ソーシャルディスタンスはほんとうに必要か | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんは外に出る時はマスクをしますか。マスクって、感染から身を守る効果はあるのでしょうか。
ソーシャルディスタンスって、ほんとうに必要なのでしょうか。また、管楽器の合奏って安全なの?
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 

マスクしないの?

ぼくはたとえば電車に乗る時にもマスクはしないのですか、先日、仲間が言うのです。
「福見さん、移動でマスクしないの? みんなしてるのに…」
文字で書くと伝わらないですが、その言葉は決して責める類のものではなく、
『みんなしてるのに怖くないの? 気にならないの?』というニュアンスのものでした。
えっと、みんながするから、するの?
 

マスクするのはなぜ?

まず、マスクって、感染から身を守る防御の意味では気休めに近いと思っています。
たとえば、部屋に掃除機をかけてみましょう。
ちゃんとマスクをしていても、鼻はムズムズしてくるしクシャミだって出てきます。
では、はたしてそんなモノがエアロゾルや飛沫核(飛沫ではなく)に対して防御効果があるでしょうか。
(エアロゾルや飛沫核で感染すると仮定したとして…)
 
マスクをする意味は、自分の飛沫(飛沫核ではなく)を飛ばさないようにするためですよね。
これに対しては、とても効果的です。
では、咳もクシャミもしない、言葉も発しない状況でなら、つまり、
1人で電車で移動しているような状況でなら必要ない、ということになりませんか。
 
 

ソーシャルディスタンス

さて、ソーシャルディスタンス2mって、ほんとうに必要なのでしょうか。
2mの根拠って、咳やクシャミをすると飛沫が最大それくらい飛ぶ可能性がある、ということですよね。
ということは、咳やクシャミをしないのなら、あるいは、してもマスクをつけていれば、
2mなんて全然必要ないということになるのではないでしょうか。
 

ウィーンフィルなどの取り組み

それでは楽器、特に管楽器の演奏ではどうなのでしょうか、
ウィーンフィルが、弦楽器や管楽器の演奏でどれくらいエアロゾルが広がるのかを科学的に実験し、
管楽器でも最大70cm程度しか広がらないことを実証したことがNHKなどで報道されました。
それで3ヶ月ぶりに公演再開にこぎつけたことがニュースになりました。
ウィーンフィルの記事はこちらにも…
 

吹奏楽部の取り組み

学校吹奏楽部でも、こんな実験に取り組んだバンドがあります!
 
 
この動画を見ても、管楽器って、会話などよりむしろ全然、感染の可能性は低いと言えると思います。
息を使って奏でる楽器なので感染が起こるのではないかと考えられがちですが、
実はむしろ安全なのですね。
 

必要なことは何なのか

用心に用心を重ねて過剰過ぎる対策を講じて感染を防いだ…、これではダメだと思います
過剰な対応対策によって失われていくもの、なくなっていくことがたくさんあるからです。
感染症によって失われるものより感染症対策によって失われるものの方が大きかったら本末転倒です。
だから、必要なことは何なのか、必要ではないことは何なのか、科学的に検証実証し、
ほんとうに意味のある、必要なことのみを施していくことが、とても大切だと思います。
余計な、過剰な感染対策によってむしろ被害を招いたのなら、それは紛れもなく人災にほかなりません。
 
さらに、ひとりひとりも正しく知り正しく恐れた上で、日常生活を送っていくことが大切だと思うのです。
みんながするから、みんなが言うから、ではなく。
たとえば、手を洗うことがなぜ大切なのか、ちゃんとわかっていること…。
 
さて、感染症に対する正しい知識、あなたはちゃんと持っていますか。