眠れないと

苦しいと喘ぐ

緩やかに下る意識

泡の様な言葉と

嘘のような世界


僕が失うものは

きっと何よりも痛く

何よりもくだらない

意味のない自意識は

優越感に浸る劣等感を

胸に満たしていく


そして、音は途切れていく

奪われていく様に

その音に耳を傾ければ

呼吸はそこで止まってしまう

点滅する危険信号

曖昧に揺らめく警報灯が

僕の目の前で崩れていく


それは、夢の様で


無駄に明るく終わっていく

昔の喜劇みたいに

誰もがヒーローになれるなら

きっと楽なのにね


―嗚呼、馬鹿みたいに苦しい


真綿に包まれて

僕は自分で自分の首を絞める

早く終わってほしい夢ほど

苦しいものはないから

途切れた呼吸の合間に

僕は音を失う


僕の意識が落ちていく先で

幸せな未来なんて

何処にも存在しないけど


痛いのは分かってて

不完全な愛を謳う

愛想笑いを取り繕って

嘘みたいな日常を

噛み砕く様にそっぽを向いた


背筋伸ばして

重ねてみたいなんて

どれが本音なのかな

建前が罅割れて

漏れているのは

憎い憎い黒い感情

それは正解?なんて

一番遠い答えを求めて

嘘吐きが笑ってるのが見えるよ


球体を叩き割る様に

割り切った思いを

踏み躙られた気分はどうですか

苦しいですか

辛いですか

僕はさ痛いのは嫌いだし

君も嫌いなんだよね

気持ちが悪いって

言えば楽になったのかな


不自然な言葉で

君はもう一度騙せるなんて

そんな事本気で思ってるの?

誰がそんな馬鹿みたいな

不規則な嘘を信じるかな

だから嫌いなんだ

痛いし。苦しいし。

首を絞めた様な声は

引き攣る様に喉を引っ張り上げた


ほらそれが嘘なんだ

日常なんてありやしないのに


口端引っ張って

無理矢理つりあげてみたり

意味のない様な

単調作業に溺れてみたり


別にいいじゃないですか

何が悪いかなんて

規制された中じゃ

本当のとこも見えないのに

馬鹿なわけじゃないから

考えてるんです


ただ嫌いなだけで

ただ面倒なだけで


ヘッドフォンで隠した

劣等感の塊も

ビルの群れの中で

笑って隠れてみたり

別にいいもんじゃないか

どれが悪いかなんて

言われなくても分かってるさ

合わせた歩調も

誰かにぶつかって

落下していく

その時点で終わりだよ


ほら、乱れてく


本当のとこは

見せれないけどね


君は笑ってるだろうか

僕は苦笑い続けて

今でもこれからも

同じ様な不安だらけ


誰かと被る様な人生だけど

今此処で生きてるのは

結局僕一人だけで

それでも抱え込んだのは

僕しかいないから

此処にあるだけの

目一杯の不安を

空に投げるようにして

笑っているんだよ


「知らないよ」


だから笑ってるんだって

誰も気付かないで

曖昧な表情浮かべて

君はきっと俯いてる

冗談ばかりなんて

思っても無い事ばっか

言葉が零れてしまう


分かれ道は

選択制の

嘘発見器みたいな

不安発掘を繰り返す

もういいよ、

その言葉の先で

君は俯いたんだ


仰ぐ事はないんだね

足元に広がる不安は

誰にも拭えないのに

君は立ち竦むんだ

僕も一緒に

その手を取って


「笑えないね」


そう言って笑えば

きっと知らずに済んだのにね


遮断された

視界の中反転

君は暗く

見えやしないよ。


何の名残りだったんだろうか

きっと誰も気付けないのは

在る事にも触れない

弱いヒトばかりだから


棚に上げる事も

本音を隠す事も

生きてく上では

必要になってしまって

受け止めるだけじゃ

苦しくなる事も

知ってしまったから、


感じ取る事は

別に苦じゃないけど

与えた水の分だけ

僕の首を絞めるから

意味も無く呼吸困難、

詰まらせたモノばっか

僕は生きて事を止めたいんだ


もういいなんてさ

言えるわけないよ

誰の為になんて

理由もないのにさ

何の為なんて

残る事が嫌なのに

それなら僕がいなくても

別にいいじゃないか


僕だって

弱いヒトなんだから