眩んでしまって
見えなくなった空と
遠くに忘れた
何時かの思い出
『覚えていますか?』
その言葉の続きを
なぞる様に君は呟く
何も見えない
悲観したままの夢
白々しいまでの嘘と
動かない心を携えて
治らないでしょう、
傷口なんて
赤々と点滅する
まるで遮断機の向こう側
忘れてしまった様で
呑み込んでしまった
罪悪感に気付かないふりして
『棄ててしまえば、』
その夢の話の続きを
曖昧なまでに誤魔化して
見失った事に
僕らは気付けないんだ
笑ってしまえ、
泣いてしまえば。
『消えて、しまうって。』
知ってたんでしょう、って
そう言ってしまえば
立ち竦む僕の背を
優しく押し出して
もう、返らないんだ
眩しく光る
平行線を辿って