TRIANGLE -123ページ目
口から溢れ出した
忘れる事なんて
出来る訳もないのに
殺した言葉の数だけ
傷付けて笑う誰かの面影
綺麗事を並べて
いつも通りを望んで死んでいく
淡い本音と音の裏
黒いソレすらも
もう愛せないのに
どうして笑うのか
どうして泣いているのか
残されたのは
二人ぼっちの傷痕
這わせた指先が閉じ込めた
象った嘘を煤けた箱に、
僕と誰かの愛しさと
「まだ其処にあるよ」って
それが嘘だって
羅列を外れて一人、
願う事も出来ずに
忘れる事も出来ない
殺されたのは
本当にコトバなのか
愛せないのは
誰の言い訳か
虚ろへ還す
其れは私が望んだのか
其れすらも今は
思い出す事は出来ない
例えそうであろうと
意味など持ちはしない
私が識る事は
もう二度とは無いと
嗤えもしない冗談と
閉じ込められた獣の音
銃創と懺悔の言葉が
抉る様に爪を立てる
私は其れでいいのか
答え等出る訳もない
願いも祈りも
屍と共に並べられた
世界の調和なのか
ならば私が望んだ物は
何一つ手にする事はないのか
現実と理想の狭間等
考えるだけ無駄なのか
見附けた鎖は
狂気に滲んだ狂喜を
その二つの瞳に覗いた
誰も彼も知らぬ
私も知らぬ、識らぬ
ただ願うだけの言葉が
境界を越えたなら
戻れないのは
日常という名の追憶
虚ろを双眸に映す
絶望を望んだのは
誰か為の嘘だったのか
塞いだ言葉は重く
酷く渇いた心の奥
一粒飲み干した錠剤が
頭ん中で飽和して弾ける
アイシテルだとか
スキダヨなんて
どうしてそんなに遠い?
嘘だとしても
どうしてそんなに悲しい?
愛されないとか
信じられないとか
安い人情に訴えかけて
疑心暗鬼の泣き腫らした嘘を
何度も睨みつけて
ただの言葉で死んでいく
誰かの愛に死にたくなった
漏れ出した憎しみも
だけど確かに存在した愛も
悲劇のヒロインみたいに
昇華させれたら幸せなのに
向き合った鏡の中でさえ
もう真っ直ぐは見れないのに
どうしてこんなにも悲しい
どうしてこんなにも愛しい、
私が殺した愛でさえ
罪の中で溺れてるのに
蹲る向こう側
目の中で落ちていく
星屑瞬く
水面に浮かぶ
彷徨う意識の果て
僕を読んでいる
夜の底で
こうして笑って
そうして泣いて
腕を掴んで
震える身体をいなして
やっぱり笑っている
泣いた瞳の奥は
流れる大河の移ろい
吹かれた両の腕の中
誰かの声を追いかける
もう二度は言えない
誰が為に光る?
迷う様に頭を振って
その顔に掌寄せる
繰り返してばかりの
想い出話語る
どうしようもない、
こうしてばかりの、
どうしてばかりの嘘で。
僕は呼ばれてる
君は泣いている、
躓いた
冷たく移る
体温の奥で
君が笑う
君は、笑った。
どうしても耐えきれなくて
どうしても辛い時は
帰っておいで
此処があるよ
此処はあるよ。
描いた夢物語も
伝わるお伽噺も
目蓋の奥で映しだされる
綺麗な話のままで
僕らは大人になる
子供のままじゃ
綺麗なままじゃ
もういられないけど
愛想良く笑って
君は泣いているんだね
大人になりきれないままの
柔らかな心が
ぐずぐずと泣いている
それでもこの場所は
いつまでも優しい
だから夢の先で躓いたら
此処に帰っておいで
笑えないのは
大人になれないだけの
虚ろに開かれた扉
変わってしまっても
仰ぎ見る巨木の様に
根をはって
這いつくばってでも
生きる事は出来るんだよ
手を離しても
背を向けても
目を伏せても
爪を立てても
耳を塞いでも
嘘を吐いても
帰っておいで
また、笑おう?

