正答待ち合わせの段階

僕らは撃ち落とされた

淀んだ心の奥底じゃ

分からない事だらけなんだよ


知らないふりなんて

安い逃げ言葉で

愛を囁いた

「それは、」

その言葉の先を

塞いだのは

一握りの希望と

悲しみから逃れようとした

僕の弱い心


淡い希望を打ち抜いて

黒く引き摺り出された

一人ぼっちは

いつも同じ立ち位置で


二人で笑ってんだ

間違いだらけで

赤印は引き裂く

その上をなぞる事は

誰にも赦されないのに

贖罪なら

口を広げて待つよ

断罪なら

腕を広げて待つよ

二人ぼっちなら

僕は呼吸を続ける


正答を待っている

その言葉は

「××」に値して

きっとそれは君を望んでる

僕のその手は

誰を知る訳でもないけど

それでも。


君のその手が僕を殺すんだ

打ち抜いたその先で

僕は血濡れの嘘を吐いた


泣きごと喚いて

膝ぶつけて痛いなんて

なんて情けない

僕は横目に少年を見送って

母親と繋がれた手を眺める


もう一度戻れない道を

何度も繰り返し落ちていく

夢の様な世界の中で

僕は誰かの影踏みを続ける

それでもいいかなんて

諦めの境地を見つけて

馬鹿みたいに笑ったんだ


気にしてるのは僕一人

生きてるのも僕一人

他の誰かなんて

今更興味も無いんだよ

紙に書かれた人生と

価値観の押し付け合いに

僕の評価なんて

正確にされてるわけなくて

本当の性格なんて

文字で表せるわけないんだよ


四角い黒い線の中で

決まった文章書き足して

ぐちゃぐちゃになった

インク切れのペンと

一人しかいない教室の中

蹴飛ばした机の上に

誰かの愛想笑いが転げ落ちた


下げた視線の先じゃ

何も見えてるわけなくて

でも顔を上げたって

前髪が全部邪魔してて

いっそ捨ててしまおうか


要らんプライドばっか

黒く淀んだ言葉を吐いて

崩した心の防護壁の中

僕が呼吸をし始めた、


気がしたんだよ




さて、生きるか


強く握りしめた

綺麗な風は

夜に沈んでいく

凪いだ空も

美しい星も

呑み込めば暗く、

生々しく青さを残した


淡く消える雨の匂いと

侵されていく思い出が

悲しそうに泣いた

二人きりの世界じゃ

息苦しいままで

倦怠感が包む

僕の息は鉛の様


囁いた声は

届かない様に

掲げて回る

青白い肌の上で

貴方は泣いた


塞いでしまえば

歌が聞こえなくなると思った

海の中じゃ

何も震えないのに

僕は悲しいままなんだ

何処へ行けば

貴方へ届くの?


幸せは遠く

交わらせた嘘は

もう戻れないと

爪を立てて軋んだ

歪んだ影が

僕を見送って


綺麗なままで

風が殺していく

優しい音は

鈍く落ちていって


書き殴った楽譜

倒れた譜面台

散らばってんのは

数多の消しカス


濡れてしまって

見えなくなった筆跡と

踏み潰した足音の

つまらない日常の音に

ひどく情けない気分になって

喉を通っていく

生温い水を零してみたくなった


完全な世界が崩れて

壊れかけた天秤と

女の子のスカートは

ふわふわり揺れてんだ


冤罪みたいに

いわれもない罪と

僕が分からないって

言ってみたり、

そうでなかったり。


転がした鉛筆の先で

笑っている君の姿を描いて

馬鹿にしてんだ

今何してんだろね

視線を下げて逸らした

誰にも見られてない姿と

鏡に映る僕は一緒なので


きっと楽譜の中じゃ

僕は生きてけないんだよ

知ってるなんて

安い言葉ですら

新しいなんて

真新しい嘘も吐いて


今日も呼吸を繰り返した

笑ってやろうじゃん

生温い水は

嫌だけどね。


口塞いだバツ印

分かり切った嘘なら

もう要らないのに

気付いてないの?

馬鹿じゃないの?

ついて出た言葉は

気にしない様に

コーティングされた刃物で

バレない様に隠した僕は

きっと狂っているんだよ


届かないなら

言わなければいい

気付かないなら

伝えなければいい

それだけの話なんだよ

こっちの苦労話なんて

笑い話にもならないんだから


不必要なんでしょ?

ならいいじゃないか

無駄に気を遣うよりも

肩の荷おろして

僕なんて捨てればいい

所詮生きてる事にすら

意味を見いだせてない僕を

気にする事すらも

計算に入れてるんだって


気付かないと思った?

そんなもんだろ思ってた?

言わないだけだよ

知ってても

気付いてても

君のくだらないプライドのせいで

ただの残酷な話になるだけさ


蹴飛ばされた小石みたいに

這いつくばる事にも慣れた

なら何も残ってないなら

愛想笑いすらも捨てて

曖昧な言葉を脱いで

攻撃的な言葉で

叫ぶくらいなんでもないよね?


人間なんですよ、

いいじゃないですか


ね?