思い出せないまま
強く引き寄せて
笑えないものだと
繰り返した言葉
零れ出した思い出も
今にも忘れてしまえば
きっとこの音だって
過ぎた季節に笑う
このギターの音も
きっと忘れてしまう
この時間が止まればいい
掻き鳴らしたギターも
二人だけで。
弱さを悼む。
爪を立てて
吐き出した時間を
巻き戻しながら
笑えない、
誰かの声に
真白にぼやける
残像に触れた
失ってばかりの
僕の姿
次は何を殺す?
残した言葉は
心を傷付けてばかり
煙を巻いて昇る
目を開いては瞬く
見えた其れに
手を伸ばして
言葉にならない
音にならない言葉を
一人迎えた
続かないのです。
こればかりは
血を流しながら
痛みに堪えながら
足元に力を込めて
ふらつきながら
目を逸らしながら
それでも立ち続けて
それで僕は何になる?
また心を殺して
傷付いて
弱さを悼んだ
思いださないで
一人の舞台で
涙を零した

