ケニアボランティア 回想録⑥ | 【京都・福岡】旅するROKO・アラフォー3児ママのかけがえのない《瞬間》を生きる

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自分を大切に、自分を信じ続け、本来の命の輝きを取り戻そう♡

 

ご覧いただきありがとうございます♡

ROKOです♬

 

 

今から10年以上前。

私にとって、初めてのアフリカの地。

ケニアにボランティアに行った時の回想録になります。

 

始めから読まれる方はこちらへ。

ケニアボランティア 回想録①

ケニアボランティア 回想録②

ケニアボランティア 回想録③

ケニアボランティア 回想録④

ケニアボランティア 回想録⑤

 

 

 

 

 

 

今回のワークキャンプメイン活動のひとつ。

エイズ予防啓発活動の一環として
エイズ孤児宅の訪問も行いました。

私は、5軒訪問。(8軒中)

 

 

その中の一軒。


88歳のおばあちゃんと6人の孤児で暮らしている家族。

13歳の少女、アリス。
一家を支えるのは、88歳のおばあちゃん。

でも、高齢で働くことが出来ないため

わずかな支援を親せきからもらい

6人の子どもたちと生活していました。


    
※写真は、同地域の様子。


食事は、1日に1~2回。

ほとんど栄養のない食べ物しかない日もあるようです。
そのせいか、この家の子どもたちは

みんな年齢のわりに体が小さかったです。

アリスのお父さんはエイズでなくなったそうです。
そして、お母さんもエイズで…。


家から診療所までは、大人の足で歩いても2時間。
おばあちゃんと小さな子供たちにとって

それはあまりに遠すぎる距離でした。

 

アリスもエイズに体を蝕まれている可能性があります。

でも、エイズの検査は受けていませんでした。

 

 

 

最後、彼女の家を離れるという時に、

私は、ご家族から声をかけられました。

 

”アリスの足を、手を診て下さい。”と。

 

 

 

 

実は、自己紹介で、私は”Dr”と紹介されていたのです…
 

私が訪れたような小さな村には、

当時、Drはいないことがほとんどで、

Nurseがいたらラッキーという状況だったため

NurseもDrと同様に自分達の健康に関わってくれる人として

Drと呼ばれていました。



私は、彼女の手、そして足を見て、一瞬言葉を失いました。
こぶし大ほどのしこりがありました。

「歩くと痛いの」
口数の少ないアリスは、ただ一言そう教えてくれました。

成長と共に、こぶしが大きくなり、

最近では歩くときに痛みを感じ、脚を引きずってしまうと…。



しこりは幼い頃にもあったそうですが
そのころは、ご両親ともに生きていて

少ないけれどお金もあったので
診療所にも行くことができたそうです。

でも、エイズでご両親2人ともがいなくなって、

その後、しこりはどんどん大きくなっていると。



あの頃は診療所に行けたのに。
診療所にさえ行くことができれば、この痛みから解放されるのに。



アリスは治療を受けることができないまま、生活しています。
「病院に行きたい。治して欲しい。」
最後にアリスはそう言いました。

けれども、彼女は診療所にいくことができません。

 

 

 

 

だからこその、彼女たちの少ない言葉には、

たくさんの想いが詰まっていて…

 

私は、その想いに答えたくて、

彼女の膝、そして肘関節を触診(チェック)しました。

 

私が分かったのは、”大きな腫瘤”と思われるものがあり、

痛みも結構あるので、とにかく”病院に行った方がいい”ということ。
 

でも、病院に行くことの出来ない彼女にそんな残酷なことを言えるわけもなく…

 

私の言葉をずっと待っている家族に、全く返す言葉が見つかりませんでした。
ただただ、無力さを感じ、茫然としている私…
 

同じボランティアの子に言葉をかけられ、

なんとか言葉を選び伝えたことは、

”現時点では、はっきりとしたことはわからない。今、私に出来ることは、ないようです。”
 

はっきり言って、結局、私は、

残酷な言葉を彼女たち家族に突き付けてしまいました。

 

気の利いた、彼女たちを安心させるような一言(言葉)すら、かけることができない…


いくら”日本の看護師”の資格を持ち、臨床経験があっても、

器具(道具)や薬がなく、検査も出来ないところでは、

私は何もできない、ただの”人”。

何もできない、

アリスに残酷な言葉しが伝えられなかった、

そんな自分自身に

無力感と情けなさで、何とも言えない気持ちになり

しばらく落ち込んでいましたが…

世界の現状をみてみると、アリスと同じような子どもたちは少なくない

ということに気づきました。


エイズ孤児である彼女の痛み。

この痛みは、私がアリスからもらった”宿題”です。

 

今回、彼女の役には立てなかったけれど、

これから出逢う、子供たちのために…

この経験を今後に生かしたいと思いました。


 

 

あれから10数年。

やっとやっと、少しですが

確実に一歩進みだしました。

 

 

早く、世界中の子どもたちが貧困やAIDS、健康などの何かにおびえることなく

安心して、平和に暮らせる日がくることを願います☆



続く…

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

あなたにとってステキな1日でありますように~♡

 

 

 

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コスモスプロフィールコスモス
京都在住。2男1女の母。
保健室の先生の免許を持ち、世界をサバイバル体験する、注射が嫌いな元ナース薬 

養護教諭
タマちゃんの魔法の教室認定講師。
こどもたちの心を育む魔法の教室認定講師。