秋分の空を文殊の剣が突く
「雲の峰」2023年11月号青葉集掲載。
9月20日は空の日。1911年9月20日、山田猪三郎が開発した山田式飛行船が東京上空を一周したのを記念して、この日を「空の日」と制定した。そこで今日は空に関する句をご紹介したい。この句を詠んだ場所は、恐らく安倍文殊院か。秋分の抜けるような青空を突くように、文殊菩薩が宝剣を立てている。真っすぐ立てられた剣に威厳を感じて詠んだ句。
この剣は知恵の剣と言い、広辞苑によると、「煩悩を断ち、生死の絆を断つ」とされている。一見何もない青空に見えるが、よく見ると人の煩悩に溢れているという事か。人間は、つい自分の事を優先して考える。ひどい時には、それがために周りが全く見えなくなる時がある。私もよくそれを指摘された。そんな行動が、無意識のうちに人を傷つけているのかもしれない。文殊の剣に断ち切ってもらって、襟を正して生活せねば。
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