知らなくていい
冷たくなる
凍てついた空気
喉に触れて
泣きそうに震える
掴んだ腕も
爪を立てて
探してはのは
こんなはずじゃなくて
少しずつ変わっていく
移り変わる季節の隙間
覗き見たものは
何時だって変わらずに
形を無くしても
色を失っても
其処に居る、
其処に在る。
眠っていたような
そんな感覚で
歪めた表情も
触れられない遠さで
言葉を無くして
音を失っても
僕は此処に居る、
君は此処に在る。
あえて、言わないよ
それだけでいいんだ
冷たく変わる
空気に喉を震わせて
伝った頬に触れた温度は
何時だって変わらない
何時だって同じで
少しずつ変わっていく、
それでも僕は此処に居る。
此処に在る。