TRIANGLE -103ページ目
悲しくなるように
その胸に抱いて
寂しくなるように
その腕を離した
詰め込んだ分
言えない言葉が増えて
吐き出した分
言えない言葉が増えて
減る事がないのは
きっと貴方が気付かないから
孤独とか孤立とか
そんなのじゃないよ
ただ心だけが
別のところにあるみたいで
掠れて消えた炎のような
嘘だけが胸に残ったんだ
ゴミみたいに横たわる僕の
開いた口から零した声が
音が、
記憶が、
感情が、
全部僕に返る様で
まるで生きてるみたいで
貴方の声が
確かに聞こえて
肌を刺す痛みと
滲んだ視界に
僕は生きてた
もう一度抱きしめたくて
手を伸ばして答えようと
君の声を聞いたんだ
それはとても遠くの話
星に蹲った
一つの世界の話
どれも綺麗で
どれも美しくて
どれも優しい
そんな世界で
分かってたんだろう、って
ただそれだけの
冷たい世界で
引き摺って歩く
残してきた足跡に
影が立ち止る
重なる影法師
今照らし光るのは
遠くの物語
夢のような
本当の話。
逢える筈なかったのに
声が聞こえたから
その手をもう一度伸ばして
繋がる思いの中で
そんな奇跡を信じたくて
柔らかい温もりを
僕は思い出したいんだ
歩いてきた道が
あまりに遠すぎて
僕は呼吸することも忘れた
ただの弱い人だ
言えない言葉は
全部飲み込んでしまって
どうしてだろうか
この両手に抱えたもの全てが
裏切る様に滑り落ちて
何一つ拾えないんだ
どうしてこうなって
僕が生きている事
君が生きている事
歩いてきた道に
答えを全部置いてきて
返せないものが増えて
気のきいた言葉一つ
この喉は音を紡げなくて
忘れてほしい事ばかり
この胸に積もっていく
傷付けてばかり
眩んでは立ち止まって
仰いではまた眩んで
伝わらない手紙を燃やして
見えない底のほうで
誰かが笑ってまで
僕の人生を汚してしまって
今日の僕が死んでしまえば
明日の僕は何もないんだ
言いたい事なんて
今はもう一つもなくて
昨日の僕が透かした様に
遠くのほうで僕を見つめて
消えていくのは罪じゃなくて
罪悪感だけだったのに
また呼吸を止めて
歩いてきた道の上で
まどろむ様に目を伏せた
言葉をどれだけ吐いても
きっと呼吸は止まるから
静かに息を吐き出して
溺れていった
未完成な音を繋げる
継ぎはぎだらけで引き摺って
もう忘れてしまった歯車と
君の瞳を殺してしまった
開幕宣言は何時なんだと
引かれた引き金笑い始めた
後ろのほうで叫んでる
その金切り声は
誰に助けを求めるんだい?
引き攣った掌の中でさえ
聞こえない自暴自棄な話
隠してしまえばそれまでの
曖昧な犯行声明と
それだけで舞台の上では
足が縺れた一人芝居
楽しくともなんともなくて
リズムにのれないフェードアウト
ピッチ外れの調子で
君のせいなんだよ
針に躓いた君の終わりと僕の始まりに
それが幸せなんだって
死んでしまった横たわる身体に
また笑い始める
壊れた歯車に弾かれた
人生でさえも全部笑い話さ!
締め付ける言葉の渦
柵も両手に埋めて
その眼差しに語る
死に損ねたのは私のほうだ
流すべき涙も
零すべき感情も
その足を捕えるのは
私ではない事も
その命は何を語るのか
私のこの口も
もう語るべき言葉を持たずに
傷付ける事も
もう慣れてしまったのに
混じり合う嘘にも
悲しみを馴染ませて
その爪先が引き裂く傷口が
震える掌に零した絶望を
憎しみに瞳を伏せた
両の瞳が溢れされた
雫に隠した
感情の檻に囚われた
その手が救えるのは
力を込めた剣だけ
赤く染まる掌が
刹那に生きる呼吸を裂いた
日が沈んでいく
暗くなり始めた空に
また絶望が呼吸を初めて
走り出す足音を消していく
その首を捕える
双眸に浮かぶ悲しみに
その眼差しに告げた
私の言葉が殺める
過ちも一つ二つと増えて
植えられた憎しみも
また悲しみを続けて
生き抜いたその身体も
涙で濡れて震えを飛ばす
その両手が話した
剣に流して

