真っ直ぐ見れない事が増えて

折れ曲がりそうに言葉を変えた


あの時の僕が

今みたいに生きるなんて

無理だったんだ

嫌に真っ直ぐで

真白な僕の言葉なんて

誰も振り向かなくて

この手を離した時から

僕は死んでいった


あの手この手で言葉を殺して

時間だけが悲しげに僕を覚えてる


ごめんの言葉も

何も言わない瞳も

苦し紛れに吐き出した

贖罪によく似ていた

選んで吐き出す様に

僕の心なんて

何も変わってはいないんだ


優しいだけの嘘吐きなんて

結局傷付けるだけの偽善者で

でもそれだけがどうしても

今のままでも苦しくて

辛いって言ってみても

何も変わらない


静かに差し出した言葉の

裏のほうでまた呼吸をする

詰まらせた意味も理由も

僕が変わっていく事で

呼吸が困難になって

また月日を思い描いても

僕が選んだ全てが

約束を裏切っていく


真っ直ぐに見れない世界が

嫌に目の前で屈折して

また僕を殺していくんだ


握り潰された

本音を一括り

嘘塗れの

身体を抱いて

想い出語る口も

塞いでしまって

いいんだよ、

暗くなっていく

それが世界でも


挟まれたままの

栞を指先で弾いて

湿ったままのページを

渇いた掌で閉じて

ガラガラに掠れた

声で溺れても

聞こえやしないんだ

それだけで。


眩しさに眩む

闇の中の受話器置いて

画面が光ったままの

携帯も落として

嗤ったままの君と

口を開いては溢れた

感情任せの嘘を

蹴飛ばして散らばる

どうして欲しいの

何も言わないクセに


踏みだしても

結局は同じの

この路地裏で

世界を騙っても

仕方ないんだよ


何も言わない黒猫が

静かに去っていくだけで


近づけない


傷口だけが


愛を現して


大事な物はなんですか


僕は多分


何もないんだよ


そのままじゃ


このままじゃ


きっとダメなのに


開かない目蓋と


閉ざした心と


夢を見ない幻想と


落ちていく妄想と


優しいだけの偶像に


迷子になって


惑わされて


力づくで振り払って


その揺り籠は、


褪せた記憶の愛情の檻


眠った後の


その涙を哀して


撃ち落とされた鳥の


その翼さえ


もがれた愛に狂う


その流れる全てを


その存在する全てを


愛しながら


死んでいくの


貴方を失うことが


貴方を殺すことが


僕にとっての愛で


僕にとっての嘘で


ひとつ、


ふたつ、


ひとつ、


また零す


涙なんて


必要ないよ


いらない


抉り出して


溢れ出した


君が知らない


僕の中を


取りだして


洗い流して


こんな汚い感情


知らなくていいんだ


そんな綺麗なものじゃない


そんな煌びやかじゃない


要らないだけの


それだけの話


いつものように


静かに締め出して


許さない様に


罪の烙印を押して


辛いなんて


言わないよ


そんな心


持ってないから


死んでいく


細胞の中身で


僕が死んでいく


回らない


僕だけが


君だけを


許せるように


目を開いたまま

絶望を眺める

頬杖付いて

届かない言葉を

殺しながら


追い付くのかな

どれもこれも

死んだままの瞳で

力の抜けた

君の掌なんて

もう冷たいけど


返さない

嘘吐いて

また戻ってく

鈍く光る

曇天の雨粒に

差し伸べた腕も

千切れてしまう

灯篭の下で


その煙が

君を望むなら

僕はきっと

大人になれるのかな


響いた音が

静かに足元に広がる

消えた声も

消した心も

何一つ此処にはなくて

失っただけの

君の姿なんて

覚えちゃいないんだ


聞こえてるかな

目を伏せて

何も見ないで

雑音ばかりの

ノイズ混じりで

何も語らない

君だけが知ってるのに


死んでいくのは

きっと僕が知らないから

また音をたてて

追いかけるのに

置いていく

其処に在るのは

何も知らない

僕だけだ