優しく飽和して

塞いだのは

何時かの言葉


むこうにいけば。


何か分からずに

転げ落ちた

透明色した

無口な硝子


五線譜の上じゃ

君は踊れないよ


嘘吐きの言葉じゃ

飲み込めなくて

差し出した花束も

長い髪に溶ける

優しい夜


ひろいあつめて。


膝を擦り剥いて

触れあうのは

怖いと嘘を吐いて

ただ静かに伏せる

リズムは溶けて

繰り返す


どうぞのひとことで。


音は塞いだ扉

もう聞こえないのは

優しい夜に響く

レコードが落ちて

言葉がノイズに触れる

溢れる。

溢れた。


向こうはさよならの一言


紅を引く

一閃

悲しげに伏せる

人生観は悲観

夢見心地の

鳥は撃ち落とされた


酸素は届かない

孤独を植え付ける

寂しげな世界

物語は舞台上で

引かれてるのは

序章の深紅

惹かれてるのは

情緒の紺碧


規則的なリズムは

思い出せない

人形と手を握り

「愛してる」と囁いた

誰かの歌は

羽をもがれた鳥の詩


嗚呼、

孤高を謳うなら

蒼に混じり始める

紅の嘘を

もう一度人差し指で


横たわるのは

轢かれたから

横たわるのは

引かれたから


それは拳銃を

それは愛を


打ち抜いた

鳥の羽は

悲しげに

紅に溺れる


置いてけぼり

淡白に上書きする

君の言葉を

虚ろにしては笑ってた


こんにちは、

さようなら。

では、また。


そうしても

どうしても

意味を並べたり

並べたがったり、

無意味なら

何も言わないで

それが正解だなんて

誰も言ってないから


それは間違いです

それは誤りです

それは、それは。


失って

殺めて。

言い訳すらも

悲しげに

ぼんやりと滲む

弱音の中じゃ

呼吸なんて出来なくて

独り言が零れる

深く突き刺さる様に


どうして、

どうして。

どうして貴方は

空白を望んで

空虚に生きるの


それは許されない

それは赦されない

それは貴方の為の

それは僕の為の

誰かの為の城で在る為に


殺めて

その手の中で

溺れる様に

呼吸が飽和して

寂しそうな世界を

見送らせて

引き攣る微笑みも

連れ去る日常も

足掻く様に傷付けた

色褪せていく思い出が

ただ静かに佇む


淡く色付いて、

世界が溶けてった


埋もれる

埋もれる

芽吹くのは

遅れた季節


貴方を待ちわびる

嘘を構える

其処に落ちた

雫ひとつ


隠し事は

忘れた声

伝えたいのは

弾かれた結果

ごめんね、

そんなの聞きたくない


優しさが溺れる

夢なんて

最初から忘れて

落ちていくのは

蹲る嘘

膝を抱えるのは

きっと優しいから


貴方を待つ

貴方を待つ


それでいいの

明日になれば

明日になれば。

貴方を迎えるの


わすれないように


単純な答え探し

蓋をして隠したのは

馬鹿げた理由で


もういいんじゃないって

言われた事もないから

諦め下向いた

猫背気味の背中丸めて

閉め切った部屋の中

癒えない空気ばかり

胸の中満たす


どうでもいい事だけ

拾い集める様にして

笑えない様に塞いだ

耳を閉ざして

ふざけた様に歩き出す

両手両足

閉じたままの心預けた


蓋をしたのは

気付かない様にする為

なのにどうして

僕を見ないふり

知らないふりって


此処に居る僕は

もう必要ないんですか?

笑えない冗談ばかり

この部屋の中に転がって

錠剤を踏み潰した

そんな理由振り翳して


もういいんじゃないって

いってもらいたくて


笑えないから

翳した掌の中で

笑ったんだ