悲しくなるように

その胸に抱いて

寂しくなるように

その腕を離した


詰め込んだ分

言えない言葉が増えて

吐き出した分

言えない言葉が増えて

減る事がないのは

きっと貴方が気付かないから


孤独とか孤立とか

そんなのじゃないよ

ただ心だけが

別のところにあるみたいで

掠れて消えた炎のような

嘘だけが胸に残ったんだ


ゴミみたいに横たわる僕の

開いた口から零した声が

音が、

記憶が、

感情が、

全部僕に返る様で

まるで生きてるみたいで

貴方の声が

確かに聞こえて


肌を刺す痛みと

滲んだ視界に

僕は生きてた