どれだけ言葉を並べても

どれだけ倫理を並べても

意味がなさないように

無い物ねだって

誰かの為と理想を語る


行動・思想

並べ立てた文字と

音の連鎖に辟易して

打ち立てた銃声も

君が笑えない様な世界で

賽が決めた人生と

君が嘘吐いた言葉と

棒に振った二つの事。


どれをとっても

きっと誰の為にもならない

遮られた境界線と

何を望んで何を拒んで

誰かの為だなんて

遠回しな言い訳を

踏み躙った

蹂躙と焦燥と銃創と、

『もしも』の世界だって

最早意味をなさなくて

空想だって、

僕らだって、

生きてんだって、

言わなきゃ分かんなくて、


どうして焦って、

どうしてその手を振り払って、

意味もない涙で

僕が枯れていく気がして

だけどそれすらも愛しくて

指差された背中で騙る


生きてる理想論と

君が選んだ世界の選択肢


一つ、

数えて

不安を

零した

声は

遠い。


遠い、

のは。

分からない

ふりを、

続けて

隠して

泣いた、

泣いた。

泣いて、る

よ?

って。


一人だけ

一人だけ

一つ

言葉を

飲み込んだ

それは

とても

悲しく

冷たく

落ちてく

心の

底のほうで

響いた


寂しく

息衝いて

喉を焼いた


もう、いいよ

いいよ。

泣かないで

泣かないで、

その胸が

死んでく

その前に

一人だけ、

一つだけを

掬えるなら

救えるなら

この声を

この言葉を

殺して

殺めて


また

息出来るよに

一人だけの

遊園街を

駆け抜ける

遠くても

泣いても

痛くても

悲しくても


大丈夫だって、

そう言って

そう泣いて

二人で、

生きようか


同じ様な日々に

同じ様な顔

同じ様な嘘と

僕がいた


またね、

手を振り死んでった

明日を見る事は

眩しく感じて

消えたいな、

軽くそう言って

死ぬ気もないのに

シャーペンを握って

泣いてたんだ


鉛が腕に突き刺さって

涙が零れてきた

何処にも行けないとか

何処にも居場所がないとか

逃げ道を選んで

結局一人で

飽きるほど悩んで

どうでもいいよ

突き立てた切っ先も

涙で滲んでるから


描いた日常も

ぼやけて見えて

シャーペンの代わりに

片手に掲げたカッターも

どうせ意味がないって

知ってしまったから


またね、

そう言って

置いてった君と

僕の世界が崩壊する

鈍色の空は

悲しげに溢れだした

目蓋が覆うたびに

零れる涙も

きっと同じ理由で


消えたい、な。


だけどどこまでも愛おしい

この世界が

僕を拒むまでは


忘れる、

思い出す、

吐き出す、

吸い込む、

忘れる、

また思い出す、


少しだけ追い付く様に

小走りに横を過ぎる

風が冷たく

指は悴む

隠し事、

見えないのは

見ないふり


寒いと呟く

手を握る

離す、

また忘れた

それほど

詰まってないけど


瞳を開く

目蓋を押し上げる

繰り返した

言葉に含んだ

嘘、嘘。

塗れる

冷たさに隠れた

少しの温度


嗚呼、僕は

忘れるだろうか

また思い出せるだろうか

間違った事も

此処に在る事も


思い出して

押し上げる

意識の果て


此処は、


少しだけ暖かい。


吐き出した呼吸を弔う

冷たさは過る嘘と

抱え込んだ漠然とした世界

足跡鳴らした土の上じゃ

何も語れやしない


一つ一つなぞる様に

一つ一つ紡いだ


生きていく為に、

ただそれだけの

僕の世界は狭くて

押し上げた目蓋も

浮き上がる感情も

眩んだ瞳の痛覚を突き刺す

もう思い出せないのは

忘れてしまうのを恐れて


まだ見えてないよ

まだ此処に在る筈、

見ていたいのは

誰の言葉

それが此処に、

それが其処に、


生きていく為に

息を吐き出して

また吸い込んで

過ちも間違いも

全部飲み込んで

明日が芽吹いくのを

静かに待っている


待っている


冷たく過ぎ去る

土の上を辿って、