もういない事を

僕はいつ知ったのだろう


理解した心と

逃げ出した感情が

すれ違うたびに

何度も痛くて悲しくて


分かってるはずなのに

勝手に逸らしてしまう

この目線の先で

もう笑わない人の

冷たくなる温度が

本当に嘘みたいで


この掌が守れるのは

どれほど大きさで

僕自身には

どれほどの力があって

君の手を取れるのだろうか


晴れてほしいのは

僕の身勝手な願望

この日常で

忘れる事が出来る程

僕はまだ立ち上がれなくて


ダメなんだって

分かってはいるのに

それでも僕が

痛みを覚えるたび

また一つ傷を増やしていくんだ


ごめんなんて

言いたくはないけど



相反していく


曲線を描いて


落ちていく


嘘。


雨なんて


きっと降らない


僕は


君を


誤魔化して


知らないのは


そう望んだから


記憶に残る


明日の事も


昨日の事も


合わせた小指を


静かに千切った


約束なんて


ないんだ


もう二度と


返らない


返さない


言葉も


理由も


雨の中で


隠してまで


誰かを思うなんて


重すぎて


淀んでしまう


心の海が


足を掴んで


落ちていくのは


僕のほうで


重ならない線が


反比例する心が


婉曲して


蟠りと柵と


もう何もないんだよ


二人ぼっちで


この雨も


きっと嘘だ


本当の事なんて


必要ないんだ


そうあってほしいと


君が望んだから


僕の言葉が


嘘になればいい


いつもそうだった


言葉には出来なくて


誰でも良かった


紛らわせたいだけの


感情が理解できずに


自虐的に心を殺して


被害者は僕だって


そう吹聴して


触れない傷が


静かに広がって


膿んでいくのは


言葉だけの優しさで


いつもそうだった


言葉には、出来なかった


正解なんて


一つもなくて


綺麗なものも


結局は霞んで見えた


君が気付かなければ


僕は眠ったままで


間違いだらけの回答に


君は笑うのかな


それでも本当は良かったんだ


笑ってくれても


消えたくても


残った感情が


ゴミの様に隅っこにたまって


それでも幸せだった


膝を抱えて


俯いた時でさえ


ささやかな言葉も


君が忘れてしまった


本当に小さな言葉も


僕が言葉に出来なかった


柔らかな熱に包まれてた


だから僕は


それだけでよかったんだ


映す、


鏡合わせ


折り合わせた


言葉


履き違えて


勘違いした


笑えない


固まったまま


立ち竦んで


許せないのは


その掌


被害者のふり、


何度も照らし合わせ


僕が気付いた


報われない


この世界で


意味が


意味が。


無くなる、


重なる


折れたのも


映されたのも


瞳の奥


二人になる


僕らの果て


必要ないよ


同じなら


全て変わらない


この世界が


終わるだけだ


綺麗なだけの


空に飛ばしたって


解けてしまうよ


忘れたまま


足跡響かせる


その頃に


誰かが死んでいく


また一つ壊して


忘れたふり、


想い出語る事も


出逢う前に殺して


この言葉の意味が


美しく霞んで


くすんだ絵画の様に


怖がって


泣き出した


夏の日だって


仕方ないんだ


君の答えが


その通りだって


そう言えば


逃げてしまえるのに


踏みだした


足音の先で


君が落ちていく


落ちていく


掠れた声が


優しく殺されて


目を伏せてしまって


もういいんだよ


それだけの話の


二人だから


眠ってしまって


もう思い出さない様に


両手を組んで


静かに溺れていく


街の角で


この呼吸を塞いで


置いていくのは


この柔らかな世界


結ばれた言葉も


此処に残して