顧問CFO川井隆史のブログ -72ページ目

脱税指南で税理士逮捕




先日脱税指南で税理士が逮捕されました。この税理士は国税出身


で「税のスペシャル大事典」と称して毎日ブログも作成(今は閉鎖)、


結構わかりやすく税金のことを解説しておりなかなか熱心な方だと


いう印象は受けました。税務調査についても詳しい方ということなの


でやや脱税手口については新しいものを期待しておりました。



ただ、いろいろな記事を読んでも詳しくは載っていませんが、どう


やら架空の経費計上という古典的な手法なようです。要するに


架空の会社をでっち上げそこに経費を払った形をとって経費


を水増し、送金したものは裏金として持っておく手段です。


少し手が込むと倒産した会社などを買い取って税務調査の際


には行方不明になりましたなどという手口もあります。世の中


にはB勘屋というこのような手口を仲介する犯罪者もおります


が、結構高い手数料を取るようです。要するにグレーでさえない、


完全なクロな脱税行為です。



税理士、それも拝見したところ顧客もたくさん抱え経営もうまく


いってそうな税理士がそのような単純で危ない橋を渡るのは


非常に不思議です。何かこれほど単純ではない隠された事実


があるのではないかと思われます。

ライザップ飛躍の秘密



フィットネスクラブ「ライザップ」を経営する健康コーポレーションの


上半期の営業利益が15億円と前年の7800万円から大幅に増加


する見込みなようです。主とした原因として新店増加による顧客


増加が挙げられています。健康コーポレーションは以前豆乳クッキ


ーというダイエット食品で上場した会社でダイエットという分野にか


なり昔から注目して伸びてきた会社で、その次の矢としてライザップ


が大当たりしたと言えます。ライザップの躍進として巧みで印象的な


広告があげられますが利益の面で見ると地味なところできっちり


利益を上げる仕組みができている気がします。



健康コーポとセントラルスポーツを有価証券報告書でデータで


比較してみると固定資産回転率(売上÷固定資産)が健康コーポ


が2.5に対し、セントラルが1.5と健康コーポの方が回転が良いこと


がわかります。(健康コーポはフィットネス専業でなく、単純比較は


やや乱暴ではあることに注意ください。)フィットネスクラブはジム


設備に投資といったいわゆる装置産業的な面が一般的にはあり


ます。セントラルフィットネスに代表される一般的なスポーツクラブ


は便利なところにきれいな設備を持ちますから必然的に設備投資


額は高くなります。一方ライザップは施設自体は特別ではないの


で少なくとも一等地の施設は必要なくそういった意味では投下資


本も少なく素早く拡大できたのではないかと思われます。


健康コーポのアナリストレポートをみると今まで主要都市のみにあ


った店舗をどんどん地方に展開していき、一方年齢層で今まで手薄


だったシニア層を狙っているようです。したがってまだまだ拡大の余地


はあるように見えます。ただ、前受金や借入金で大量の広告費を


使って拡大していくモデルはいったん売上の伸びが止まると破綻


するミュゼやNOVAなどが破綻した道であるのでそのあたりの財務


コントロールはわりに今後のカギになっていくとは思われます

TPP関税撤廃で日本の農業はどうなる?




TPPの大筋合意で基本的には私も歓迎すべきこととは思います。


ただ、新聞などを見ても農業が一番様々な議論が多いところです。


日経などの論調は基本的には自由化によって消費者に恩恵が


および、国内生産はそれなりに打撃を受けるかもしれないが


政府の施策や逆に攻めの農政で最小限に納まるであろうと


いった論調です。一方で残留農薬やポストハーベストの薬剤


(収穫後の保存剤など)など食の安全を訴える声や、農水省が


完全自由化で約3兆円農業生産額が減るといった心配する声


も小さくありません。



食の安全については農業物メジャーのロビー活動など政治に


よりゆがめられる恐れはありますが、丹念に消費者団体など


とも連携して解決していってほしいと思います。一方攻めの


農業に転換していけるというのはやや楽観的な気がします。


消費者が安い輸入農産物で恩恵を受けるということは、逆に


その分高い国産が売れなくなるということです。他の産業と比


べ農業の衰退は特に地方を中心とした国土荒廃につながる恐


れが多く、対策は必要だと思います。どの産業でもそうですが


いいものを生産していれば売れるといった甘いものではなくや


はりマーケティングやコスト管理などが重要でそのあたりは軽視


されていた感が強いと思います。



輸入農産物に対し対抗できるくらいの価格で生産するか、品質


とブランドで勝負するか農業も普通の産業に近くなってきたと


思います。そういった意味では新しい価値感を持った人々の


参入を促進するほうが変に既存の生産者を保護するより大切


なのではないでしょうか?私は農業に対する新しい感覚を持った


人や企業の新規参入を促進することがカギだと思います。