虚ろへ還す

其れは私が望んだのか

其れすらも今は

思い出す事は出来ない

例えそうであろうと

意味など持ちはしない


私が識る事は

もう二度とは無いと

嗤えもしない冗談と

閉じ込められた獣の音

銃創と懺悔の言葉が

抉る様に爪を立てる


私は其れでいいのか

答え等出る訳もない

願いも祈りも

屍と共に並べられた

世界の調和なのか

ならば私が望んだ物は

何一つ手にする事はないのか

現実と理想の狭間等

考えるだけ無駄なのか


見附けた鎖は

狂気に滲んだ狂喜を

その二つの瞳に覗いた

誰も彼も知らぬ

私も知らぬ、識らぬ

ただ願うだけの言葉が

境界を越えたなら

戻れないのは

日常という名の追憶


虚ろを双眸に映す

絶望を望んだのは

誰か為の嘘だったのか