TRIANGLE -167ページ目
寂しくて
孤独を抱えた
綺麗なものなんて
私には分からないよ
あまりにも単純で
淡白な世界
色なんてものも
一つも見当たらない
もしもの話も
意味がないから
私は口にする前に
全部飲み込んでしまったの
でもね、やっぱり
やっぱり寂しいの
空白の時間を
どう埋めようかって
悩んでみたり
ぐるぐる考えてみたり
堂々巡りばかりで
もしも話だけが
私の心ん中に
積み重なっていくの
漏れ出した感情も
孤独に埋め込んで
見えない様に
深いところに隠したり
モノクロに溺れたり。
でもねやっぱり
さみし、
かなし。
泣きたくて
手を握る
掴めない
実態を持たない
でも悲しい。
呼吸を止めて
言葉を吐き出したくて
負の感情を
抱え込んだ
傷付けていく
意味を持たない
無意味な言葉
鋭利な刃物は
用途を誤って
暗いそれを拾い上げた
言えないから
癒えない。
痛むから、
悼んだ。
腐りかけた林檎は
枯れていった
渇いた笑顔と
曖昧にぼかす
嘘みたいな君
泣きたいのはきっと
君の方だ
渇いた喉で
震わせた音
一人きり
真っ白な部屋
笑う事すら
難しかった
未来なんて
そんなもの
興味無くて
二人で生きられたら
どれだけ幸せだろう
その為に
あと何度願えば
泣かずに済むの?
俯き気味で
曖昧に微笑む
僕のせいにして
傷付ける心と
嘘吐いた笑顔に
全部隠してしまって
宝箱は見つかった?
その中にあるのは
忘れていた
大事なもの
君に触れた温度と
僕と君が生きてく為の
大事なもの
蓋を閉める前に
もう一度僕にちょうだい?
そうすれば
きっと生きていける
君と二人で
この真っ白な部屋
埋め尽くすほどの
たくさんの色で
一人きりのこの部屋
二人で。
塞いだ
甘い言葉は
拒んだ
狂おしく
泣きたくなるから
楽譜抱えて
転げ落ちるように
笑った、
君の背を
突き飛ばした
真っ白になる
きっと分かってない
分かってない。
分かってよ、なんて
身勝手な言葉も
泣きそうに歪んだ顔も
逸らす様に横に向けた
人差し指は
何を差したのか
消す様に
手を左右に振る
その壁は
余りに高い
壊せないよな
聳え立つ程の
ぼやける高さ。
目を伏せて
耐える様に握る
掌を開いて
拒む様に踏み出す
夜を撫ぜて
許しを請う様に
音を立てて
言葉を殺した
塞いだ
言葉の先を
拒んだ
その意味を
愛おしく感じた
頬の温度を
忘れない様に
それに優しく触れて。
パステルの海に沈む
碧眼の貴方は
淡白に呟く
顔も向けずに
背けたままの視線
注がれるのは
紺碧の海の色
貴方は気付いているでしょう
私の心の奥底のところ
傷付ける事を厭わない
嫌な部分の私を
剣を片手に盾を構えて
濡れていくのは足元の楔
許されないから
貴方に跪くのです
遠くに聞こえる
教会の鐘の音
溶け始めた掌と
緩やかに握り返される
指先の温度
しがみ付けない背中は
随分離れてしまっている
そんな気がした
茜が滲み始める
空飛ぶ鳥は哀しく泣いて
何かを拒む様に旋回、
貴方は虚無を抱えて
それを眺める
失う事には、慣れた
失わせる事にも、慣れた
そこに募るのは罪悪感と
奪い取る事への懺悔
遠くに感じた貴方は
それに気付いているのに、
拾い上げては、くれない。
千切った心が泣く前に
貴方へ還れたら
きっと私は後悔しないで
前を向いたまま愛せたでしょう
背中合わせの嘘と紅眼を
目蓋の奥へと静かに隠した

