俯いて


迎えて


焼き付いた


言葉


置いてくのは


僕との距離


転げ落ちて


曖昧に


声は


ふわついて


浮付いて


触れあうことと


泣けない


本当のところ


どうだろうか


また一つ


瞬いて


くらり、と


指先弾く


心の隙間と


うやむやに


朝と夜と


間を潜って


廻り出した


今日



明日



歌って


踊って


差し出して


その答えを


映しだした


それが


僕と


君の、


君。


口開いて


出てこない


言葉、


一つ


二つと


重ねて


紡いだ


恨み言も


悲しく


遠い


消えたって


知らない


同じ、


轍踏んで


顔上げて


誰もいない、


未完成で


あやふやに


揺れる、


植える、


増える。


また戻って


此処に


帰る、


還る


居場所を


僕を


置いてかないで


石っころみたいに転がって

単純に生きてみたくて

でも痛くて

居たくて

どうしよもないままに

呼吸が途切れた

曖昧な状態異常

跳ねあがった心拍数と

逃げ出した心と

足音一つ蹴飛ばした


消えたくなって

逃げたくなって

叫びたくなった

此処に忘れたまんま

此処に居る事を

望んで理由を求めた

最初からきっと、そう。

そう、だって。


夢みたいな話だって

そう言って笑った僕が

あの時のまま

裾を握りしめて

全力で走りだした

負けたくないって

無意味に両手振り上げて

誰かを傷付けて

また逃げてしまって

掴まれた右手が

痛みを訴える前に

きっと僕は知ってしまうんだ


そこらへんに転がってる様な

そんな単純なものでいい

単純で淡々とした、

簡単なもんでいいのに

この異常事態も

熱を孕んで苦しみを助長させて

だけど静かに開いた掌も

開いた瞳の奥だって

いつだって叫んでた


難しいものは必要なくて

いつになくシンプルに勝負して

妄想だって笑ったって

それが僕の正解になった

何かを求めることだって

理屈じゃ心が追いつかないんだ


ただ負けたくなくて

無意味に振り上げた両手が

誰かを抱き締める事が出来たら

一つ二つと増えていく

僕の正解の数が

痛いだけの場所を

居たいだけの場所を

きっと救ってくれるんだ


押し上げた目蓋


君が吐いた嘘を


僕は静かに受け止めて


脳裏に隠した


チカチカと


眩む様に点滅した


悲観した様な


世界の隙間で


治らないのは


云うことが出来なくて


足踏みしたままで


何度も口から零れた


言葉の意味なんて


解るわけなかったんだ


瞳が映す言葉の影と


捩れた風景の


罪悪感を拾い上げて


もう誰の為でもなくて


欺いたままの世界を


隠すだけの事も


影法師に溶けてしまったんだ


そうしたらもう何もなくて


光ったままの


眩しいだけの世界で


僕は息をする。


愛されたいだけの

小さな声が叫ぶ

手を開いても

何一つない

言葉だけ溢れる


遠くの光が

酷く眩しくて

真昼の月が

白く薄ぼんやりと

見下ろす世界


見えない本当の事を

その腕で掻き抱いて

両手に集めた

思いの丈だけ

この声を呼び戻して


力を込めて

弾き出した答えも

きっと何も知らない

止めなきゃいけないのは

僕のほうで

また笑えなくなって

そうして涙だけが

忘れかけた事を

足元に鏤めて


天を仰いで

愛されたはずの

君の声と

怖くはなくなった

君の心を

両手に抱えた

遠くに置いてきた

僕の声も

きっと愛された


それだけで良かった