TRIANGLE -62ページ目
蹴り飛ばして
雑音塗れ
僕を見る
幾億の瞳と
映らない鏡の中
泣きだそうな顔だね
振り出しに戻ってまでさ
二人ぼっち
明るい残像と
極彩色の夢の中
走り切ってしまえば
息を切らしてさ
見ないふり
知らんふり
嗚呼、どうしてなのかな
追いかけっこ繰り返して
堂々巡りの嘘を固め
歩き出したその一歩に
僕は躓いて
分かっちゃいないよ、
どうしてもこうしてもない
何も見えない世界と
黒く塗りつぶした
眼鏡の奥の懺悔に
憎悪を重ねてしまってさ、
要らない子に鳴り果てた
そのお人形さんは
誰かの愛を語るのかい?
愛を請う様に
熱いだけの明日に
溺れてしまおうか
羨んでばかりの
エンドレスな愛憎物語は
僕らの足を引っ掴んでさ
もう誰にも見付からない
かくれんぼは終わらせて
泥沼に堕ちていく
僕らの声は
知っていんだろう、ね。
きっとそうさ!
何時だってそうだったのさ!
誤魔化す事に慣れた
嘯いては空回る
茜に染まる掌と
吐き出す様に紡いだ
言葉の意味を問いかける
夢の続きは
倒れた瓦礫の海へ
風は帆を押し付けた
罰と罪の味は
咥内に広がってく
紅を引いた様に
幕引いた言葉で浮付く
それは、誰の為?
願う度に死んでいく
心の奥底で積み上げた
まるで罪悪の理想郷
立ち上がっても歩けない
竦んだままの嘘を
食い千切って
爪を立てた声を
まるで喘ぐ様に
痛みを弔ってしまえば
まだまだでしょう?
茜の空は墜落した
吐き出したままの言葉 は
何処にも返りはしない
まるで夢に見たユートピア
それは、燃え尽きた楽園
眩んでしまって
見えなくなった空と
遠くに忘れた
何時かの思い出
『覚えていますか?』
その言葉の続きを
なぞる様に君は呟く
何も見えない
悲観したままの夢
白々しいまでの嘘と
動かない心を携えて
治らないでしょう、
傷口なんて
赤々と点滅する
まるで遮断機の向こう側
忘れてしまった様で
呑み込んでしまった
罪悪感に気付かないふりして
『棄ててしまえば、』
その夢の話の続きを
曖昧なまでに誤魔化して
見失った事に
僕らは気付けないんだ
笑ってしまえ、
泣いてしまえば。
『消えて、しまうって。』
知ってたんでしょう 、って
そう言ってしまえば
立ち竦む僕の背を
優しく押し出して
もう、返らないんだ
眩しく光る
平行線を辿って
浮かびゆく
言葉に還す
夢物語と祈りを
土の香りに天を仰ぐ
風を頬を撫ぜて
永久に吹き渡り
迷うのなら
その手を取り
願いかけましょう。
明日の事など
彼の人にも分かりはしない!
取り上げた鉄の刃を
地に突き立て
救いの願い請うならば
私は神の気まぐれに
全てを委ねてみせましょう。
分かりはしない!
それならば、私は。
積み上げし夢の
残骸に手をかけ
それでも叶う事がないならば
報われる事を知らぬ
彼の人の為に
私は祈ってみせよう!
それが全ての言葉。
私の言葉に成れ、と!
手向けた花束
君はこちらを見ずに
離れていく鳥達の
淡い恋心
まだ誰も知らない
夢の話と。
二人ぼっちの轍に
狂い始めた劣等感
嗚呼、どうしようか
まるで嵌った様に
白昼夢に溺れる
呼吸なんて
とうに棄てたさ、
知っているだろう。
馬鹿は皆で手を取り
踊っているというのに
僕は何時だって立ち竦んで
振り向いては転げる
あの丘すら見下し嗤う
何時かの残響
割れたのは何だったのか
知らないのは僕と
見付からない君だけだ
花束は放物線を描いて
群れては引き摺る
誰かの首輪の跡に
嗚呼、何時だって、君は。
劈く様に張り上げた
叫びは救いにはならないのに、
守る為の力は
引き千切った胃の中の様だ
救われはしないのなら
あの鐘の向こう側へ
越えていってしまえば
嗚呼、僕は。
ただの道化師の様に
笑みを浮かべて
それを引き絞った
銃声は鳴り止まない
喝采は遠くに聞こえた。

